子ネコたちの成長はめざましい。水曜日、ガーナが木に高く上っておりれなくてないていたのが、それを伝わって屋根に上れるようになった。ベリーズも屋根に上り、一人でおりて来ている。
好奇心いっぱい。しかも行動力は抜群。なにごとも力いっぱい、手抜きがない。鈴の音も高く、家中、庭中、走り回っている。鈴の音がしないときは食べているか、寝ているか。遊び相手がいることも幸いしている。これだけの運動量をこなせるということは健康でもあるからだろう。子ネコたちはコリコリで育てようと思っていたのだが、大猫たちが缶詰を食べているので、とうとう缶詰食になってしまった。ガーナの方は少しはコリコリを食べるがベリーズは食べない。そのかわり、毎晩、ヨーグルトをお相伴している。早く母親から離されてしまったせいか、おっぱいが恋しいらしく、いまだに、座布団の長めの毛をしゃぶっている。ベリーズの方が乳製品は好きだ。
子ネコたちの行動を見ながら、人間の子が忘れてしまっていることを可哀そうに思う。
毎回、ご出勤をしている教室の子どもたちが、それなりに独創的な遊び用具を作ってきてくれる。子どもにとっても子ネコたちにとっても幸せなことだ。少し前になるが、その子どもたちが、「ガーナ、本物のネコみたい」と言ったそうだ。本物のネコ、おそらく大人のネコみたい、と言いたかったのだろうが、その表現が可愛かったので、すっかり「本物のネコ」という言葉が定着してしまった。二匹とも、ずんずん「本物のネコ」に近付いていく。
ネコの薬の裏面を見ると、人間とネコとの成長の対照表が載っている。3ケ月は人間の5歳、となっているが、5歳よりは運動能力は優れている。知恵は人間にはかなわないだろうが、身近に幼児がいないから比べようがない。
ガーナ 1350g
ベリーズ 1050g
涼風が立ち始めて、めんどりたちが卵を産み始めた。もう産まないと思っていたオバサンまで、毎日ではないが産み始めた。テレビの横で産むのはシンコにドスとオバサン。場所争いで、いつも誰かの卵がおとされ、割れている。
かぽは羽毛が冬毛に移行するのだろう、生え換わり始めている。頭の部分に段差ができ、まるで帽子をかぶったよう。あんまりいかさない。それでも首のま割りにぼさぼさ付いていた羽が抜けて、少しはみられるようになった。シジュウカラが子どもを連れてきている。見とれていたら、カポに「ここにいます」とデモンストレーションされてしまった。