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まちづくり条例を守れ2

2005-02-23 15:13:39 | インポート
1月30日に開催された真鶴町まちづくり公聴会の報告書が出来上がり、縦覧に供している。これに見て、住民は町長および議会に対して意見書を出すことができる。簡単に言えば、町長や議会に町民として「まちづくり条例を守らせよ」という意見を出す必要がある。
一般に都市計画法では議会の関与は一切認められていないが、まちづくり条例では住民の代表である議会の決定権を重要視している。議会が住民の意に背くことはないと考えられているからである。ところが、今のところ、この議会の関与がむしろネックになってしまっている。

都市計画には建築基本法がある。これはごくごく単純な法律である。しかも平面上での法で、日本国のように山あり、谷あり、平野ありのでこぼこの地形にはなじまないものである。平面では建蔽率、容積率さえクリアすれば、建築許可になってしまうのだが、実際問題として、でこぼこの地形では日照や風圧、景観といった問題を引き起こす。そこで各自治体が知恵を絞って少しでも住民の生活環境が不利にならないように考え出したのが、条例である。建築基準法では建蔽率一本だが、これを逆の発想から空地率として捉えたのが、由布院の考え方である。ことほど左様に各自治体は知恵を絞っているのである。各自治たちの条例を無視したら、日本は地方のよさは失われてしまうだろう。

もういちど簡単に経緯をまとめてみる。
真鶴町の特産は、小松石という石材であり、漁業であり、一時みかん栽培でも繁栄したことがある。そのみかんが低迷し、さらに後継者の問題などで農地を手放す人が増えた。さらに歴史をさかのぼれば、敗戦直後の農地改革もかかわっている、と問題提起する人もいる。1973年、用途地域指定の作業のとき、先行きに不安を覚えた農家たちは、風致地域の網を嫌い、白地のまま残すことを要求した。その中にがけ地もあった。地目は原野か雑地であった。バブルのさなか、そこに目をつけたのがディベロッパーである。。普通なら売れそうもない土地が、といっても元が安い土地だ、そんなに高くはないが、でもこんなところが売れるならといった思惑が持ち主にはあったのだろう、買い占められていった。そしてバブル時、あちこちに建ち始めたリゾート・マンションに対して建設反対運動が起きたのはいうまでもない。金の力に翻弄され、苦悩する町、住民。そういう辛い経験を経てつくられたのが「まちづくり条例」である。

まちづくり条例はここに。
http://www.manazuruinfo.jp/index.htm

ただ町民にとって錯誤であったのは、まちづくり条例があれば、これで万全と思い込んでしまったことである。確かに条例に従って協議が進められれば、とてつもなくひどいものは建たない。町民も納得できる建物になるはずである。ところがまたしても頭越しの手を使われてしまったのだ。恐れているのはこれが突破口となったら、次々とマンション建設が押しかける危険性があることだ。私が思い出すだけでも、岩に限ってもも4つの計画があった。

さて、環境企画設計こと、ヤマザキが次にとった手は、公聴会でのやりとりを自分の都合のいいようにまとめて議事録として議員たちの送ったのである。もう、ほんとに公聴会に出席した人なら、なにをと言いたくなるようなまとめである。私のことは共産党議員とわざわざ肩書きをつけてくれてある。しかも政治家なら、そのくらい勉強せよとまで言っている。議員の発言者はひとりもいなかった。もちろん私は共産党員でもないし、現職の議員でもない。町に聞けば発言人のことぐらい正しく教えてくれただろうに、誰に聞いたのかわからないが、それでもういい加減であることがわかるというもの。

「まちづくり条例」なんかどうでもいい、と言い切る議員もいる。といっても彼らがヤマザキと利害関係があるというつもりはない。あるいは何かあるのかもしれないが、それは知らない。むしろこれは合併騒動の後遺症だと捉えている。もちろん、不動産関係の議員たちはもともとこのまちづくり条例が面白くはない。合併してしまえば、まちづくり条例も反古に出来るという思惑があったとも聞いている。とはいえ、不動産やにしたところで、真鶴の土地で生計を立てているわけである。真鶴という町があればこそである。真鶴がかわいくないわけがない。

