12日㈬、9時に綾部市観光協会の仲久保政司事務局長らが今年度の総会資料を持ってお越しになり、綾部市が目指す観光に関して意見交換した。
10時からは府立農業大学校に行き、「農工業」の実現を目指して取り組んでいる足立製作所(長岡京市)の足立社長、渡辺取締役、彼らと提携している農家の村松くん、長谷川さん、そして全体コーディネート役の種清市議と共に、農大の岡本校長や乾農業教育推進部長、本庁から来てもらった経営支援・担い手育成課の塩見参事、流通・ブランド戦略課の村瀬参事とで現状の課題を共有し、今後、互いの協力・連携について協議してもらった。
足立製作所の挑戦は「従業員に月給30万円が払える農業法人の創設」。まだまだ挑戦は始まったばかりでハードルは高いが、技術力や経営力、資金力のある企業に農業に挑戦していただくことはありがたい。そうしなければ条件不利な中山間地農業はいずれ、担い手がいなくなってしまうだろう。
綾部市にとって農業は大変重要な産業であり、そのために行政と民間企業、農家の繋ぎ役としてお手伝いして模索している。
昼は皆さんと綾部ふれあい牧場でジビエの鹿肉を食べた。夏の鹿は草をたくさん食べていて美味しいと店主の由良修一さんがおっしゃっていた。先日の話と同じだったので、志賀郷に食肉加工施設を作る計画があることを話したら喜んでおられた。ふれあい牧場の鹿肉は夜久野町から仕入れておられるそうだ。
午後は宮津市へ。14時からミップルの会議室にて、山陰新幹線京都府北部ルート誘致・鉄道高速化整備促進同盟会(会長:城崎雅文宮津市長)の総会に出席した。
役員改選、事業報告・決算など、特に意見もなく終わりそうだったので、事業計画・予算案に関して意見を述べた。
もともと北陸新幹線舞鶴ルートの「呼び水」という意味で山陰新幹線誘致の話も出てきたが情勢は変化している。小浜駅から大深度地下トンネルで京都駅を通る現行ルートの実現には地下水等の環境への影響、土砂の処分先、建設費用の増大などの理由で、様々な反対や懸念の声があって、環境アセスメントも進んでいないし、京都府も費用負担が明らかにされない以上、この計画には乗れないという姿勢だ。そのため、早期開通を目指す石川県などでは当初にあった米原ルートに戻す案などが再浮上している。コロナ明けで情勢が変わった今年の総会では一旦、活動を立ち止まって、新幹線よりも山陰本線、舞鶴線、小浜線、福知山線、丹鉄等の在来線の複線化・高速化を目指すようにシフトした方が現実的ではないか?と提案した。
コロナによって在来線特急は減便され、みどりの窓口廃止にも利用者の不満が大きい。北部の5市2町が協力して、国やJRなどにこういった課題の改善や山陰本線の複線化を要望していくように活動すべきだと私は考えている。
兵庫県、鳥取県、島根県などとの連携で組織されている山陰縦貫・超高速鉄道整備推進市町村会議で事務局長を務めておられる中山泰京丹後市長は「山陰新幹線のルートは山陰地方から福知山までは、ほぼほぼルートが決まっている。福知山から先は山陰本線沿いに京都回りになるか、福知山線沿いに新大阪に直行するかどちらか」という説明をしておられたので、もう山陰新幹線のルートはある程度決まっているんだなと思った。
夜は明日の広野綾部線及び綾部環状道路改良促進協議会の総会に参加してもらうために前泊してもらった片山誠治府議と輝くん、種清くんとで会食して情報交換。