6月23日は沖縄の日。
ちょうど朝日新聞のbeに「島唄」のことが載っていた。
島唄っていえば奄美・沖縄・八重山民謡を思い浮かべる。
でもこの島唄は宮沢和史という人が作詞作曲した唄だと知った。もちろん宮沢和史なる人がどんな人か、どんなグループで、どんな歌を作って歌っているかなどまったく知らない。
この島唄は以前、女性が歌っているのを聞いたことがある。その女性歌手の名前は忘れてしまったが、胸に響く歌い方をしていた。いい歌だと思った。琉球音階を使っているから、てっきり沖縄の唄だと思っていた。内容も「さとうきび畑で」を連想させる。
Beによると、宮沢さんは内地の人間でしかも40代、沖縄戦などまったく知らない世代。沖縄に行ったとき、沖縄戦の史実を、ガマでのいたましい出来事を語り部に聞いて、胸を痛め、何も知らなかったことを悔いた、そこでこの曲を作り沖縄限定で発売したのだそうだ。若い世代がこういう唄を作り、人々に歌われていることはうれしい。いまではこの曲は海外にまで歌われているそう。「さとうきび畑で」は覚えているから、島唄も覚えよう。音階がちょっと難しいな。
島唄の歌詞と曲は以下の通り。Webに歌詞の訳を付けてくれたものがあったので、お借りしてきた。それも下につけておく。
島唄 作詞作曲 宮沢和史
でいごの花が咲き 風を呼び嵐がきた
でいごが咲き乱れ 風を呼び嵐がきた
繰り返す悲しみは 島渡る波の様
ウージの森で あなたと出逢い (※ウージはさとうきび)
ウージの下で 千代(チヨ)にさよなら
島唄よ風に乗り 鳥とともに海を渡れ
島唄よ風に乗り 届けておくれ
私の涙
でいごの花も散り さざ波がゆれるだけ
ささやかな幸せは うたかたの波の花
ウージの森で 歌った友よ
ウージの下で 八千代(ヤチヨ)の別れ
島唄よ風に乗り 鳥とともに海を渡れ
島唄よ風に乗り 届けておくれ
私の愛を
海よ宇宙よ 神よ命よ
このまま永久(トワ)に 夕凪を
島唄よ風に乗り 鳥とともに海を渡れ
島唄よ風に乗り 届けておくれ
私の涙
島唄よ風に乗り 鳥とともに海を渡れ
島唄よ風に乗り 届けておくれ
私の愛を
ララ ララララ ラララララ ・・・・・
◇唄はここ:
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=PRv--a6dTvs
「島唄」(歌詞の意味)
でいごの花が咲き (1945年4月1日 春が訪れ)
風を呼び 嵐が来た (沖縄本島に米軍が上陸した)
でいごが咲き乱れ (4月から6月)
風を呼び 嵐が来た (米軍の侵攻が続いた)
繰り返す 哀しみは (米軍の残酷な殺戮は)
島わたる 波のよう (寄せては引く波の様に繰り返された)
ウージの森で (サトウキビ畑で)
あなたと出会い (出会った、あなた)
ウージの下で (ガマ=鍾乳穴=防空壕の中で)
千代にさよなら (永遠のお別れをした)
島唄よ 風にのり (島唄よ 海の向こうの本土まで届けておくれ)
鳥と共に 海を渡れ (亡くなった人々の魂を、沖縄の悲しみを)
島唄よ 風にのり届けておくれ
(島唄よ 海の向こうのニライカナイまで届けておくれ)
わたしぬ涙 (亡くなった人々の魂を、私の思いを)
でいごの花も散り (1945年夏 たくさんの尊い命が散った)
さざ波がゆれるだけ (今はあの悪夢が嘘のように静かだ)
ささやかな幸せは (幸せな日々の生活は)
うたかたぬ波の花 (はかなく消え去った)
ウージの森で (サトウキビ畑で)
歌った友よ (一緒に歌い遊んだ、あなた)
ウージの下で (防空壕で自決する前に)
八千代に別れ (泣きながら故郷を歌った)
島唄よ 風に乗り (島唄よ 風に乗って)
鳥とともに 海を渡れ(魂と共に 海を越えて)
島唄よ 風に乗り (あの人の居るニライカナイへ)
届けておくれ (私の愛を届けておくれ)
私の愛を
海よ、宇宙よ、神よ、命よ、
このまま永遠に夕凪を(今、あなたを思い、永遠の平和を祈る)