【謝罪】政府が計画方針の硫黄島の滑走路の移設をこのブログ記事に、「NHK NEWS WEB」を根拠に〈公共工事が一つ増えるのだから、結構なことだと思う。
だが、遺骨収集範囲拡大になぜ滑走路の移設が必要なのだろうか。自衛隊輸送機で輸送トラックを運び込んで、トラックで走り回れば済むことではないだろうか。
硫黄島の戦闘中は日米の戦車が走り回っていたのである。輸送トラック利用では公共工事が一つ減るということなのだろうか。〉と書いたが、「MSN産経」記事によると、滑走路下には多くの遺骨が埋まっている見られていて、遺族らが滑走路を移設、遺骨収容を長年要望してきたということからの、移設だということを知った。
謝罪し、参考のために、二つの記事全文を掲載することにします。
《安倍首相“硫黄島遺骨収集で滑走路移設を”》(NHK NEWS WEB/2013年8月22日 17時52分)
〈安倍総理大臣は、太平洋戦争末期に激戦地となった硫黄島で戦没者の遺骨の収集を進めるためには、島にある自衛隊基地の滑走路を移設する必要があるとして、来年度から移設に向けた調査などを進める考えを示しました。
太平洋戦争末期に激戦地となった小笠原諸島の硫黄島では、今も、およそ1万2000人の戦没者の遺骨が見つかっておらず、政府は、今年度までの3年間を「集中実施期間」と定め遺骨の収集を進めています。
こうしたなか、自民党や民主党、日本維新の会など超党派の国会議員で作る「硫黄島問題懇話会」の会長を務める自民党の逢沢一郎衆議院議員と幹事長を務める新藤総務大臣は、22日、安倍総理大臣と会談し、島にある自衛隊基地の滑走路を移設して遺骨を収集する範囲をさらに広げるよう要請しました。
これに対し、安倍総理大臣は「基本的に滑走路の移設は必要であり、具体的な計画に入るべきだ」と述べ、来年度から移設に向けた調査や計画の策定を進める考えを示しました。
会談のあと、議員連盟の逢沢会長は、記者団に対し「ご遺族に強い思いがあるなか、総理の決断で、滑走路の移設に向けて大きな一歩を踏み出すことができた」と述べました。〉――
《首相が硫黄島の滑走路移設に意欲 戦没者遺骨収容で》(MSN産経/2013.8.22 16:37)
〈安倍晋三首相は22日、太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)の自衛隊基地の滑走路下にある戦没者遺骨収容に向け、滑走路の移設に着手する考えを示した。官邸で面会した自民党の逢沢一郎衆院議員らに対し「滑走路の移設は必要だ。計画に入ろう」と述べた。逢沢氏が記者団に明らかにした。
滑走路下には多くの遺骨が埋まっているとされ、遺族らが収容を長年要望してきた。
逢沢氏が会長を務める「硫黄島問題懇話会」は滑走路の速やかな移設を政府に求める決議を首相に手渡した。
硫黄島では日本兵約2万2千人が戦死したが、遺骨収容は約1万柱にとどまっている。〉――
滑走路がどのくらいの広さか分からないが、陸上総戦力兵士20933名に対して戦死者19900名、約1万2000体の遺骨が見つかっていないということは、60%の未発見率、硫黄島全体の面積に対して滑走路面積が60%も占めているとは思えないが、とついつい計算してしまう。
遺族としたら、滑走路下から一体でもという気持なのだろう。 (2013-08-23 09:47:59)
太平洋戦争末期の激戦地硫黄島では現在でも見つかっていない約1万2000体の戦没者遺骨収集が来年3月末期限の3年間の集中実施計画内に収集の見通しが立たず、政府は2018年度までの新たな5カ年計画を立てて推進する方針を固めたと、「TOKYO Web」が8月21日付で伝えていた。
