午前中、自民党府議団の勉強会。一橋大学大学院の橘川武郎教授を講師にお招きし、「電力問題と地域経済」をテーマにお話しいただいた。
大変わかりやすい、目の覚めるような講演だった。
橘川先生は原発に関して、古い原子炉から順番に廃炉を進め、原子力を石炭火力、LNG火力に置き換えていくことを提案された。木質バイオマスを燃料にすることもあるのではないか(コスト高だが、地域振興のために)という提案にも納得ができた。
政府の言う2030年原発ゼロや、いますぐ脱原発論には現実性がなく、それをいくら言い続けても、具体的に原発を減らしていく方策を提案しなければ意味がないとおっしゃった。
「自分は脱原発論者からは『夢がない』と批判され、原発推進論者からは『思想がない』と批判される。熱烈な阪神ファンでマゾだから、やっていけている」とおっしゃっていた。
午後は、公共交通機関・道路整備対策特別委員会に出席。
所管事項での質問で《山陰本線複線化》について質した。
「本会議での知事答弁で、『山陰本線と奈良線の複線化は同時には進められない。それを言うとJRが奈良線を遅らせることにつながる』という発言があったが、本当にそんなことをJRが言うのか?」という問いに、答えはよく分からなかったが、どうもJRはそんな言い方はしていないようだった。
「山陰本線複線化も同時並行で進めてほしい」と言ったが、「余裕がない」との答えがあり、「余裕がないとは、何の余裕がないのか?」と再度聞いたら、「申し訳ありません。余裕がないということではないです」ということだった。
「いつまで待てば良いのか?」と聞いたら、「平成25年度に基本合意締結を目指しており、それ以降…」ということだった。
「それなら25年度からの交渉開始の前に、山陰本線複線化促進期成同盟会を京都府の発意で、沿線自治体に声をかけて立ち上げてほしい。次の12月議会では良い進展の報告がいただけることを楽しみにしています」と要望した。
夜は、綾部で水源倶楽部の会長、幹事長と役員会に向けての打ち合わせを行った。