虚無僧の格好で地下鉄に乗った。ガラすき。
女子高生の集団と数人の大人だけ。席は
空いていても、私は座らない。
私が乗り込んで、電車が走り出すと「なに
これぇ」と女子高生の歓声。きゃーきゃー
始まって、皆ケータイを取り出す。カメラの
先は私の足元。
私の姿に歓声を挙げてくれたのかと思ったら、
大間違い。レンズの方を見ると、驚いた。
ヘヤーピンが床の上で踊っているではないか。
電車が停まると、倒れる。また走り出すと、
ピンと立ってユラユラ踊り出す。
彼女たちは面白がって、自分のピンやら
“カッちんどめ”まで床に落とすと、皆生き物
のように立って踊り出すのだ。
床の下にモーターがあって、ギヤーを切り替え
る度に、くっついたり離れたり、立ったりする
のだと判った。不思議な光景だった。
「ケータイが心臓ペースメーカーに悪影響を及ぼす」
なんて言うが、ケータイとは比較にならない
強い磁場が発生しているのだ。
それにしても、彼女たちの目線が私には向けられ
なかったのは悔しい! もうどんな人がいても無視。
人には関心が及ばない時代となったか。
女子高生の集団と数人の大人だけ。席は
空いていても、私は座らない。
私が乗り込んで、電車が走り出すと「なに
これぇ」と女子高生の歓声。きゃーきゃー
始まって、皆ケータイを取り出す。カメラの
先は私の足元。
私の姿に歓声を挙げてくれたのかと思ったら、
大間違い。レンズの方を見ると、驚いた。
ヘヤーピンが床の上で踊っているではないか。
電車が停まると、倒れる。また走り出すと、
ピンと立ってユラユラ踊り出す。
彼女たちは面白がって、自分のピンやら
“カッちんどめ”まで床に落とすと、皆生き物
のように立って踊り出すのだ。
床の下にモーターがあって、ギヤーを切り替え
る度に、くっついたり離れたり、立ったりする
のだと判った。不思議な光景だった。
「ケータイが心臓ペースメーカーに悪影響を及ぼす」
なんて言うが、ケータイとは比較にならない
強い磁場が発生しているのだ。
それにしても、彼女たちの目線が私には向けられ
なかったのは悔しい! もうどんな人がいても無視。
人には関心が及ばない時代となったか。