マスコミは問題にしたが、質問者は問題としなかった麻生即席ラーメン「400円」

2008-10-30 11:37:35 | Weblog

 麻生首相が28日午前の参議院外交防衛委員会で民主党の牧山弘恵女史の「カップラーメン1個いくらぐらいかご存知か」の質問に「400円ぐらい?」と答え、その庶民感覚とズレた生活感・金銭感覚を「帝国ホテルは高くない」発言に引き続いてマスコミの格好の餌食となった。

 「400円ぐらい?」と答えたとき、議場内に軽い失笑と軽いざわつきが湧き起こったが、牧山弘恵女史はあっさりと「170円ぐらいです」と答えて幕を引いてしまった。大多数の国民が置かれている生活不安を首相は実感できていないのではないのか、実感できないまま景気対策など打てないのではないと追及する材料とするために質問したのではなく、単に昨今の食品値上がりの代表例にわざわざカップラーメンの実物なのか模型なのか、それを持ち込んで牧山女史本人が「国民食」だと言うインスタントラーメンの値上がりを取り上げただけだったらしい。

 当たり前のことを言うようだが、国会での質疑は主として質問議員が政府閣僚に対してその政策を追及する性格のものでなければならない思う。与党議員が質問者となったとき、追及と言うよりも与党の政策をヨイショする性格の質問となるのはある意味当然であろう。政策自体がそもそもからして与党の承認を得たものであるし、それに反対の意志があったとしても、その追及が政府を窮地に追い込むことはあってはならないからだ。

 だが、野党議員は徹底的に追及して、政府政策の矛盾点・問題点を明らかにし、それを与党政府の失点とし、翻って自らの得点としなければ野党の存在意義を失う。残念なことに牧山弘恵女史にはそのような姿勢はなかった。1年生議員のようだから無理のない話かもしれないが、追及すると言うよりも用意した資料を読み上げているに過ぎない当たり障りのない姿勢に終始していた。時間が多い少ないは関係ないだろう。少なければ質問を絞れば済む問題だからだ。

 牧山弘恵女史は質問に立つや、「先ず冒頭に一言申し上げたいと思います。一部報道でこの新テロ特措法案改正案に民主党が賛成しているかのような内容が伝えられていますが、まったくの誤認です。私たち民主党はその改正案に対しては明確にノー、このスタンスをぶれずに貫いてまいります。事実今年1月参議院でこの新テロ特措法改正案は否決されています。先週23日の外交防衛委員会では民主党の犬塚議員の質問に対して官房長官と外務大臣が曖昧な答弁を終始し、委員会審議が何とストップされてしまいました。選挙管理内閣だから真剣な議論が繰り広げられないのかと正直思いました」と新テロ特措法改正案に纏わる経緯と自分たちの姿勢・思いを述べただけで、首相を答弁のために答弁席に立たせる労を与えることは一度もなく、そのまま続けた。
 
 牧山女史「この国の国際貢献については国民は徹底的な議論を望んでいる。そう思います。総理に於かれましては一刻も早く国民の信を問い、その国民によって選ばれた議員によって徹底的に議論すべきだと冒頭に申し上げます」と解散の是非を追及するでもない、単に希望を述べただけで、「では、早速ですがパネル1をご覧ください。これは労働力調査からの抜粋です」と参議院外交防衛委員会だからこその「テロ特措法改正案」に関しての追及かと思いきや、格差問題に進んだ。所々端折って書くと、

 「現在3人に1人が非正規雇用者で、平成15年には30.4%、昨年は33.5%と年々増えている。額に汗しながら一生懸命働いてもなかなか思うように賃金が上がらず、生活に困ってらっしゃる方がたくさん見受けられる。『スットップ・ザ・格差社会』と言う言葉を総理も耳にしたことがありますでしょうか。この言葉こそが現在の日本に求められていることだ確信しますが、総理、今日は金融問題を論じる時間がございませんので、この雇用の格差問題について限定して、私と問題意識を共有しているかどうか、お聞かせいただきたいと思います」と「雇用の格差問題」に質問(=追及)を「限定」することを宣言したが、「私と問題意識を共有しているかどうか、お聞かせいただきたいと思います」と言ったときの「私」が個人的な「私」になっていて、「私」の背景に「国民」の存在を意識することができなかった。「私」の背景に「国民」を存在させてこそ、追及は鋭い性格を担わせることができるはずだが、「私」としたために中途半端な当たりとなったのではないだろうか。