こういう議員たちは町がよんだ弁護士たちの話も聞く必要がないと部屋から出て行ってしまったそうだ。反対でも、それなりに理由があるのならかまわないが、説明も聞かないで外に出てしまうとは、失礼だし、恥ずかしい。要するに、「まちづくり条例を守れ」とマンション建設反対を打ち出している人たちが、合併反対派が多いというのが気に入らないのである。子どもみたいだが常識とか良識とか、もう論外なのである。まこと合併問題が残した傷跡は大きい。もちろん、漁夫の利、ヤマザキ側には絶好のチャンスである。いくら憲法違反だ、とぶち上げても、町、議会、町民が一丸となって立ち向かったら、ヤマザキとても手は出せない。真鶴にとってはまことに不幸な話である。

ところで、環境企画設計について調べてみた。大手の建設会社が新規の取引をするときにする信用調査で調べてもらったのだが、会社の履歴は載っていない。マンション建設予定地も宝山建設だ。宝山建設は横須賀にある建設会社で、同じ番地に「ヤマザキ」という会社も存在する。代表者は山崎進ではないが、二つとも山崎姓である。ただし宝山建設所有のこの赤浜の土地は2億2千万の根抵当がついている。

公聴会でも何人から指摘された工事着工前に出す標識はいまだに現場に立てられていない。
一方、町民の動きとして、道沿いには「マンション建設中止せよ」「町の水はやらない」「景観を守れ」「まちづくり条例に従え」といった看板がずいぶん目立つようになった。



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いつまで経っても

2005-02-22 14:06:37 | インポート
これでやっとノートからもブログに書き込め出来るようになった。何年経ってもパソコン初心者。元通りにするのに、人一倍時間がかかる。パソコンはノートもデスクトップの両方ともWindows XPである。pack2をダウンロードしたら、画面が真っ黒になってしまった。で、リカバリーをした。全部消してしまったのである。そうしたら、メールも出来なくなってしまった。そこでOCNに設定の仕方を教えてもらったが、どうもメールパスワードが違うらしいとわかった。でもメールパスワードがなんであったか、覚えていない。係りの人が新しくパスワードをもらったほうがいいと教えてくれた。それで申請し、やっとパスワードが届いた。それが昨日のことである。

風邪で具合が悪かったが、昨日が開通予定日。設定してしまわなければならないと、OCNテクニカルセンターに電話して教えてもらった、が開通しない。明日もういちどアクセスして通じないようでしたら、もういちど電話くださいというので、1日待って、今朝試みたがやっぱりだめ。そこでまた電話。1時間ぐらいかかって、どうやら開通。あぁ~、ほっと。
覚えているうちにこちらのノートも設定した。こっちもメールできるようになった。あとひとつ、ノートからブログに書き込めるようにしたい。どうしたらいいのかな。こちらから読むことは出来るのだが、書き込みは。

そこで向こうへ行って、ブログ人のアドレスをコピーして、メールでこっちに送った。それを貼り付けると、やれうれしや、ブログに書き込めるようになった。せっかくはじめたブログだから、頑張るぞ、といいながら、下を見ると、だれかが、「まちづくり条例を守れ」にアクセスしてくれているのに気がついた。これまたうれしや。しかし申し訳ないことに、半月ぐらい返事も書かずにいることになる。よっしゃ、これからばんばん書きますよ。よろしくお願いしますね。

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チョコレート

2005-02-05 18:12:24 | 

チョコレートは食べないわけではないが、身近になくてはならないほどのものではない。要するに、あんまり好きではないと言える。それにひきかえ、連れ合いはチョコレートが好きで、たいてい冷蔵庫に板チョコが入っている。子どものころの刷り込みらしく、入っているのはハーシーの板チョコである。先ず私は食べない。娘もチョコレートが好きである。だから以前はよくヨーロッパからのお土産にチョコレートを買ってきたものだ。

