現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

私の顔写真

2008-04-07 21:19:44 | 虚無僧日記
私のプロフィール用写真は、マネージャー役の鈴花
が撮ってくれている。

10年前、初めて撮ってもらった写真は、今でも私の
最も気に入っている写真だ。会社を辞める直前の私
の内面までが写し出されている。
それから10年、“万年青年”だった私も、どんどん
髪が薄くなり、サラリーマンから虚無僧へと変貌し
ていく顔を彼女は撮り続けている。
尺八を吹いている時の顔は、いびつになるので難し
い。目の開け具合、指の位置、なかなか良い写真は
撮れない。もう10年、私を撮り続けている彼女は、
その辺のことを十分心得て、無駄なく撮る。その
写真からは尺八の音も聞こえてくるようだ。まさに
音が見える。

中日新聞の関口記者が、能楽堂に取材に来てくれた
時、本番中にバカチョンカメラで撮ってくれた写真。
さすがである。氏の許可を得て、私のプロフィールに
使わせていただいている。

下手な鉄砲

2008-04-07 21:00:42 | 虚無僧日記
「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」。どうも
職業カメラマンの中には、そう心得て、
やたらフィルムを無駄にしている人がいる。

ある有名人の取材に立ち会ったことがある。
その雑誌社のカメラマンが取材中、パシャパシャ
とひっきりなしにシャッターを押す。うるさくて
取材に実がはいらなかったか、その有名人が
「随分撮るんですねぇ」とカメラマンに声かけた。
カメラマン氏は「はい、一枚いい表情を撮ろうと
思ったら、一万枚は必要です」と胸を張って答えた。
その有名人は「ほう、それなら素人の私でもでき
ますね」と返した。まさに「下手な鉄砲、数撃ちゃ
当たる」といういやみだった。


デジカメ

2008-04-07 19:40:24 | 社会問題
「デジカメのエサはなんだと孫に聞く」
第一生命サラリーマン川柳、H13年度第1位作品。
デジカメが普及し始めた頃だ。あれから7年、画質も
飛躍的に良くなり、今や子供から年配、プロまでが
持っている。
でも私は、まだデジカメに抵抗がある。いまだに30年も
前のキャノンFⅡを使っている。ピントも絞りも、フィルム
のセットも手動だ。これで広報部勤務時、『社内報』用に、
社長以下、役員、社員、5,000人以上の顔写真を撮って
きた。『社内報』に載った写真は、どれも生き生きした
インパクトある表情を捉えて、評判だった。コスト計算も
やかましいから、無駄な写真は撮らない。撮れない。
瞬間を狙っての一写入魂だ。

先日の演奏会で写真を撮ってくれた人から、データで
写真が送られてきた。100枚くらい写っていたが、リハ
ーサル中や舞台裏の写真ばかりで、肝心の本番の写真
は1,2枚だけ。デジカメの安易さからか、むやみやたらに
撮っていて、ここぞというシャッターチャンスを捉えて
いない。写真に“気”が入ってないのだ。これで2万円。
無駄なものに払う余裕は、私には無いのだが。ハテさて。




桜吹雪

2008-04-07 07:53:14 | 虚無僧日記
4/6(日)午後からは詩吟の伴奏。長縄氏も尺八の
伴奏を務める。今年で3年目になったか、吹き方
が私に似てきた。「音が変わったね」「上手くなった
ね」の褒め言葉に、長縄氏もご満悦。だが、褒め
られるうちは、まだまだですぞ。

早々に切り上げて、また名古屋城に向かう。陽が
暮れかかってくると、さすが人通りも減った。
半日で葉も芽吹いてきて、桜吹雪が一斉に舞う。
やはり桜は“狂おしい”。

「カメラいいですか?」とアラブ系の人が声を
掛けてきて、私と並んで相棒のカメラに収まった。
そして「ありがとうございました」と丁寧に手を
合わせておじぎをされ、100円玉を偈箱の中へ。
外国人でもこういう人もいるのか、と心開かせて
いただけた。

桜の下でライブ

2008-04-07 07:39:48 | 虚無僧日記
4/6(日)今日も名古屋城に行く。
鈴花と恭花の二人も、筝と三絃を持って参加。
能楽堂の裏手の大きな桜の木の下に緋毛氈を
敷いて、筝・三絃・尺八の合奏練習と相成った。
彼女達もこうしたことを厭わない。我々の所作
に注目が集まる。その緊張感は、いい修練の
場だ。「千鳥の曲」「六段」「元禄花見踊り」など
を演奏する。太極拳のグループが「六段」に合わ
せて演技を始めた。これがまたピッタリはまって
拍手喝采。
城内の特設会場では、筝や太鼓の演奏がされて
いるようだが、路上ライブは、それとは違う緊張と
交流の楽しみがある。午後から別の仕事がある
ので引揚げようとすると、周りの人々が「もう帰っ
ちゃうのー」と声をかけてくれた。わざわざ前まで
来て「聞かせてくれて、ありがとうね」とお礼を
言ってくださるおじいさん。
内心「ご迷惑かな」とヒヤヒヤしていたが、皆さん、
演奏を楽しんでくれていたのかと思うとうれしい。

桜満開

2008-04-07 07:08:08 | 虚無僧日記
4/5(土)名古屋城
3月25日から咲き始めた桜も、その後の寒気で
なんとか保ち続け、今満開。名古屋城はすごい
人出。正門前に立つ。ここはどこの国かと思う
ほど外国人が半数を占める。大半が中国、韓国、
東南アジアからの観光客だ。観光バスが停まる
たびに、外国人の団体が降りてくるのだ。
外国人は、虚無僧を見て、喜んでカメラを向け
てくれる。が喜捨されることはまず無い。名古屋
の観光に一役かっている私だ。
大型のカメラを持った日本人もチラホラ。彼等
は桜を撮りにきているので、虚無僧は邪魔なよ
うだ。私が入らないように、避けてレンズを桜
の方に向ける。「名古屋城の桜と虚無僧」絶妙
なシチュエーションだと思うのだが、虚無僧に
カメラを向ける日本人は減った。
夕刻から桜が散りはじめ、花ビラだけが偈箱の
中に入っていく。