最初にお断り
正月3ガ日はブログを休みます。3ガ日をのんびりと過ごすためではなく、痩せ馬の無茶走りからくるスタミナ切れで、多分疲労回復に3日間は必要と思われるからです。悪しからず。
次にイギリス人女性歌手スーザン・ボイルについて。今年4月放送の歌唱力を競うイギリスのオーディション番組で優勝は逃し、2位に終わったものの、48歳という年齢、洗練されているとはとても言えない、そのオバチャンふうの冴えない外見とは裏腹の張りのある堂々とした美しい声でミュージカル「レ・ミゼラブル」の劇中歌、「夢破れて」(I Dreamed A Dream)を歌い上げて会場を騒然とさせ、一躍有名となって、その動画が「YouTube」に投稿されると、全世界から3億回以上のアクセスがあったという女性。
私も「YouTube」にアクセス、その動画から歌を聴いて、鳥肌立つ思いにさせるそのうまさに驚いた一人だが、動画をダウンロード、暫く聞いていたが、そのうち忘れていたら、何日か前にプロの歌手になっていたということ、NHKの紅白歌合戦に招待されてゲストとして歌うということ、11月下旬発売のデビューアルバム「夢やぶれて」が一カ月経つか経たないうちに世界で800万枚も売り上げているということを知った。
12月28日が私の69歳の誕生日、誕生日プレゼントをしてくれる者は誰一人いないから、自分で自分の誕生日プレゼントにと思い立ち、12月26日に近くに「ツタヤ」があるものだから、早速CDを購入。貧乏人の身からしたら清水の舞台から飛び降りる覚悟がいる2800円の出費。
昼間もかけていたが、26日から27日にかけての夜の間、27日から28日にかけての夜の間、誕生日プレゼントだから寝ている間中もラジカセでかけっ放しで聴いた。その音に邪魔されて時折夜中に目が覚めたが、肥満気味で二重顎、オバチャンと言っていい感じで歳を取っている外見イメージとは裏腹の43歳とはとても思えない、二十代半ばの女性のものかと聴き間違える若々しい張りのある艶やかで澄んだ声とのギャップにうとうとしながらもふと違和感を覚え、戸惑うことがしばしばあった。
この歌手は教会で歌っていたというから、ゴスペルは勿論、ジャズでもシャンソンでもカンツォーネでも、ブルースでも、どんな歌もオールマイティに歌いこなすことができる才能の持ち主ではないのだろうかと感じさせたばかりか、女プレスリーといった感じさえ抱かせた。
「007 ジェームズ・ボンド」の新作の主題歌の歌手のオファーがきているというニュースもあったが、サスペンス映画の大作にふさわしい迫力ある力強さで朗々と歌いこなすのではないだろうか。きっとNHKの紅白の会場を沸かせて、新しいファンを獲得するように思える。
紅白歌合戦は何十年と観ていないが、9時のニュース後に歌うようだから、そのときだけチャンネルを回そうかと思っている。ビデオに撮らなくても、誰かが「YouTube」に投稿するのを期待して、NHKが著作権違反で削除を申し込む以前にアクセス、ダウンロードするつもりでいる。
この1年、私自身に関してはたいしたニュース(出来事)がなかったが、1年の終わりに来てスーザン・ボイルのCDを自前の誕生日プレゼントとし、その歌を堪能できるニュース(出来事)に出会うことができた。
《山口組、餅つき大会の子に「お年玉」 警察「懐柔策だ」》(asahi.com/2009年12月29日21:32)
指定暴力団山口組が28日に開いた神戸市灘区の総本部餅つき大会で、訪れた子供たちに「お年玉」として現金1万~3万円を配ったという。
「神戸新聞」WEB記事――《山口組が市民数百人に「年玉」 組長ら名義3万円》(2009年12月29日(火)11:09)は参加者は組員だけではなく、一般市民も混じっていたと書いている。
お年玉袋には篠田建市(通称・司忍)6代目組長(67)=銃刀法違反罪で服役中=とナンバー2の高山清司若頭(62)の名前が、お年玉を受け取る子どもに読めるようにだろう、日本の役人にはない細やかな気配りでひらがなで書いてあったという。
「asahi.com」記事は県警の話として、餅つきは05年に6代目組長が就任して以降の恒例行事で、餅つきを見物に来た約千人のうち、数百人いた子供の一部に菓子と一緒に配られたと伝え、捜査関係者のコメントを次のように紹介している。
