第2回WBC第1ランド決勝日本×韓国戦/日本がもし敗れるとしたら、その敗因は?

2009-03-09 18:02:25 | Weblog

 7日の対韓国戦、14-2 7回コールド勝ちが敗因となるのでは?
 
 大勝ちした次の試合というものが往々にして前の試合の打線の活躍がウソのような貧打に終わって惨めな敗戦で終わることがある。それは次の試合が前の試合とすべてに於いて条件が違っているにも関わらず、大量得点を叩き出した打撃の小気味よい感覚を各選手とも身体が覚えてしまって、その感覚を引きずり、前の試合と同じ条件で戦うからだろう。

 同じ感覚のまま試合に臨むと、相手投手の違い、当然球種の違い、攻め方の違い、相手チームの同じ轍は踏まないぞというプラスアルファーのモチベーション等の条件の違いに柔軟に対応できず、逆に身体が覚えた感覚が阻害要因となって、感覚と試合条件との違いのズレが貧打となって現れる。

 勿論、大勝ちした次の試合が往々にして貧打で終わる過去を教訓として学び、気持を引き締めて試合に臨むだろう。だが、気持を引き締めたからといって、身体の感覚が気持どおりに簡単に修正可能なら、スランプなど存在しなくなる。

 スランプとは好調時の身体の感覚が失われ、戻らない状態を言う。気持は一生懸命好調時の身体の感覚を思い出そうと、あれこれの練習方法を試すが、一旦スランプに陥ると、なかなか感覚が戻ってくれない。

 気持と身体の感覚が常に一体であるとは限らないことの証明であろう。

 弱敵相手に14点も叩き出したなら、好調な打撃を引き出した身体の感覚を気持が割り引いて受け止めるからまだしも、強敵相手の韓国を相手に14点も叩き出したとなれば、自分たちの強さ、打撃力が韓国よりも上であることを確信してしまい、その確信が身体の感覚を強固に引きずることになる。 

 またマスコミが「侍日本」の強さを煽り立て持ち上げる。

 韓国は14対2の二の舞を演じまいと心引き締めてかかってくる。日本が14対2,7回コールド勝ちの快適な身体の感覚を引きずったまま戦うことになったら、実力の差は縮まり、逆に逆転する可能性すら生じる。

 ただいま午後6時ちょっと過ぎ。日本と韓国によるA組1位決定戦が午後6時半から東京ドームで行われる。大勝ちした次の試合が往々にして貧打で終わる過去の例に倣うかどうか。懸念は杞憂で終わるのか。結果は如何?


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