友人から手紙をもらった。返事を書こうと思って便箋を探したのだがみつからない。一筆箋はいくつもあるのだが、肝心の便箋がない。便箋を買ってきてからにしようと思ったが、買い物にいつ出かけるかもわからない。きっと出しそびれてしまうだろう。内容のひとつに原発のことがあるので、答えておきたかったのだ。仕方がないので、Wordに打った。プリントされた手紙を見て、一応フォントは変えたけど、味気ないねぇ。
さて、封筒を出して、宛名を書こうとして、また探しものをした。愛用の万年筆が見つからないのだ。空色の封筒の宛名にはコバルトブルーのインクを入れた、このモンブランの万年筆が必要なのだ。けっこう、こだわりがある。
常日頃、忘れてしまうことが多くなったので、文具はきちんと仕分けして、引き出しには内容ごとにラベルが張ってある。万年筆は友人が作ってくれた革のメガネ入れを使っている。昔は、よく海外旅行のお供についていったが、外国でもボールペンの方が使いやすいので、いまでは家で宛名を書くとき以外はつかわない。それが革のケースごとないのだ。どこへおいてしまったんだろう。探し回ったが、見つからない。
亡くなった高良さんが、晩年、一日の半分は探し物をしている、とぼやいたことがあったが、私も探し物をする時間が多くなった。引き出しを片っ端からあけ、いい加減うんざりして、仕方なく黒の水性のマッキーで宛名を書いた。字が細いし、黒なのも気に入らない。どうせ黒なら毛筆にすればよかった、なんてぼやくことしきり。ともかくそれで投函してもらった。モンブランはもう買わないから、探すとして、便箋は買っておこう。それにしても探し物は気分的にも疲れる。
ここのところ身近にある材料で今までのレシピを作り直している。たとえばロシアパン。この生地にはバターを多く使うが、それをサラダオイルに代えてみた。塩を3g入れた。バターよりさっぱりしていて美味しい。これはいける。
バターロールはさすがにミルクもバターも使ったが、身近に売っている強力粉カメリアにした。ミルクがなければスキムミルクでもいいいのだが、スキムミルクは我が家にはおいてない。そんなことで毎日せっせとパンを作っているので、東京まで行かなくても冷凍庫にはパンがいっぱい。ガソリン不足のおかげかねぇ。
ガソリンといえば、リビアで誤爆があったようだ。アルジャジーラの英語版でも放映していた。リビアでは歓迎に空に向かって銃を撃つ、祝砲の慣わしがあるらしい。そこで、生き残った人の弁だと、多国籍軍を歓迎して祝砲を撃ったところ、爆撃されて10人あまりが死亡したとか。やはり市民の死者も出ているようだ。戦いがあれば、必ず巻き添えをくって、市民がやられる。アラビア語版の方では演説するカダフィの映像もあった。もちろん、何を話しているのか、まったくわからない。