 どうも纏まりがなくてパンチの効いていない追及とまでいかない質問となっていたから、答弁の麻生首相も質問に対する答弁の形に直ちに移れなかったのだろう。

 麻生「あのう、今言われたご質問の内容は非正規雇用のパーセントが伸びているという事態に関する私なりの考えを聞いておられるというふうに理解してもよろしいんでしょうか?」と逆に質問される始末。画面に映らなかったが、うんと頷いたのだろう、「あ、これ十分に理解しておりますし、非常に大きな問題だと思っております。で、色々とこれも対策を考えねばならんと言うことで、今特にロストゼネレーションと言われるところが特に問題かなあ、という意識が私自身には強くあります」

 「特に問題かなあ」とは断定的な響きをどこにも持たせていない切実さを欠いた言葉だが、追及が追及だから、答弁もどうってことのない答弁のまま終わらせることになる。見事な、だが、どうってことのない「問題意識の共有」ではないか。質問者の牧山女史が麻生首相の頭をいい子、いい子と撫で、麻生首相が牧山女史の頭をお返しにいい子、いい子と撫で返す、その程度の遣り取りとしか言いようがない。

 牧山女史「そもそもこの格差社会をつくったキッカケというのは今の自公の責任ではないでしょうか?強い者はどんどん強くなり、弱い者はどんどん弱くなるという社会をつくってしまったことを真剣に考えていただきたいと思います」

 これも追及・質問の類ではなく、単なる希望の説明に過ぎない。それも相手に痛みも痒みも届かない言葉となっている。
 
 牧山女史「そろそろ昼食の時間でございますので、テレビをご覧になっておられる方も今日はお昼何を食べようかなーと考えているかと思います。私自身2人の子供持つ母親で、食の安全の問題ですとか、食の価格の問題ですとか、食にまつわることは常に意識しております。」

 ここで足許に屈んで「さて、お昼の代名詞と言えば」と取り出した模型なのか実物なのか、カップラーメンを肩のところに持ち上げて、後ろを振返って照れたのか軽く笑いながら、「即席めんです。この即席めん、日本即席食品工業会によりますと袋とカップ両方合わせると、国民1人当たり年間42個、消費するそうです。ですから、今日テレビをご覧になっている方も即席めんを食べようかなあと考えている方もいらっしゃるかもしれません。で、総理、突然の質問ですが、この即席めん、今いくらぐらいで買えると思いますか?いわゆるカップラーメン、一ついくらぐらいだと思うか、ご存知でしょうか」

 マスコミが「庶民感覚からズレている」と揶揄交じりに批判することになった質問に及んだ。

 麻生「最近買ったことがないのでよく知りませんけども、昔最初に出たのは、最初に出たとき、日清が出したとき、確かえらい安く出たなあというのがあるんですけど、あのとき何十円かで、今400円ぐらいします?」

 軽いざわつき交じりの失笑が漏れたから、セレブだと言えども麻生太郎「ピンポン」といかなかったことに気づいたのだろう、「そんなにしない?」と牧山女史の方に聞き返し、「そんなに、そんなにしません?あの、最近私はそれを自分であんまり買ったことがないもんで、その値段を直ちに言われても、随分色々と種類が出ていると言うことは知っています」

 「雇用の格差問題について限定して」質問すると宣言したのだから、それとの関係で物価高が生活に与える影響を取り扱う観点から、10月19日に麻生首相が「周囲から、物価高や品切れの話、値段が同じだが品物の量が減っているという話を聞いて関心があった」ということでスーパーを視察したときにカップラーメンには目はいかなかったのですかと、視察がどの程度ホンモノだったのか追及するのかと思ったが、全然触れずじまいだった。