チョコレート・ケーキはよくつくる。得意である。
お菓子の材料としてのチョコレートはビター、スウィート、ミルク、ホワイトの4種類のチョコレートは常備してある。
先日、水あめを買ったので、思い出して生チョコをつくった。口溶がいい。やっぱり自分でつくったものは美味しい。自画自賛。
今日はグランマルニエを加えた、次にラムで作ろう。いつもお酒をいろいろ代えてつくる。
そういえば2月はバレンタイン。チョコレートがまた騒がれる。もっともこのバレンタインのチョコレートはメリーが作り出したものだそうだ。

チョコレートの原料はカカオ。カカオの学名はテオブロマ・カカオで「テオブロマ」はギリシャ語で、「神さまの食べもの」の意味である。かつてはごくごく限られた階級の人しか口にできなかったものである。

カカオは赤道をはさんで南北緯度20℃以内の、年間平均気温が27℃以上、高温多湿の地方でしかできない熱帯植物である。
起源は中米メキシコ説とか、南米アマゾン説などあるが、ここら当たりに自生していた植物のようだ。

カカオは木の種類、土壌、気候、カカオ豆の醗酵の仕方などによって味が違う。南米では昔ながらにバナナの葉に包んで1週間醗酵させる。

大きく分けてカカオの木の種類は3つある。

○クリオロ種 
中央アメリカ、メキシコ、ベネズエラ、に有史以前からあったもの。香はいいが、病害虫に極めて弱い。
カカオ豆を栽培してはじめてヨーロッパに輸出したのはベネズエラだったので、「自分の国のもの」という意味でこの名称がある。したがって、クリオロ以外は「外国のもの」とよばれることになる。生産量は少ないが貴重にされている。

○フェラステロ種
アマゾン流域。「外国のもの」という意味。香は少ないが病虫害にはきわめて強い。カカオ豆生産の主流になっている。

○トリニタリオ種
トリニダードで交配されたもの。ブレンド豆として使われている。

現在生産国は19ケ国。
これにもコーヒーや砂糖、紅茶と同じような悲しい歴史がある。

アステカを滅ぼしたコルテスは時のアステカ王からココアを貰って飲み、その効果に感激。部下たちにも疲労回復として飲ませている。これがスペインにもたらされ、1526年にはスペインはトリニダードにカカオ・プランテーションをつくり栽培を始めている。スペインではまだ豆をすりつぶした、どろどろの飲み物として利用されていた。スペインのトロサから製法がフランスのバイヨンヌにもたらされ、その後、バン・ホーテンが改良し、これにミルクを入れたのはスイス人である。

カカオをヨーロッパ人が発音できなくて、コウコウと言っていた。ココアからチョコレートとなったと昔、英語の先生から教わったが。

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まちづくり条例を守れ!

2005-02-01 15:00:16 | インポート
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岩海岸正面が建設現場

山あり、海あり、歴史あり、美しい景観のある真鶴町がバブルのころ、リゾートマンションの攻撃を受け、なんとか自分たちの町を守りたいと作ったのが「真鶴町まちづくり条例」(美の基準)だった。10年余り前のことである。経過は「合併問題①」に書いてある。

「まちづくり条例」は国の内外から高く評価され、国土交通省のお墨付き、中国語や韓国語にも訳され、公民の教科書にも取り上げれている。国も建築基準法だけでは地方の美しい景観や地域の特性は守れないと去年景観法を成立させている。
その施行までの隙間を縫うようにして、真鶴町岩海岸に赤浜マンション計画が県に申請され、確認が行われてしまった。

この赤浜マンションはまちづくり条例が出来る以前、宅地指導要綱しかなかったときに確認を受けたものであるが、その後なにもせずに放りっぱなしだった土地である。建設者の環境企画設計の山崎進社長は、その間社名を三回も変更している。専門用語ではねぎりもしていないのだからと、赤浜マンションの建設は、町は新規事業だとまちづくり条例を遵守することを求めたが、事業者はこれに従わず、県に確認申請を出し、確認を受けた。町への説明も、地域住民へ説明も、どういう建物ができるのかも知らされなかった。

