Cogito

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青春の軌跡

2014-06-28 21:09:49 | アート・文化

梅雨の間に本棚の片づけをするつもりだった。大した本はないが、それでも数にしたら1万冊は優に超える。倉庫にも突っ込んであるし、新しい本を古い本の前面に並べるので、本を出そうとしても、前面を片づけなければ後ろの本が出せない状態だ。全部処分してしまってもいいのだが、私の蔵書だけではない。とりあえず本棚の分だけは片づけようと計画していた。

 

一人では無理なので、二人で全部本を出して、分類別に山を作ってから、入れていこうと思ったのだが、それが腰痛で、できなくなってしまった。とんだハプニングだ。ここのところ、学生時代の友人たちと会ったり、それが刺激となって上高地へ穂高に別れを告げに行ったり、青春の軌跡をたどっている。その一連の続きなのだろうが、「享楽主義者マリウス」という本を思い出した。なぜ思い出したのか、その関連がわからないのだが、ともかく思い出した。Everyman’s Libraryの原書である。買ったのは学生時代、丸善で注文し、イギリスから取り寄せた。当時は船便だったので、届くまで1ケ月はかかった。扱ってくれた店員さんの顔も覚えているのだが、おかしなことに、なぜその本を読みたかったのか、それは覚えていない。しかし、読み始めるとラテン語がやたらと出てきたので、先にラテン語をやってから読もうとやめてしまったのは覚えている。もちろんラテン語はやったのだが、その後マリウスを読んだ形跡はない。

 

 

見当をつけて、原書の並んでいるあたりを探してみた。Everyman’s Libraryの書籍はかなり買い込んである。こんな本、読んだんだ、なんて本もかなりある。しかもご丁寧に、手製の布カバーがみんな掛けてある。カバーの布は記憶にある。マリウスはすぐ見つかった。「MARIUS  THE EPICUREAN」というのが書名である。作者はWALTER PATER(ウォルター ペイター)。それでもマリウスは記憶にあるがWALTER PATERという作者その人は覚えていない。背表紙は埃で汚れ茶色くなっているが、挟まっていた裏表の布は色彩もきれいなままだ。布を破り捨てると本はきれいな状態だ。ただしカビ臭い。

 

ネットで調べると、W. PATER(1839~1894)、文学者となっている。経歴もある。小説家ではないが、マリウスは小説だ。代表作は「ルネッサンス」、評論のようだ。「文芸復興 ルネッサンス」という2冊上下の文庫本は買って読んだ記憶はある。しかしその著者がペイターであったかどうかは定かではない。ペイターであったとしたら、その関連でマリウスを買ったのかもしれない。

 

私は本を買うと、今はやらないが、裏にいつ買ったか書く癖があった。それをみると、1958年12月27日となっている。おそらくイギリスから自宅に送られてきたのだろう。本を開いたが、英字は細かくて、とても読めない。癪だな、翻訳ものはないか、と探してみた。古書が見つかった。本多顕彰さんの訳だ。本多顕彰さんには「ベニスの商人」を教わった。古書の状態は良くないようだが、この字の細かい原書を読むよりは楽だろうと3千円ちょっとだが、注文した。図書館で探してもらおうかとも思ったが、状態の悪いのを貸出期間中に読み上げるのはしんどい。時間をかければ何とか読めるだろうと。紙の変色に加えて、旧仮名、のようである。「オシアン」で懲りてはいるが、「オシアン」は手に入らなかったが、マリウスは買えたのだから、のんびりなら読めるだろう。

 

本といえば、同じころ、「アミエルの日記」を買った。フランス語の原書である。なぜ覚えているかといえば、この本、自分でページを切っていかなければならなかったので、初めは落丁版ではないかと驚いた。しかしそうではなく、切りながら読むのだと教わった。面倒くさいので、読む前に全部切ってしまった覚えがある。

 

さて、話は元に戻るが、なぜ、この本を読みたかったのか、しかもイギリスに注文してまで、どうしてほしかったのか、そのあたりがどうしてもわからない。ペイターはプラトン学者だったというから、それで読もうと思ったのかもしれない。当時はきっと内容もわかっていたからこそ、原書で読もうと思ったんだろうが。

内容の簡単な説明を読むと、マリウスはマルクス・アウレリウスの秘書のようである。内面的な形成過程が書かれているようだ。内面性の希求、若者の私としてはそんなところが狙いだったのかもしれない。

 

青春の軌跡を追うのも大変だ。

 

Book

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スズメ

2014-06-28 11:02:58 | 動物記

Chun2

 

Chun1

窓辺のチュン

 

スズメたちに、シフォンを焼いてやるのも、これで、もう終わりにしようときめ、最後のシフォンを型からはずし、ケースに入れた。

 

ところがである。PCに向かっていると、左に視線を感じる。左を見ると、台所の窓の手すりに結びつけてある枯れ枝の上にスズメが止まってじっと私を見つめている。立ち上がって、窓のそばまで行っても逃げない。シフォンをちぎり「これか?」と見せ、窓を開けると、えさ台に飛び移って待っている。えさ台には鶏のえさが入れてある。そこで、シフォンを投げると上手にキャッチした。これが初め。それから毎日何回も来て、シフォンをねだる。

 

