目薬がなくなってきたので、ナガタ眼科へ行った。だいぶ見えなくなってきたと言うと、いつもと違った検査をして、その説明もしてくれ、ここには器械設備がないから、と、くりはら眼科への紹介状を書いてくれた。
歯医者に行ったついでにMOA美術館に寄ってきた。この時期、お馴染みの紅白梅図屏風が展示されているからだ。最近は毎年は行かないが、2,3年に一度はあいに行く。この紅白梅図、心の在り方なんだろうけど、とても感激する時とそうでないときがある。今回はそんなに感動しなかった、どうしてだろう。
午後10時から放映される「コズミック フロント」をたのしみに見ているのだが、ちょうど木曜日はファースト スターを追う人々を紹介していた。First Starとは138億年前に起こったとされるビッグバンの後、初めて誕生した星、恒星のことである。ビッグバン直後の宇宙は光にあふれていた。8000℃でヘリウムが、3000℃で水素が出来た。やがて宇宙は冷え、暗黒の宇宙になった。それがどれほど続いたのか、その暗黒を破った最初の光がファーストスターというわけだ。宇宙空間に散らばっていたヘリウムと水素に濃淡が出来、それがガスの塊となり、ファーストスターが生まれた。ファーストスターを発見すれば、暗黒宇宙の終わりがわかる。宇宙には水素とヘリウムしか存在していなかったから、初期の星は水素とヘリウムで出来た星ということになる。やがてファーストスターは超新星爆発を起こし、核融合でヘリウムと水素はぶつかり合い、結合して窒素、酸素、鉄などなど、いろいろな元素を作りだしていった、という。超新星爆発はガンマバーストと言ってガンマ線を放出する。そこでガンマ線を追って、ファーストスターを見つけようとしている。
後半、居眠りをして聞きそびれてしまって、再放映を見ようと待っていた。その再放映が今日、11:45pmなのである。そこへ136億年前の星の存在が見つかった、という報道。136億年前と言ったら、ビッグバンに一番近い。ファーストスターなのだろうか。
宇宙生成の研究は凄い速度で進んでいる。神の領域とされていたこの世の始まり、宇宙生成の謎が、次々に解明されていく。宇宙生成は、言ってみれば私たちのルーツだ。近いうちにこの136億年前の星も詳しく紹介されるだろう。こういう報道を見るとわくわくする。
難しくて理解できなかった「相対性理論」もどうやら理解出来たが、ホーキング博士の言う、ビッグバン以前の、偶然から出来たという宇宙論はまだ理解できない。
AFP=時事】(写真追加)観測史上最古の恒星を発見したとするオーストラリアの研究報告が9日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。この星は鉄含有量がこれまで知られている恒星の60分の1未満で、宇宙の始まりであるビッグバン(Big Bang)から間もない136億年前に誕生したとみられるという。