「不況の中で子供に現金を配布することで、山口組の存在を住民に認知させようと狙う懐柔策だ」
「神戸新聞」の捜査員のコメントは次のようになっている。
「全国の構成員から集めたお金をばらまき、市民社会への浸透を図っている。近隣住民の不安をかき消すための“偽装工作”だ」
子どもがカネを貰えば、その子どもだけではなく、大人も批判できなくなる。お年玉の額が少なければ、ケチ臭いと悪口も言えるが、「1万~3万円」となれば、文句を言わせない十分な額と言える。
逆に貰った側に有難いという気持を持たせることができたら、カネの出所を問わずに感謝の気持を持つ、そのことに何ら抵抗を感じない姿勢を植えつけることができたことになる。そのことに慣れると、抵抗を感じないどころか、当たり前とする姿勢になっていく。
子どもならいざ知らず、一般市民の大人でありながら、餅つき大会だからといって主催者が暴力団であるか否かを問わずに参加したこと自体が既に通常の倫理観を麻痺させた行為と言わざるを得ない。もし子供連れということなら、大人の金銭感覚の麻痺、倫理観の麻痺を見習わせる同伴となったとしても不思議はない。
中にはお年玉を貰ったことを後々まで記念として記憶する子どもも出てくるかもしれない。「スゲエーだろう、山口組から貰ったんだぜ」と後生大事に取っておいたお年玉袋を友達に見せびらかすまでになれば、貰ったことを単なる記念から自らの勲章とする、あるいはステータスとする出来事へと格上げしたことを物語る。
こういった経緯は子どもの中で山口組を凄い存在、立派な存在と価値づけさせることによって可能となる自慢行為となっていることを証明している。
このことは単に「山口組の存在を住民に認知させ」るというよりも、子どもたちに山口組を有難い存在と「認知させ」、併せてカネの出所を問わない金銭感覚の麻痺、倫理観の麻痺を誘う道とになるに違いない。
「神戸新聞」が書いてるように「近隣住民の不安をかき消すための“偽装工作”だ」どころか、本人たちは意識していなくても、新たな組員の無限増殖に向けたクローンづくりが目的の“偽装工作”ともなり得る。
カネにモノを言わせ、カネで言うことを聞く人間、カネで動く人間を育成していく端緒を成し、行く行くは組員へと仕込んでいく。
餅つき大会を通してこのことが結果的に成功したなら、神戸市灘区は企業城下町と同じ構造の山口組城下町とならないとも限らない。あるいは多少なりとも既になっているのだろうか。
「神戸新聞」は、〈中には「お年玉がもらえると聞いて来た」と話す中学生グループもいた。〉と書いているから、来年もお年玉を狙って来ることになれば、カネの出所を問わない金銭感覚の麻痺、倫理観の麻痺を相互作用的に確実にインプットさせていくことになるに違いない。
大体が大人からして、そのカネが税金だろうと国家予算だろうと、会社の資金だろうと、その出所を問わずに私的に流用したり、私腹の原資にしたり、カネのためには何でもする生きものとして存在しているのだから、子どもが山口組を通してカネの出所を問わない金銭感覚を学んで大人の跡を追い、同じ大人になっていったとしても、決して間違った道を歩んでいるとは言えない。
逆に大人に従い、大人を見習う子供と言うことで日本の未来は明るいと言える。
去年の暮れと同様に今年も暮れが近づいてからニュースにたびたび取り上げられるようになった年越し派遣村のやるせない印象からしたら、餅つき大会の大盤振舞いのお年玉は、少なくとも子どもから見たら何と明るい話題だろうか。
山口組は子どもにだけではなく、住む家もない、仕事もない、路上でしか年を越せないホームレスにも「1万~3万円」と言わず、「5万~10万」と配ったなら、義賊だ、正義の味方の暴力団だと評判が上がって社会に明るい話題を提供するだろうし、ホームレスの中には感激して就職するなら山口組だと心に決めて組に入る若者が続出するのではないだろうか。
こういった場面を想像するだけで、日本の未来は益々明るく見えてくる。 |
ガンは放置すると悪化します。
暴力団は優しいと、思いたがる一般人は多い。近所に挨拶する、礼儀正しい、もちつきでお年玉をくれる、配下に振り込め詐欺禁止、とか。自分は挨拶以上は関わらずに済むから?