一方、硫黄島の遺骨収集関連では次の記事も取り上げている。
《安倍首相“硫黄島遺骨収集で滑走路移設を”》(NHK NEWS WEB/2013年8月22日 17時52分)
民党や民主党、日本維新の会など超党派の国会議員で作る「硫黄島問題懇話会」の会長逢沢一郎自民党衆議院議員と幹事長新藤総務大臣が8月22日、安倍晋三と会談、島にある自衛隊基地の滑走路を移設して遺骨を収集する範囲をさらに広げるよう要請したという。
安倍晋三「基本的に滑走路の移設は必要であり、具体的な計画に入るべきだ」
来年度から移設に向けた調査や計画の策定を進める考えを示したとのこと。
公共工事が一つ増えるのだから、結構なことだと思う。
だが、遺骨収集範囲拡大になぜ滑走路の移設が必要なのだろうか。自衛隊輸送機で輸送トラックを運び込んで、トラックで走り回れば済むことではないだろうか。
硫黄島の戦闘中は日米の戦車が走り回っていたのである。輸送トラック利用では公共工事が一つ減るということなのだろうか。
逢沢議員連盟会長(記者団に)「ご遺族に強い思いがあるなか、総理の決断で、滑走路の移設に向けて大きな一歩を踏み出すことができた」――
遺骨に向けた遺族の強い思いは理解できる。
だが、陸上総戦力兵士20933名に対して戦死者19900名、生存者は5%に満たないたったの1033名である。戦死率95%の見事な戦績――こうまでも多くの兵士を死なせてしまったのはどのような経緯があったからなのか、あるいは一人ひとりが簡単に戦死に巻き込まれていったのはなぜなのか、先ずは明らかにしなければ、浮かばれないのではないだろうか。
2007年8月5日再放送のNHKスペシャル《「硫黄島玉砕戦」・~生還者61年目の証言~》からの知識だが、日本軍は1945 年2月19日~1945年3月26日の硫黄島の戦いの時点で、2万余名の兵士うち、中には銃の持ち方を知らない者も含めた急遽召集の3、40代の年配者や16、7歳の少年兵等の雑多集団を送ることしかできない程度に戦闘能力を喪失していたことが第一点としてあげることができる。
次に最も重要なことだが、既に日本は制空権・制海権共に失っていた。
人間爆弾「桜花」は1944年7月から特攻のみを目的とした新兵器として開発が進められた。こういった案が日本軍に於ける戦術の一つとして浮上すること自体が既に航空機の数量や艦船の数量等、全体的軍事能力の点で劣勢に立たされたことと、失った軍事能力を早急に挽回する生産能力を最早持つことができなくなったことを意味するが、そういったことを認識しながら開発を進めたのだろうか。
桜花が実戦に投入されたのは1945(昭和20)年3月だそうで、硫黄島の戦い(1945 年2月19日~1945年3月26日)とほぼ同時期となる。
桜花は自力飛行型ではなく、一式陸上攻撃機の腹の下に装着、援護の戦闘機をつけて目的地まで運搬され、標的艦の近くで海上に投下、加速用のロケットエンジンを噴射して標的艦に操縦士諸共に突撃する他力飛行型であったが、実戦投入時、待ち受けていた敵戦闘機によって一式陸上攻撃機は全滅、桜花は突撃の役目を果たさないままに一式陸上攻撃機と共に海の藻屑と化している。
1945(昭和20)年3月の時点で、敵機に待ち受けていられる程に制空権を失っていたのである。
また制海権をも同時に失っていたから、米軍の艦載機の飛行を恣(ほしい)にすることになる。
要するに日本軍は敵と戦って相手陣地を叩き、その陣地を奪って、そのことを繰返して相手を追い詰め、消耗させて勝利することではなく、その役目は米軍に譲って、自らは負ける戦闘を単に負けるまでの時間を引き延ばす抵抗へと役目替えしていたのである。
