午後、元市議会議長の野々垣亨先生の葬儀に参列させていただいた。
野々垣先生には、この十数年、本当にたくさんのご指導をいただいた。綾部政界の歴史についても、表の話、裏の話、いろいろ聞かせていただいた。
お訪ねしてお話をさせていただく時は、さながら【口頭試問】を受けているような感じだった。
眼鏡の奥からギロッと見つめられて、「これについて、源太郎君はどう考える?」と、いろいろ質問を投げかけられた。
先生の考えと僕の答えが一致したときには“破顔一笑”、「ヨッシャ!」と大きな口を開けて笑顔で喜ばれた。
幾度かの挫折の時、「ワシは源ちゃんのような若者に期待したい」とおっしゃっていただいて、いつも親身になってご支援いただいた。
間違ったことを言うと、「それは源ちゃんが言うべきやない」「どうしても言いたければ、他人に言ってもらえ」などと厳しく指摘されることもあった。
人脈を持ち、組織運営や物事の進め方や筋道をよく知っておられた、まさに政治家だった。
昨年の市議選の最終日、野々垣先生から携帯に電話があった。
「源ちゃん、君の読みは?」と聞かれ、思うことを答えた。「そうやな、ワシの読みとほぼ同じや。だいたいわかった」とおっしゃった。
府議選の出馬表明前にも、もちろんご相談に訪ねさせていただいた。
選挙までの進め方を説明させていただくと、「それで良い!あとはうちには一切来なくてよい。ここに来る時間があれば、他のところを一軒でもたくさん訪ねなさい」とおっしゃっていただいた。それからも何度かお訪ねしたが、ご病気で面会はかなわなかった。
“最後の授業”は、今もまざまざと脳裏に焼きついている。
お葬式の会場で、お元気な頃の写真を見ながら、「後は自分で考えて進んでいけ!」とおっしゃっていただいているような気がした。
ご期待に応えられるよう、精一杯頑張ります。
天国からも、今後ともご指導をお願いします。