現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

木村ひとし 歌謡教室

2008-03-05 10:28:34 | 虚無僧日記
『木村ひとし歌謡教室』の“歌謡祭”に、
一昨年、尺八でゲスト出演させていただいた
のが縁で、私のマネージャーの鈴花が、
歌のレッスンに通うこととなった。1時間の
うち40分はボイストレーニング。これがなか
なかいい。私も共に受けることになって2年
経った。
子供の頃、音痴で歌にコンプレックスがあった
私だが、音域も広がった。声質も変わってきた。
“絶対無理、変わらない”と思っていたのが、
変わったのだ。なんでも「絶対無理」とあきら
めてはいけない。「ダメだ」と思う心が、ダメ
にしているのだ。

木村ひとし歌謡教室 その2

2008-03-05 10:28:22 | 虚無僧日記
木村ひとし先生にボイストレーニングを
受けて2年、声の音質が変わってきたが、
尺八の音色も変わってきた。
発声法と尺八の“正しい”吹き方は共通
している。
まず基本は“腹式呼吸”と、誰もが言うが、
頭で理解していても、実際に出来ている人
は少ない。下腹を張って息を入れる。下腹
を瞬間に膨らませて、息を瞬時に吸い込む
のだ。そのあと、下腹をへこませて息を
吐くと思っている人が多いが、違った。下腹
に力を入れて、張った状態で息を出す。息を
押し出していくという気持だ。これで、張りの
ある声、張りのある音が出る。ピアニシモ
でも力の漲る声(音)が出るのだ。
これって中村明一のいう「密息」と同じかな?

発声法と尺八の密息

2008-03-05 10:28:05 | 虚無僧日記
木村ひとし先生は、発声練習をしている時、
しきりに「腹に力いれて!」と声を掛ける。
最初は、この「腹に力を入れる」ことが
解からない。夜寝る前、布団に入ったら
腹の上に本などの重い物を乗せて、腹を
膨らませてみる。乗せる物が無ければ、
布団の中で両足を上げる。掛け布団を持ち
上げるのだから、結構力がいる。急に何度も
やると翌日腹筋が痛くて笑うこともできなく
なるからご注意。だがそこまでやってこそ
力つくのだ。
力がついてくれば、息を入れる時、下腹も
腰の後ろも膨らむようになる。こうして下
腹がポンプのように大きくふくらむように
なればOK。
理論的には、下腹と背中をふくらませて、
横隔膜を下げることによって息がはいる。
横隔膜が下がるという感覚を会得することだ。

平成の虚無僧一路のホームページも見てください。




吐く時も腹に力

2008-03-05 10:27:51 | 虚無僧日記
臍下(へそした)三寸、とか臍下(さいか)丹田(たんでん)
に力を入れるという。居合いでも同じ。「尻の穴を
つぼめて」とも言う。
息を吸う時だけではない。息を吐く時も同じなのだ。
臍下丹田に力を入れた状態で息を吐く。尺八でも歌でも
フレーズの最後で、グッと下腹に力を入れて押し出す。
息を弱くするのではない。ここでプロとアマが決まる。
アマチュアの歌や尺八は、最後が実に頼りない。情けない
声(音)になる。小さな声(音)でも、力のみなぎる、張り
のある声(音)が出せることがプロの条件だ。