去年16年5月24日、まちづくり条例に基づく届出書が環境企画設計から真鶴町に提出された。その時14項目が協議された。13項目は合意できたがただ1点、高さ制限、条例では10mのところ22mを主張する業者と同意ができなかった。当然のことである。
そこで町は「まちづくり条例」に従って、10月15日、住民公聴会の開催を決め、公告した。ところが10月19日、山崎側は計画取りやめの文書を町に提出した。したがって、10月28日、町は公聴会中止の公告を出した。ところが11月9日、県に確認申請書を提出。それを知って、住民たちはそれぞれに県知事に町と協議することを求めるようにと嘆願書を送った。県からは言い逃れのような回答を貰った。

ヤマザキのいうように町との協議は必要ないと考えるなら、なぜ町に申請書を出したのだろうか。また計画取りやめの文書を出したのだろうか。

12月3日、県は確認済証を交付。平たく言えば、許可を与えてしまったのである。小田原土木に抗議したのはいうまでもない。公聴会の中止をした町が再び公聴会を再開することはできない、町民からの要請なら開くことができる。そこで町民の署名をつけて町に公聴会開催を求める文書を提出した。かくして1月30日、条例にもとづく初めての公聴会が開かれることになった。

縦覧に行くと、県に申請が出されたので、町には設計図は渡されていない。簡単な概要しか見ることは出来なかった。県に設計図の公開を求めると、秘密事項だからと設計図は町にもよこさなかった。そこで知り合いの県会議員に情報公開の今、なぜ設計図が公開できないのか、聞いてもらった。設計図には著作権があるので公開できない、公開後盗賊の原因になるかもしれないから公開後できない、というのが県の回答だった。まさか、細かい設計図をほしいと言っているのではない。外観のわかる立面図がほしいのだけなのだ。町に公聴会までに建築主に提供するように求めてくれと言っておいた。おかしな話だが、どういう建物ができるか わからずじまいの意見書提出となった。意見書は出しても、抽象論でしかない。

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 30日15時から、真鶴町まちづくり条例に基づく公聴会が行われた。意見書提出者は7人。立面図は山崎社長が提供してくれ、はじめて全体図にお目にかかることとなった。会の進行の打ち合わせのとき、事業者が説明するから40分必要と言ったが、30分にしてもらった。

まず経過の説明が町からあり、7人の提出者が次々と意見を述べた。7人とも建設には反対の意見であった。つづいて山崎の説明となった。当然今回のマンション建設計画が知らされるものだと思っていた。ところが秘書に読み上げさせたものは、なんと法律論に終始し、「真鶴町のまちづくり条例は憲法違反、自治法違反、等々法律違反、お願いします、のパンフレットにすぎない、だから遵守する必要はない」と開き直った。計画は変更しない、そんなに大事なところだったら、町が買っておけばよかったのだ、地域住民に温かく迎えてもらわなくてもいい、コミュニティはマンションの住民同士が交流すればいい、同じマンション内でも各階でコミュニティを作るのが現実、それでも地域に配慮したから、この規模にしたんだ、でなければもっと巨大な物をつくるとうそぶいた。つくって売れば、後のことなんか知らない、という儲けそれだけの姿勢である。水も自分のところに井戸はあるが、将来住民が真鶴町の上水を使いたいと言うかもしれない、だから確約できないと。一見理論的なようだが、考えると論理に合っていない、矛盾がいっぱいある。こんな悪質な業者は初めてだ。

さて、問題はいっぱいある。先ず、条例を憲法違反と決め付けられては、地方はまったくならず者に支配されてしまうことになる。条例はどこでも自分たちの愛する町を守るために力をあわせて作り上げているものである。憲法や自治法違反というなら、なんで省庁がお墨付きを与えるのか。地方自治は発展させなければならないもので、後退させてはならないものだ。その根幹に住民がある。国があって、国民がいるのではない。憲法の精神は主権在民だ。住民があって、国があるのだ。


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