梅雨だから当然とは会いうものの、雨、雨、雨。しかも梅雨も終わりに近づいたと知らせんばかりの雨量。びしょ、びしょ。スズメたちがエサをもらえずに窓の手すりに寄ってきては中をのぞいている。シフォンを、地面に投げてはすぐ水を吸ってしまうので、手すりにおいてやっている。で、足りないとばかりにおねだりに来ているのだ。
梅雨も足止めだが、今年はさらにコロナ禍。自粛もいいところ。テレビは面白くないし、ひたすらwebの小説を読んでいる。でもそればかりでは目にも肩にも負担がかかるので、時間を割いてはケーキ作りにいそしんでいる。レアチーズ、ラフランスのババロアケーキ、続いてリンゴのタルトタタン風ケーキ、スフレチーズケーキ、と立て続けに使った。papasanが食欲をなくした時食べやすいレアチーズをよろこんで、よくたべたので、チーズを主体に柔らかいケーキを作っている。「美味しいなぁ」「美味しいのは当然だけど、うちのケーキは売ってないから買えないからね」
ケーキを作るのは苦じゃないけど、下準備が大変なんだよ。材料の多くは冷凍してあるから、前日から解凍しておかなければならない。一番面倒なのは型にシートを張ることかな、こういう準備が整えば作るのはそんなに大変じゃないんだよ。この間スフレチーズを作ったのはいつだったかな、そんな前じゃなかったと思うけど。その時アンズジャムを裏ごしして、残りは冷蔵庫に入れておいたんだ。それを使おうと思ったら、うっすらとい表面に白いんカビが生えてる。で、全部捨ててしまった。仕方がないから新しいアンズのビンを出して裏ごししようと思ったら、丸ごとのアンズだった。目が悪いから表示をしっかりと読まずに買って来たらしい。でも丸ごとでも裏ごしして、煮汁を加えて攪拌して、ケーキの表面に塗った。そして初めてジャムをなめてみた。うん？いつものと味が違う。眼鏡をかけてよくよく見ると、砂糖不使用、果物の自然の甘みだけでで作りましたと書いてある。以前、バスクにこの手のブルーベリを使って、美味しくなかったことを思い出して、焦った。でもこのケーキにアンズを塗るのは私の思い付きだから、どうしても塗らなければならないものではない。
裏ごしした残りはビンに入れて、後で砂糖を足して、仕上げなおそうと、冷蔵庫に入れた。熱が取れてから、味見にケーキを切ってみた。美味しい。むしろいつものジャムの裏ごしより、この丸ごとの方が酸味がきいていて、違った美味しさがある。怪我の功名ってところだな。ジャ~、煮詰めるのはやめて、と、そのまま冷凍庫で冷凍してしまった。夜、和美さんが来たので、切り分けながら、毎日ケーキ屋さんです。美味しいけど、体重も血糖値も責任を持ちませんよ、と笑った。ケーキ造りはまだまだ続きそう。材料がいっぱいあるからね。
