木村さんが9月会議後、議員を辞職するという。報道によれば
「去年行われた真鶴町議会議員選挙で初当選した木村勇議員が、違法である写真撮影をして持ち出された選挙人名簿を使って選挙活動を行ったことを明らかにし、辞意を表明しました」
のだそうだ。
木村君は期待している新人議員の一人だ。こんなことで失うのはすこぶる残念。補欠選があるのかないのかも知らないが、無駄なお金(税金)使いたくなかった。ならいっそのこと、全部やり直して総選挙にしてもいいのでは、と勝手な町民は思っている。
有権者名簿の閲覧、有権者の住所、氏名の書き写しは、以前から認められている。なん十年も前のことだが、私もやったことはある。選管から名簿を借りて、何処だったかな、何処か部屋を借りて福井元議員と二人で写していたんだが、筆記は目は疲れるし、時間はかかるし、飽きるし、なにか方法はないかなと言っていたら、福井さんが家からスキャナを持ってきた。スキャナと言っても一行しか写せないような単純なもの。選管に確認するとそれならOKの許可をもらって、作業を続けた。それだって全部終えるのに2日ぐらいかかったと思う。スキャンした文字をどうしたかは知らないが、とにかく表にできた。それをきちんとコピーして、まとめると何冊にもなった。同僚議員たちにも、欲しい人には実費で分けると言って注文を取り、またまた二人で面倒な作業をした。当時、実費で7千円かかった。ほしい人たちには分けることは出来たが、二人の人件費、費用は何にも残らなかった。そうボランティとくたびれもうけだったねぇ、と笑った。
選挙に関しては、細かなことでも、これをしてもいいかといちいち選管に確認した。町選管も県選管にも確認してくれた。そういう経験があるから、何故選管に確認を取らなっかったのかという疑問が残る。おそらく選管も名簿を貸し出すとき注意事項は伝えたと思う。私の時代からなん十年も経っているから制度も法律も変わっているかとは思うが、管理する公務員も、利用する町民ももっと心遣いがあってもよいのではないかと感じている。
今の役場の職員を見ていると、小さなことが欠けている。小さなことは大きな不信につながる。