 牧山女史「定価は170円ぐらいです。今年に入ってから値上げをされましたけども、昨年までは155円、そしてその前には140円でした。今やカップラーメンは200円を迫ろうとしているんです。本当に高い食べ物になろうとしているところでございます。収入は伸びずに食品は値上がりする。まさに今や国民生活は生活水準の維持・確保が大前提となるほど圧迫しているのです。政府は定額減税を改めて商品券のような、何かバラ撒き政策をお考えのようですが、例えば輸入小麦の価格をコントロールできる立場の政府が国民生活のために例えば小麦価格を下げるような国民生活に直結する経済対策ににするべきだと思います」

 ここでも麻生太郎を答弁席に立たせる労を省略させてやるいたわりを見せた。追及ではなく、単に民主党の要求を牧山女史が代表となって説明しただけといったところ。

 帝国ホテルの食堂ではラーメンはメニューに置いてあるのか。置いてあると答えたなら、いくらするんだと聞く。置いてないと答えたなら、庶民のメニューだから下々が食べる物と看做して置いてないのだろう。昼食を外食していたサラリーマン男女が物価高に備えた生活防衛のために弁当を持参して食べる者が最近増えたそうだけど、本当に総理は国民の生活不安を実感しているのか。実感していて「国民の生活を守る」と言っているのか、「周囲から、物価高や品切れの話、値段が同じだが品物の量が減っているという話を聞いて関心があった」をスーパーの視察理由に上げていたが、具体的に何がどう値上がりしているのか調べてはいないのか、調べないまま「国民の生活を守る」と言っているのかと総理の考えを聞く。あるいは国民の生活を守るための一方法として「小麦価格を下げるような国民生活に直結する経済対策」を政府は考えているのかどうかと質問したなら、それがそのまま「追及」となったはずだが、尻切れトンボのまま終わらせてしまった。

 そして尻切れトンボは最後まで続く。

 実感しているかどうかは非常に大切な問題となる。実感の強弱が利害代弁の強弱につながるからだ。例え兼ねていたとしても、支持率上昇狙いや選挙対策から離れて、実感していることの実現に少しでも向かうことになる。

 牧山女史は「生活水準の維持・確保」の質問から離れて、「韓国大統領との会談で竹島問題を取り上げなかったのは事実なのか」、とか「中国との会談で食の問題に進展があったのか」といった質問に移ったが、相変わらす質問は「追及」とはならない中途半端、資料に目を落として喋る時間の方が長い、単に説明しているだけといった場面に終始した。

 麻生「韓国との間に竹島の問題が、日韓首脳会談の間に出たことはありません。日中の間で食糧問題は出ました。そして食の問題に関しては私の方から言って、向こうの方からこれはきちんと対応するという話があった、というふうに記憶しております」

 「というふうに記憶しております」とは、これも重要・切実な問題だとは把えていないからこその距離を置いた言い方であろう。「と言うふうに」は「その程度に」の意味だからだ。

 中国産食品の安全性についての中国首脳との話が「その程度に記憶している」。切実には思わないまま、首相の座を守るため、支持率を下げないため、選挙に勝つために「食の安全対策」を講じる。その程度の麻生太郎総理大臣なのだが、追及しないから、無罪放免となった。

 牧山女史「総理が竹島問題や東シナ海のガス田などのとても重要な課題に正面から取り組むと私は期待しておりましたし、また中国製の餃子や、インゲン、粉ミルクと続く食の安全の問題でも国民の間から大きな不安が生じておりますから、もっと具体的な成果が得られると思っておりました。えー、単なる顔見世外交でなかったことを期待して次に進みます」
 
 「これといった成果がなかったのだから、単なる顔見世外交で終わったのではないのか。自民党外交は顔見世外交が十八番(おはこ)となっているのではないか」と追及すべきを、「期待して次に進みます」と自分の希望を述べるだけで麻生首相を答弁席に立たせる労を再び自分の方から省略してやる親切丁寧さを示しすのみに終わった。再びの無罪放免で、これでは気の抜けたビールより始末に負えない出来レースじみた遣り取りでしかない。