で、このスズメをチュンと名付けた。チュンは、他のスズメと様子が違うので区別できる。このスズメ、口内炎なのか、くちばしの横が黄色く腫れている。元気はいいのだが、いくぶん膨らんでいる。目も潤んでいる、私にはそう見えるのだが。口が腫れているから固い穀物でなく、シフォンがほしいのだろうと勝手に解釈した。

 

チュンが毎日、それこそ何回も、椅子が温まる時間もないくらいに、えさをもらいに来るので、その都度立ち上がって、シフォンをちぎってやる。他のスズメたちもお相伴にあずかって、シフォンをもらえる。で、またまたスズメ用にシフォンを焼かなくてはならなくなってしまった。

窓辺に来てのぞくのはいいが、猫にやられなければいいがと、それが心配。

 

 

チャボのクアトロが死んだ。勢力争いに負けた結果である。今までも雄鶏同士の勢力争いのけんかはずいぶんあったが、死んだのは初めてである。

今のボスは、クアトロと兄弟のウノ。トキとロッソが2羽ずつ卵をかえした。同じくオバサンも一羽孵した。面倒なので、ウノ、ドス、トレス、クアトロ、シンコと名前を付けた。ドス、トレス、シンコがメスだったが、トレスは若いうちに死んでしまった。シンコはオバサンが孵したのだが、アルファの血が入っていたらしく、鶏サイズの大きさである。だから他の小さいチャボたちより威張っている。

 

雄鶏たちは熾烈なボス争いをするからか、短命である。ボスの座があいて、ボス争いが始まった。で、兄弟げんかとなったのだが、毎度のことなので、血だらけになっていても知らん顔していた。仲間外れになったクアトロは、裏に来て、スズメと一緒にシフォンをもらっていたし、寝るときは前の教室のポリバケツの上で寝ていて、子どもたちのマスコット的存在になっていた。すみわけができたんだろうと、安心していたのだが、ウノに見つかって、またやられてしまったらしい。血だらけになって道路にいるのを見つけ、連れてきてかごに入れて隔離した。隔離されて、1週間、死んでしまった。雄鶏はあと3羽、ウノの天下はいつまでか?

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沖縄の日

2014-06-23 21:21:58 | インポート

黙祷

 

日本はまた愚かな道を歩もうとしている。にもかかわらず、残念ながら抑止力が働かない。歴史を振り返るまでもなく、独裁者はこうして生まれ、国民を駆り立てていってしまうのだ。

 

沖縄の日は、ガーナとベリーズの誕生日でもある。

そこで二匹の体重測定をした。

ガーナ 4.2kg 去年より0.2kg減っている。

ベリーズは3.5kg。去年と変わらず。

 

P6230039

カメラの紐を引っ張るガーナ                                                                                                                                

P6040030

ベッドの上でガーナ、オバサン、手前 リミニ

 

P6240045

ベリーズ

 

 

 

昨日、鶏のペンタが死んだ。5歳だった。

ペンタは卵屋さんの卵をおばさんが孵した最後の鶏。

アルファと一緒に孵った。チーズが好きな鶏だった。ゴーダを切ると真っ先にもらうのがペンタだった。

後の鶏たちは、家で産んだ卵から孵ったとりたちである。

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初めての外出

2014-06-11 21:08:34 | インポート

腰痛を起こして12日目、初めて外出した。工芸室に出かけたのである。もう鎮痛剤を飲むのをやめようと思っていたが、警戒して朝の分だけはのんで行った。用事を済ますと早々に帰ってきた、とはいえ、久しぶりに歩いたので、疲れた。

午後はおとなしく、動画を作っていた。湿生花園が出来上がった。

ワンパターンでつまらないな、もう少し凝ったものを作ってみたいな。

https://www.youtube.com/watch?v=FDu99HogqYY

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微生物利用

2014-06-10 20:24:55 | インポート

上高地へ行く前、娘から「使ってみたらよかった」といって、バイオ洗剤を勧められた。帰ってきてから見るとするよ、と言って、すっかり忘れていた。思い出して読んでみた。米ぬかと微生物を利用して作った製品のようである。そういえばずっと以前、紀州だったか、四国だったか忘れてしまったが、河川浄化にバイオ利用した製品を買ったことがある。ああいうものの進化したものだろうか。微生物が水に浄化に役立つことは周知のことだ。そう、上水の処理も下水の処理も微生物のお世話になっている。石井式の合併浄化槽もヤクルトのプラスチック容器に微生物を住まわせおて浄化に利用していた。自然界にあるものは自然に帰ることができる。

私は掃除好きでも、きれい好きでもないから、よしんば微生物が効果的であってもすぐとびつくはしない。ただ、どの程度の働きをするのか試してはみたい。てなことで、このバイオ洗剤「トレルNo.1」のセットを買ってみた。液体と粉末の2種類。それが今日届いた。さっそく、あっちこっちスプレーで吹きかけた。粉末も振りかけてみた。

詳しくはここにある↓

http://toreru.com/toreru/index.html

我が家のようなおんぼろで、汚い家は、即ピカピカにはならないが、トイレの陶器製品には有効らしく、きれいになった。これは重曹やセキス酸でもやってみたが、効果がなかったから、あうんだろう。シンクとレンジ周りは一回ぐらいではきれいにならなかった。

もっともおまけがついた。よせばいいのに腰をかがめて作業をしたので、腰痛がまたぶり返してしまった。

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