年の瀬、調子が悪いといって家に引きこもってばかりはいられない。よし、遠くから行こう、と言っても大磯までである。大磯には井上まで、かまぼこを買いに行くのである。かまぼこは年に一度、お正月しか食べない。たくさん買うわけでもない。知人に1本、自宅に1本、酔狂な話ではある。
富士山は雲に隠れて見えない。こっちの区間を担当する駅伝の選手たちはもう来ているだろう。
下りに行く車の方が多い。箱根かな、いや伊豆半島かな、というと、私がいない間、伊豆には地震があったそうだ。気の毒にねぇ、かき入れ時になると、海中のなまずが暴れて、と伊東や伊豆半島の人々を思いやっている。伊東でサボテンの常務をしていた同級生のM君も、地震には泣かされていたよ。ゴールデンウィークのころになると、地震でさ。とうとう身売りを余儀なくされてしまったよ。
比較的道は空いていたので、大磯の帰り、小田原のロビンソンに寄った。真鶴で買えるものは出来るだけ真鶴で買う。ただこれだけの外出だったが、すっかり疲れて、転寝をしてしまった。まともに食事をしていないから、力が出ないんだな。よし、頑張ろう、と奇声をあげ、気合を入れて、また寝てしまった。???
9時過ぎ、自らを叱咤激励して、シフォンを焼いた。ウサギのためにである。留守の間にゴンタがいなくなったそうだ。残りは2匹しかいない。寿命だからしょうがないが、あんなにいたのがうそみたいに減ってしまった。その2匹が頂戴、頂戴とシフォンをねだるので、頑張ったのである。ついでに「めんつゆ」も作った。出かける前、餃子やコロッケをたくさん作って冷凍しておいたのだが、結局、冷凍した食品はなんにも手をつけていなかった。それ以外にも冷凍庫の中には食品がたくさんストックしてあるにだが。やはりPapasan、一人では面倒なんだろう。そのかわりめんつゆがやたらと減っていた。Papasanは料理はできるから放って置いても大丈夫なのだが、頭で食べないのが難点。40年間、小うるさく教えてきたんだけどね。
女の人は、料理に頭を使う、これが寿命を延ばしていると脳科学者が言っていた。