現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

赤目の後、津の本願寺に

2008-03-31 10:19:19 | 虚無僧日記
赤目からの帰途、津の眞道さんの寺、本願寺に
立ち寄る。4時近かったが、手作りの料理で
迎えてくれた。檀家さんが持ってきてくださる
採れたての新鮮な野菜だ。味が違う。ほんとう
に旨い。こんなにおいしい野菜は、残念ながら
スーパーでは売っていない。
最高のぜいたく。朝食にパンと、水行の後に
糟汁を一杯いただいただけの3人だったから、
またたく間に食べつくし、余った物は全部
いただいて、野菜もたくさん積んで帰った。
最高に幸せな一日だった。

赤目で火渡りの神事

2008-03-31 10:12:14 | 虚無僧日記
“滝みそぎ”の後、山伏の神事が続く。
井桁の上に杉の葉が積まれ、火が付けられる。
折から雨が降り出し、濛々たる白煙が舞い
上がる。やがて火が消え、炭になった上を
素足で渡る行事。山伏がまず先に渡り、その
後を、私が先頭きって渡ることに。「しまった、
後の方になれば、熱も冷めていて良かったか」
と一瞬頭をよぎったが、冷え切った足裏の感覚は、
熱いともなんとも感じなかった。

2℃の冷水も、4℃の外気も、くすぶる炭の
熱さも感じない。五感を捨てきる行か。やった
者しかわからない、感動の体験だった。
鈴花も恭花も火渡りを体験した。こういう非日
常的な体験が大好きな二人だ。
最後は温泉につかり、大満足して赤目を後に。


赤目四十八滝、滝みそぎ

2008-03-31 09:47:17 | 虚無僧日記
橋畔亭のオバちゃんに“元気”をいただいて、
私もハイテンションになった。集合場所の延寿院
には1時間も早く着いた。受付は1番に済ます。
地元名張のタウン誌のお姉さんから取材を受ける。
彼女も体験で水に入るという。私のテンションは
ますますハイ(高)に。
10時、延寿院の狭い堂内、右側に参加者40人が、
左には山伏10人ほどが着座。太鼓と法螺貝が鳴り
響く。鈴(レイ)を振りながら「般若心経」の読経。
護摩木が焚かれる。興奮感動の一時だ。

延寿院での浄めの儀式が終わると、山伏に続いて
不動滝まで練り歩き。滝まで30分。杉木立を抜け、
不動滝に辿りつく。そこで白い着物に着替える。
山伏の所作の後、いよいよ水にはいる。
“滝みそぎ”とは言っても、滝つぼの水深は10mも
あって滝には近づけない。手前の浅瀬で水につか
って「般若心経」を唱えるだけだから、想定して
いたよりは気楽。不思議と冷たいという感覚はない。

気温4℃、水温2℃。名古屋は、この日気温11℃で
「寒い」と天気予報で言っていたが、桜は満開。
ここはまだ硬い蕾だった。



赤目四十八滝 49番目の滝?

2008-03-31 07:43:45 | 虚無僧日記
民宿『橋畔亭』は、テニスコート2面があり、
夏場はテニス合宿の学生が泊まるような宿。
オバちゃんは、「目が悪くなり、料理を作る
ことも、運ぶこともできなくなったので、
素泊まりのみのお客を受け入れている」との
こと。でも「近々息子夫婦がアメリカから
帰ってくるので、そしたら再開できるかな」
ということを、おしゃべりしてくれた。

我々が気に入られたのか、「朝はご飯と
味噌汁くらいなら出してあげようか」と。
素泊まりということで、パンを買い込んで
きていたので辞退することに。
「トイレ行きたくなると困るので、朝食は
いいです」と言うと、
「いいがね、そこらですれば。そしたら、
赤目48滝が、49番目の滝になるがね」と。
みな大笑い。底抜けに明るいおばちゃんだった。
おばちゃんに又会いに泊まりに行きたくなる
宿だった。

橋畔亭のおばちゃん

2008-03-31 07:24:19 | 虚無僧日記
東海ラジオで、「3/30 赤目四十八滝の“滝びらき”
で禊(みそぎ)参加者募集」と聞いて即申し込んだ。
鈴花と恭花の二人も“立会い人”として行くことに。
問題は宿だ。付近の旅館は一泊二食付きで高い。
豪華な料理などいらない。虚無僧は野宿でいいのだが、
女性二人はそうはいかない。インターネットで見て、
唯一、H.Pを作っていない『橋畔亭』を見つけた。
素泊まりのみ3,500円。Faxもない。電話をしてみた。
「滝みそぎに参加するので、女性2人の男性1。2部屋
お願いできないか」と頼むと「それじゃ断れないねぇ、
“おばちゃん”引き受けちゃおうかなぁ」と、「??」
なんとも愛いらしく明るい声。

宿泊当日3/29、岩倉での仕事が午後4時に終わり、
名古屋を出たのが5時過ぎ、宿には8時半に着いた。
“おばちゃん”は想像通りの明るいオバちゃん。
建物は老朽化し、廊下もギシギシだが、虚無僧に
は十分すぎる。鈴花と恭花も、こういう宿が嫌い
ではない。
オバちゃんは、久々の来客に「おにぃちゃん、おね
ぇちゃん」と呼んで、歓迎してくれた。
翌朝は、コーヒーも入れてくれた。私が虚無僧の
格好で宿を出ると、オバちゃんは大喜び。外まで
出てきてずっと手を振ってくれた。真心と笑顔が、
なによりの歓迎サービスだ。大満足。