 続いて給油活動に移った。

 牧山女史「給油活動の再開に関しましては国民世論は半々、まさに拮抗しております。国民はインド洋における給油をなぜ再開しなければならないのか十分な説明を待っています。パネルの下からお分かりになりますように国民世論は十分な時間を経て給油活動には反対という意志を示したのだと思います。当時この世論調査に関しましては町村官房長官が、私ども謙虚に受け止める必要があると答弁し、石破防衛大臣も世論調査で給油の継続に反対という結果を受けて、反対をされる方が賛成を上回ったと言うことは事実として受け止めなければならないと述べられました。しかし国民世論に聞く耳を持つような答弁をされておきながら、実際には3分の2を使うと言う、結局は衆議院で再可決に至りました。これこそ国民世論を無視した、国民の声に対して聞く耳を持たない政治であると思います。私はこれらの世論調査こそが、時の国民世論を現す大変重要なデータであると考えますが、総理はこの議論について如何お考えでしょうか」

 麻生「先ず最初にこの補給支援活動というものはアメリカのためにしているものではありません。これはテロ等との戦いに於いて日本がそれの一環に参加しているという自意識が私自身にはあります。日本もそれに参加すべきだと思っております。従ってその段階に於いて、そういう状況下に於いて日本が各国参加しております国家がみんな期待している補給支援活動から日本が撤収するということは私どもが取る選択ではありません。今も世論調査を示しておられますけども、昨年からずっと出てきておりますけども、何となく反対が減ってきているという数字になっているように見えますが、これはそちらが出された数字なんで、私が出した数字じゃありませんで、54%の反対が45まで下がってきたのかなあーと、最近まで44まで下がってきたのかと、いろんな考え方が出るんだと思いますけども、いずれに致しましても一定のご理解を得られる方々が出てきておられるように思っておりますのか率直なところでございます。いずれについても今後この必要性につ来ましては国民のご理解を一人でも多く得られるように努力していかねばならんと思っております」

 質問が「追及」となっていないから、結局どうってことのない答弁しか引き出すことができない。

 牧山女史「総理、ごらんのように国民の世論は大きく分かれております。そして昨年の選挙で私たち参議院で勝つことによって今まで議論されていなかったことがたくさんの時間が費やされて、そして年末には反対と言う意見が上回ったわけですね。最近では決めかねている方も多いと思いますけれども、やっぱり十分な審議のもと、十分な議論をした上で決めていただきたい。そして給油支援を続けたいのであれば、国民世論と真摯に向き合うために国民の信を問うべきだと思います」とやはり「追及」を試みるのではなく、希望を述べて、「次に移ります」であった。

 牧山女史「次に内閣の支持率について伺いを、お尋ねしたいと思います。報道によりますと内閣の支持率は下降――下がってきているようであります。新テロ特措法の議論をする以前に国民は内閣を支持していないのではないでしょうか。要するに国民は今こそ麻生総理が勇気を持って国民の意見と向き合うことを期待しているんだと思います。国民の信を問い、その結果選ばれた議員によって日本の国際貢献について徹底的な議論を望んでいるはずです。後期高齢者医療制度のように制度そのものに問題があるのであれば、一度制度を終わらせて、その上でゼロベースから人生の先輩方の医療制度を立て直すべきだと思います」

 内閣の支持率が下がっているから国民の信を問うべきと言い、新しい内閣の下日本の国際貢献について徹底的な議論を行うべきと言い、後期高齢者医療制度はやり直すべきだと言い、ほぼ言うだけで終わらせて「追及」には変えていない。