でもこの世の中は、罠だらけです。罠は、放置してると増えるかも。
(以下実話……)
◆◆ヤクザのフロント企業に、◆◆知らずに入社した一般市民。
「漏らすなよ」と脅され、「悪事には加担してないんだ」と自分に言い聞かせ
でも少し出世したり、重要な仕事任されると、◆少しずつはまっていき
辞めるとは言い出せず、ようやく勇気を出して辞めると言うと
◆◆山中に連れて行かれて脅されて……
そんなフロント企業・企業舎弟があちこちにできたら
◆どこに就職するにも危険に脅えます。
(イタリア経済でも、今ではマフィアが最大の企業だそうです。知らずに借金した所がマフィアで、返せず殺されたり)
フロント企業に就職しなくても、彼らは一般市民を、◆いつの間にか、つき合いから取り込みます。
かたぎは、暴力団にはいつか使える資産です。
仲のいい市民には、ヤクザは脅しは不要です。頼まれれば、◆◆脅されなくても怖くて断れない。先回りして、◆先に言うことを聞いてしまう。だからヤクザは、◆◆強制はしてない、◆義理人情で受けてもらったとか、詭弁が言えます。
◆◆仲間扱いをいつの間にして、仲間なら外れたら◆制裁は当たり前。
だから仲良くなってはいけない!
◆筋を通してるという自覚はあるか知れない。彼らは命をかけたバクチやってて、その◆ルールは男らしく守ってるでしょう。
だからもちつきも震災の炊き出しだって、本当に善意かも知れない。ルールで厳しいのは仕方ないけど、ルール以外の部分では厳しくなくていい、普段出せない人情出してんだ、と本気で思ってるだろう。
でも、一般市民は◆そんなバクチ始めた覚えないのに、つき合いをつくって◆◆勝手にそのルールを押しつけます。
ガンは放っておくと、悪くなります。
◆メキシコで警官がマフィアと戦えないのは、◆◆殺されるかワイロかを強要されるからです。
自分の危機感は、下の記事を見てからです……。
だんだん増えるらしい……。
読売オンライン 平成21年7月24日
愛知県警が先月、同県豊田市内にある山口組系暴力団事務所を
公務執行妨害容疑で捜索した際、◆豊田署員ら38人の私有車のデ
ータが記載された「登録事項等証明書」を見つけ、押収していた
ことが23日、わかった。
組員が署員らの自宅周辺をうろつく姿も目撃されている。
◆◆山口組はここ数年、警察に対する情報収集活動を各地で活発化
させているが、県内でこうしたケースが発覚するのは珍しく、県
警は「証明書から自宅を割り出し、◆署員らに心理的な圧力をかけ
ている」とみて、警戒を強めている。
捜査関係者によると、同証明書を隠し持っていたのは、同市山
之手に事務所を置く山口組系の正心会。同会幹部(41)は先月
3日、事務所の捜索を行った捜査員に対し、「◆お前の家はわかっ
ているぞ。許さん」とどう喝し、脅迫容疑の現行犯で逮捕された。
県警が同10日、改めて公務執行妨害容疑で事務所を捜索したと
ころ、署員ら38人分の同証明書38枚が出てきた。
さらに、県警が証明書を交付する運輸支局に問い合わせた結果、
組側がこのほか、同署暴力係の捜査員2人の証明書も入手してい
たことがわかった。
複数の署員宅でこれまで、「◆住所はわかっている」などといっ
た電話があったほか、◆周辺で組員の姿が目撃されていた。ある捜
査員は、自宅近くで高級車に乗った組員を見つけ、職務質問した
ところ、組員が「近所に借金を取り立てにきただけだ」などと言
って、立ち去ったという。県警幹部は「駐車場に止められた私有
車のナンバーを確認して証明書を入手。署員らへの心理的な圧力
や嫌がらせに使っている」と話している。
◆◆山口組は2005年の組長交代後、警察の動きをつかんで摘発
を逃れたり、捜査を妨害したりするため、「警察対策」に組織的
に取り組んでいるとみられ、大阪府警でも06年、大阪市内の山
口組系事務所から押収したパソコンを調べた結果、機動捜査隊な
どの捜査車両ナンバーを記録していたことが発覚している。
メキシコでは軍隊と撃ち合いにまで。
むしろイタリアみたいに、巧妙な社会浸透とか……。