松本雲舟さんとは、真鶴町の初代町長、松本赳(キュウ)さんのことである。胎中さんのことを調べた時、胎中さんの功績ももちろん感謝だが、それを実践した当時の真鶴町の首長(村長だったり、町長だったりするので面倒だから、首長にしておく)松本赳さんに興味をもった。どちらかと言えば、役職とはいえ、真鶴町に残してくれた功績はこの人のお陰のように思えたからだ。松本赳さんについては、初代町長であったことと、胎中さんをまとめたときに出てきたことくらいしか知らない。松本昭さんに、胎中さんの原稿を送り、間違っていないか伺いながら、「雲舟さんって、文化人だったのですね。こういう方が真鶴の首長を務めてくださったなんて、すごいことです。全く知りませんでした」と言うと「昭和女子大研究所がまとめた叢書の中に松本雲舟があるから冊子をあげる」と言って、その冊子を送ってくださった。B6サイズの小さな冊子で、もちろん活字も小さい。眼鏡にハズキルーペをかけてもすらすらとは読めない。
表紙に「近代文学研究叢書65巻抜粋 松本雲舟」とだけ書かれた簡素な冊子である。
「近代文学研究叢書」を検索すると昭和女子大のHPにとんだ。その説明の中から拾ってみると、
「近代文化研究所」の中心事業であった『近代文学研究叢書の刊行は、創立者人見円吉の企画・立案によるもので、本学が誇る図書館(近代文庫)の充実した蔵書を生かして調査研究が開始されました。本叢書は、作家や学者・思想家などの生涯・業績・遺族遺跡の探訪記と、網羅主義を基本とする著作年表・資料年表から構成されており、394名を没年順に収録しています。著名人に限らず、高い業績を収めながらも世に埋もれた人物に光をあてていることが大きな特色です。昭和31年に第1巻を刊行、33年3月には国文学界の画期的な事業として「第6回菊池寛賞」を受賞しました。
またハーバード大学助成金を得、世界各国の大学図書館や研究機関に愛蔵されるなど、国内外で高く評価されています。平成13年に第76巻の刊行を終え、別巻1冊を加えた全77巻が完結し、それに伴い平成14年5月13日から6月15日まで、「『近代文学研究叢書』 完結記念展」を、本学光葉博物館において開催いたしました。」とあった。
65巻に収めれれている作家は、潁原退藏 、松本雲舟、 小島烏水、 額田六福、 青木月斗、 島津久基の6氏である。巻末にはこの方々の写真や書、記念品の写真が載せられている。この小冊子はこの中から「松本雲舟」のところだけ抜粋したものだ。
註:人見円吉さんとは人見東明のペンネームの詩人でもある。
今日はPapasanの定期検診の日。家を出たのが8時ちょっとすぎ。湯河原病院には8時半ちょっと前に着いた。受付をし、2階の内科に予約票を出し、血液検査、尿検査をして、そのまま外科に予約票を出しに行く。一応9時の予約だが、毎度ながら予約などあってなきが状態。で、私は眼鏡を二重にかけ、松本雲舟さんの小冊子を読み始めた。まず、生涯。生い立ち、新聞記者時代、組合長時代、晩年に整理され、次に数ページにわたり著作年表が載っている。その数やすごい。ここまで一気に読み上げた。おもしろかった。確かに目は疲れるが、やはり知的好奇心は目の悪さを上回る。
栄養相談を受けたのでその間は中止したが、そのあとまた読み始めて小冊子1冊、読み上げてしまった。面白そうな部分を読んでPapasanに聞かせている。「今度は松本雲舟さんですか?」と言われたが、「そうだね、ここにこれだけきちんとまとめられているんだから、これを基に簡便にわかりやすい紹介文を書いてもいいかな」なんて言っている。
雲舟さんの関連で「風外さんのまとめをするなら、研究者から資料もらってあるから上げますよ」と息子に言われたが、そちらは松本家に任そうと断った。それにしてもよそ者が、人生の終わりに近づいて、郷土史に興味をもたされるなんて。
表紙に「近代文学研究叢書65巻抜粋 松本雲舟」とだけ書かれた簡素な冊子である。
「近代文学研究叢書」を検索すると昭和女子大のHPにとんだ。その説明の中から拾ってみると、
「近代文化研究所」の中心事業であった『近代文学研究叢書の刊行は、創立者人見円吉の企画・立案によるもので、本学が誇る図書館(近代文庫)の充実した蔵書を生かして調査研究が開始されました。本叢書は、作家や学者・思想家などの生涯・業績・遺族遺跡の探訪記と、網羅主義を基本とする著作年表・資料年表から構成されており、394名を没年順に収録しています。著名人に限らず、高い業績を収めながらも世に埋もれた人物に光をあてていることが大きな特色です。昭和31年に第1巻を刊行、33年3月には国文学界の画期的な事業として「第6回菊池寛賞」を受賞しました。
またハーバード大学助成金を得、世界各国の大学図書館や研究機関に愛蔵されるなど、国内外で高く評価されています。平成13年に第76巻の刊行を終え、別巻1冊を加えた全77巻が完結し、それに伴い平成14年5月13日から6月15日まで、「『近代文学研究叢書』 完結記念展」を、本学光葉博物館において開催いたしました。」とあった。
65巻に収めれれている作家は、潁原退藏 、松本雲舟、 小島烏水、 額田六福、 青木月斗、 島津久基の6氏である。巻末にはこの方々の写真や書、記念品の写真が載せられている。この小冊子はこの中から「松本雲舟」のところだけ抜粋したものだ。
註:人見円吉さんとは人見東明のペンネームの詩人でもある。
今日はPapasanの定期検診の日。家を出たのが8時ちょっとすぎ。湯河原病院には8時半ちょっと前に着いた。受付をし、2階の内科に予約票を出し、血液検査、尿検査をして、そのまま外科に予約票を出しに行く。一応9時の予約だが、毎度ながら予約などあってなきが状態。で、私は眼鏡を二重にかけ、松本雲舟さんの小冊子を読み始めた。まず、生涯。生い立ち、新聞記者時代、組合長時代、晩年に整理され、次に数ページにわたり著作年表が載っている。その数やすごい。ここまで一気に読み上げた。おもしろかった。確かに目は疲れるが、やはり知的好奇心は目の悪さを上回る。
栄養相談を受けたのでその間は中止したが、そのあとまた読み始めて小冊子1冊、読み上げてしまった。面白そうな部分を読んでPapasanに聞かせている。「今度は松本雲舟さんですか?」と言われたが、「そうだね、ここにこれだけきちんとまとめられているんだから、これを基に簡便にわかりやすい紹介文を書いてもいいかな」なんて言っている。
雲舟さんの関連で「風外さんのまとめをするなら、研究者から資料もらってあるから上げますよ」と息子に言われたが、そちらは松本家に任そうと断った。それにしてもよそ者が、人生の終わりに近づいて、郷土史に興味をもたされるなんて。