 牧山女史「小泉元総理大臣は選挙の前にサラリーマン増税はしないと公約して選挙をやり、そして増税をし、また安倍元総理は必ず年金問題を今年の3月までに解決すると言って、あっさりと逃げました。そして福田前総理は拉致問題を自分の手で解決すると言って敵前逃亡されてしまいました。総理、総理は任期中に何をされようとしているんでしょうか。もし具体的にこれだという政策がございましたなら、一つでも結構です、一つで結構です。これだけは実現するという政策を語っていただきたいと思います。お願いいたします。」

 麻生「あのう、色々なところでご質問の内容が何をしたいかということを聞いておられる?それ一点を聞いておられる、んでしょうか。ちょっと質問の内容が色々と飛びましたもんで、そこがご質問内容ですね。今は短期的には何と言っても景気回復だと思っています。これが私が何をやらねばならない一番のものは短期的には景気対策と思っております」

 牧山女史「できることは景気対策をこれからまた、聞くチャンスがあったら後ほど聞きしたいと思っていますが、とにかくできることはできる、できないことはできないと言う素直な政治を国民は求めているのだと思います。何かと問題になる年金特別便ですが、確か政府は今年の9月までにやり遂げると言ってたかと思います。実は私の知り合いの手元に先週の土曜日に年金特別便が届いたんです。10月25日です。ところが中を開けてみると9月11日付だったんですね。本当にこれおかしいと思うんですが、やはりできることはできる、できないことはできないと言わないと、こういうマヤカシの政治が生じてしまいます。このまま9月まで国民の信を問わずにいたら、日本丸は沈没してしまうかもしれません。今こそ勇気を持って国民の民意を聞くべきときなんだと思います。さてもう一点衆議院の3分の2による再可決について述べます」と言って、「素直さ」など政治に求むべくもないことを求める青臭さだけを見せ、「国民の信を問う」ことについての追及はなく、パネルを取り出させる。

 牧山女史「テレビをご覧のみなさまも記憶に新しいところだと思いますが、新テロ対策特措法案が昨年の11月13日に衆議院で可決され、その後ここ参議院では1月11日に否決されました。しかしながら同じ1月11日、衆議院でいわゆる3分の2の再可決により成立しました。さらにはガソリン暫定税率もそうでした。再可決について世論はどうなったか。この際可決については国民は不適切だと、明確な意思を示しております。政府はこの新テロ特措法案を何とかして再可決させようとしているようですけども、総理、国民は厳しい目で監視すると思います。それでもこの法案を通すと言うなら、この際国民と向き合って、そして国民の声を聞いて仕切り直すべきだと思いますが、如何でしょうか」

 麻生「このガソリン税率の話は関係ない話ですね?この資料出されておりますけど」と資料を右手で高く上げる。

 牧山女史、自席に坐ったまま「3分の2を」

 麻生「何でガソリンの話が出てくるんだか、ちょっとよく理解ができないんですが、補給支援活動っていうのは先程から基本的に答弁しておりますように是非とも必要だという点に関してはまったく変わっておりません。テロとの戦いっていうのは依然続いております。世界中がそれに参加して40カ国以上があそこに人を送って色々とやっておりますが、ご存知のとおりなんであって、そうした中で国際社会の一員である日本だけがそこから撤収するという選択はないんじゃないかと基本的にそう思っておりますんで、是非とも参議院に於いてもご賛同いただければと思っております」

 答弁として求めた「3分の2」には何も答えずじまいを許してしまって、午前の質疑は終了、午後1時から再開。午後まで追っかけるのは午前中と同じ繰返しなのは分かっていたから、やめることにした。

 牧山民主党議員は色々と取りとめもない形であっちに飛びこっちに飛びの追及とはならない質問を続けたが、追及とはならないながらもマスコミは格好の標的として「カップラーメンが400円する」とする麻生の生活感覚・金銭感覚を取り上げ、それ以外は何も取り上げなかった。質問者の牧山議員も肝心の質問の中で取り上げなかった。それだけで終わった質疑であった。

 「カップラーメン一個400円」の麻生金銭感覚のマスコミの取り上げに興味が湧いて参議院のインターネット中継から拾い出してみたが、話は追及の甘さに向かってしまった。 


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