6月19日
午後からまた崩れるという予報だが、午前中は梅雨の晴れ間。Wさんが毎年のことながら新タマネギを届けてくれた。それを分けたり運んだり、日頃何にもしないものには、けっこう重労働だ。でもそんなときはあちこちクモの網に目が行く。
カメラを持って庭に出る。この時期、幼体がたくさんいると聞いたが、なるほど、あっちにもこっちにもチビたちがいる。網も円形あり、不規則あり、棚網あり・・だ。
1or2mmのものは撮るのも大変だが、いちおうカメラには収めた。フリーハンドだから、ブレは仕様がない。
コクサグモを見ていたら、動くものあり。大きなアリだな、と思ったが、レンズでのぞくと足が8本。うん、クモだ。これがアリグモかな。と動きを追っていると、決定的瞬間を見た。葉先からしおり糸でぶら下がったのである。これは完全にクモのすること。図鑑を見ると、アリグモの♀。
このチビは分からない。垂直円網をはっている。
コクサグモだね。お尻しか見えないけど。
この子も分からない。洗濯棹に垂直円網をはっていたチビちゃん。空けるように見える。
ザトウムシも出てきた。大きくは見えるけど、100mmマクロで撮ったから。ほんとはチビ。
写真は撮らないけど、ウチの周りにはオオヒメグモがいっぱい。アシダカグモのチビたちもよくお目にかかる。家の中で。そろそろクモの季節なんだね。 しかしクモを撮るのに蚊に食われること。痒い、痒い。
ついでに蛾も仲間に入れてやろう。
夜、チャドがヘビを捕ってきた。タカチホだ。小さいね、と手にとって計ったら、これでも30cmはあった。ただし細いから小さく見えるんだ。記念撮影して放してやった。
6月20日
陽が射したので、といっても空は真っ白、昨日のチビグモの写真を撮りに出た。椅子を持って行って横から。垂直円形網。肉眼では透けて手足が緑っぽく見える。だれだろう。
すぐ隣では水平円網のチュウガタシロカネグモのチビが食事中。
これは先月の30日にカーテンにいたのを写したものだが、このクモ、アシナガコマチグモだそうだ。はじめチュウガタシロカネグモと間違え、ちょっと違うからイエユウレイグモかなと思って、載せないでいたんだけど。
6月21日
椿の葉っぱの間に網を張られているきれいなレース発見。渦網の直径は8mm。でも水平網じゃないな。ウズクモのウズとはちょっと違うみたいだけど。
6月22日
昨日のきれいなレースを見に行った。クモは今日はこちらに背を向けている。しめしめ。だけどライトが当たるので、却って色が飛んでしまう。肉眼では私にはピンクとベージュの混じったような淡い色しか見えない。
このチビ、ジョロウグモの子じゃないかな。いっぱしに、網が複雑に出来ている。
コクサグモですね。
6月23日
ウズクモ?のレースを見に行った。デジカメのISOを1600にしてストロボを炊かずに撮ってみた。
ISOを100にして、ストロボをたいて。
垂直円網であるのがわかるように、少し離れて。ウズクモは普通は水平円網を張るのだそう。このクモはへそまがりなのかも。
隠岐で撮ったウズグモの網。これは水平網を木のうろに張っていた。
6月24日
クモ先生がウズクモは水平網を張るから、他のクモの幼体ではないかと言った。私もそう思う。クモ日記を読み返してみたら、去年、ウズを巻いていたのを、みるかしひめさんがゴミグモの幼体だだろう、水平網か垂直網かを見るようにと教えてくれた、と書いてあった。へそ曲がりのクモで片付けてはいけないね。
(写真は全部同じクモ)
昨日のクモの場所にはレースはなく、代わりに同じようなクモが垂直円網を張っていた。うん?このクモの形、X字型だ。もしかして、このクモはコガタコガネグモの幼体ではなかろうか。コガタコガネの子どものころの隠れ帯なのかも。なら話は合うんだが。体長は3mm。ためしにクモにさわってみた。ひょいと下に飛び降りた。そして次の瞬間、もう元の位置に戻っている。コガタコガネの特徴だ。
反対側に小さなレース発見。昨日の網よりは小さい。隣のコガタコガネの幼体と見比べてみた。同じ種類のように見える。
いろいろ探したら、あった、あった。やっぱりコガタコガネグモの幼体だった。ここのその写真があった。http://www.geocities.jp/kidoban298/kogane/html/kogatakogane.htm
ということは、今年はコガタコガネがずいぶん孵ったということになる。元気に育ってよ。
変わったクモだと思ったら、餌を捕まえて、餌が前面に出てきていただけだった。
Papasanがきれいなクモがいる、と私を呼びに来た。たぶんシロカネだろう。やはりチュウガタシロカネグモ。大きく水平網をはっている。「ね、もう蝿が捕まっているよ」水平円網とチュウガタの見分け方を教えた。「詳しくなったね」「まだまだ」「ほんの入口?」「そうそう」クモは苦手だったPapasanも大分感化されてきた。
6月25日
光はない。雨になりそうだ。
椿の木を見に行くと、コガタコガネの子供たちがそれぞれ小さなレースの隠れ帯をつけている。近くにいる。きっと同じ子どもなんだろう。
これまた小さなクモ。名前はわからない。レンズを通さなければ、私の目ではクモの姿は分からない。とはいえ、小さいからフォーカスがむずかしい。蚊に刺されながら狙っている。蚊は皮膚が露出しているところを狙うから、耳や顔や指や、頭、なんと足の指まで刺されて、あっちこっちかゆい。だからクモたちには餌があって、育つんだね。
6月26日
パソコンの置いてある机は窓際にある。だから家の中に入り込んでしまった虫達が、光を求めて寄ってくる。ガラス窓、レースのカーテン、そして遮光のカーテンとなっているのだが、昼は引いてあるからレースのカーテンに集まることが多い。クモもこのカーテンの周りに出没する。今日のクモはこれ。
ちょっと見、オオヒメグモみたいだが、どこか違う感じがする。
6月30日
昨日は蒸し暑かったが、光はあったがまだまだ湿気たっぷりの空だった。今日はまたつゆに後戻りしたような暗い空。朝のうちは光はあったけど。
コガタコガネグモの幼体を見に行ったのだが、2匹とも椿の枝から姿を消していた。どこかへ移ったのかも。
ヤツデの葉の上に赤いクモ発見。幼体だから1mmほどだが、この色、たぶんヒメグモだろう。
はじめクモだか、枯れ枝だか区別がつかなかったので、さわってみたら急いで逃げた。しばらくすれば戻るだろうと、ほかを見ていたら、案の定戻っていた。そこで一枚。
これもチビだけど、ジョロウグモのチビだよね。
脇の網戸に寄ってきたのでカメムシも仲間入り。カメムシなんてつくづく見たこともなかったが・・・
今年はほんとホタルガが多い。サカキやマサキの害虫だそうだ。
しばらく声を聞かなかったが、ここ数日、ガビチョウの声がひびく。おしゃべりな声。