20日㈭、朝7時12分発の特急で綾部駅を出て、京都駅へ。京都府議会の文化生活・教育常任委員会(田中健志委員長)の管外視察が行われ、中国地方の広島県、山口県、岡山県を1泊2日で訪ねた。
最初は広島県東広島市にある広島県教育支援センター「SCHOOL“S”」を訪問し、不登校支援の取り組みを調査した。
東広島市は人口約19万人、広島市のベッドタウンとして最近、若い人が増えているそうだ。旧西条市を中心に合併によってできた都市だとのことだった。
広島県には7500人ほどの不登校児童・生徒がいるが、「SSR(スペシャルサポートルーム)」という県内16市町の9小学校、26中学校に設置されている支援施設や県内で1ヶ所のこの「SCHOOL“S”」での支援を行っておられるとのこと。
広島県は県土が広く、島に住んでいる子も多いので、オンライン等も活用して様々なきっかけづくりに取り組んでおられた。
少し気になったのは、中学校を出て高校に入って、その後、中退したりしていないか?「SCHOOL“S”」から元の学校に戻れるようになってどうなったか?という質問に対し、「追跡調査してません」という答えで終わってしまったこと。
そういった調査を元に事業効果の検証をする必要はあるのではないかと思った。
今日の視察を終えると東広島駅から新幹線で新山口駅へ移動し、夜は山口市内に泊まった。
新山口駅前には俳人、種田山頭火の銅像が建っていた。種田山頭火は1882年(明治15)に山口県佐波郡(現在の防府市)に生まれ、 1940年(昭和15)に没した日本の自由律俳句の俳人。各地を放浪しながら1万2000余りの句を詠んだ。
山頭火は自由律俳句が有名だが、定型俳句でも例えば下記のような多くの作品を残している。
サイダーの 泡立ちて消ゆ 夏の月
霧島は 霧にかくれて 赤とんぼ
冬ぐもり ひさびさ湯にいり 金を借る
生涯、あちこちを旅しながら、自由律俳句には多くの代表作がある。
まつたく 雲がない 笠をぬぎ
分け入っても 分け入っても 青い山
ついてくる 犬よおまへも 宿なしか
あるけばかつこう いそげばかつこう