津の本願寺での「ひなまつり」によばれた。
檀家のよし子さんが、いつものように、お赤飯
に炊込ご飯。漬物に切干大根の煮物はじめ、
いろいろ調理した惣菜を持ってきてくれた。
何品もある。野菜だけの精進料理だが旨い、
実においしい。
こんなにおいしいものがふだんから食べれる
なんてうらやましい、ここは“極楽”と思ったが、
よし子さんは、「農家に嫁いできて、昼も夜もなく
働き、舅、姑に、飲んだくれの亭主に仕え、ちっと
もいいこと無かった。今旦那が脳梗塞で倒れ、その
介護と、“この世は辛いことばかり“地獄だ”」と、
つらつらこぼす。
ウーん、何ひとつ苦労のない私では、いたわる
言葉一つもかけられなかった。
よし子さんは、働き者だ。料理だけでなく、ひな
祭りの来てくれた人にと、さまざまな形のひな人形を
100セットも作って持ってきてくれた。何日か夜を徹して
作ったのだろう。いつも頭が下がる。
檀家のよし子さんが、いつものように、お赤飯
に炊込ご飯。漬物に切干大根の煮物はじめ、
いろいろ調理した惣菜を持ってきてくれた。
何品もある。野菜だけの精進料理だが旨い、
実においしい。
こんなにおいしいものがふだんから食べれる
なんてうらやましい、ここは“極楽”と思ったが、
よし子さんは、「農家に嫁いできて、昼も夜もなく
働き、舅、姑に、飲んだくれの亭主に仕え、ちっと
もいいこと無かった。今旦那が脳梗塞で倒れ、その
介護と、“この世は辛いことばかり“地獄だ”」と、
つらつらこぼす。
ウーん、何ひとつ苦労のない私では、いたわる
言葉一つもかけられなかった。
よし子さんは、働き者だ。料理だけでなく、ひな
祭りの来てくれた人にと、さまざまな形のひな人形を
100セットも作って持ってきてくれた。何日か夜を徹して
作ったのだろう。いつも頭が下がる。