だが、何よりも硫黄島陸上総戦力兵士20933名に対して戦死者19900名、生存率5%に満たないたったの1033名、戦死率95%は、米軍が1945年(昭和20年)2月19日硫黄島上陸前の爆撃開始1945年2月16日を10日遡る1945年2月6日、大本営が「陸海軍中央協定研究・案」を策定、「硫黄島を敵手に委ねるの止むなき」と決定していたことが最大の原因であったはずだ。
日本軍が硫黄島で戦う前に「硫黄島を敵手に委ねるの止むなき」と決定していた。日本から援軍を送っても、ムダになると計算していたことになる。制海権・制空権を失っている状況がそう計算させたのかもしれないが、制海権・制空権喪失に加えて、硫黄島が米軍の手に落ちた時の日本側の戦闘上の損失・不利となる今後の展開自体もたいしたことはないと問題外していたことになる。
逆であるなら、例え無駄な抵抗となっても、可能な限りの最大限の援軍を送っていただろう。
だが、兵士の命と共に硫黄島が持つ戦略上の価値をも過小評価し、見捨てた。
そう、兵士の命を過小評価したのである。
逆に米軍は日本軍兵士の命を最大限評価し、投降を勧める努力をしている。
米軍は手に入れた硫黄島をグアム、テニアン、サイパンを基地として日本本土攻撃に出撃する長距離航続可能なB29爆撃機の護衛戦闘機の価値ある基地とし、日本に対する空襲を激化させていく。
硫黄島陸上総戦力兵士20933名のうち戦死率95%の戦死者19900名、生存率5%に満たない1033名の悲惨な結末の最大原因は大本営が兵士の命を過小評価し、硫黄島が持つ地政学上の戦略的価値を過小評価し、見捨てた結果であった。
となると、なぜ大本営は、広い意味で言うと、なぜ国は「陸海軍中央協定研究・案」によって「硫黄島を敵手に委ねるの止むなき」と決定し、兵士の命を過小評価することになったのか、硫黄島の基地としての戦略的価値を過小評価して見捨てるに至ったのか、検証することこそが、遺骨の発見以上に命を見捨てられた戦死者の何よりの供養となるはずだ。
だが、硫黄島に於ける遺骨という状態は兵士の命の国による過小評価、見捨ての結果でありながら、過小評価し、見捨てたことを問題視せずに遺骨収集のみに目を向けている。
そこに政府に対する、あるいは安倍晋三に対する欺瞞の悪臭を感じないではいられない。
それと、謝罪するくらいなら、最初から調べて書けよって言いたいね。
何の為、玉砕必死の硫黄島に兵士だけじゃないく、一般人まで赴いたか。少しでも、時間を稼ぐ為、または、後世の我々の為ではないか。いろんなところから引用し数字を披露するのは結構だが、心が入らない訴えは見透かされます。
安倍総理は第一次組閣時より、帰らぬ英霊の帰還事業を考えにいれていたが、ようやく事が成り、滑走路に頭をつけ土下座したのだ。あの姿に唾を吐く様な悪意は、同じ日本人として、悲しく思い、拙い文章ではありますが、感想を述べさせて頂きました。
あと、引用えおよくされておりますが、ソースの真偽を確かめてからの方が良いと思います。
以上
今、私たちにできることはすべての英霊の方々に本土にお帰り頂くことではないでしょうか。
滑走路の下にも眠っておられます。
移設しなければお帰りいただけないのではありませんか?
検索すれば解る事、テーマの重大さが
理解されていず甚だ残念。
私は安倍氏、支持者では無いが子供じみたトップのヒトラー的?なイラストも
恥ずかしい
民度低さは悲しさをも誘う
なんだこの最後の文章は?人狼狗肺の輩か。
スーツのまま滑走路に両膝をつき両手で地面を摩りながら地下の英霊に詫び、必ず内地に連れ帰る事を誓われた安倍総理の誠を汚す看過出来ぬ暴言だ。
せっかく書くのであれば引用箇所、私的見解などもっとわかりやすくして読む人が増えた方が楽しいと思います。