現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

5/21(水)NHK録音決定

2008-04-22 19:02:10 | 今後の予定
6月2日(月)11時からのNHK、FMラジオ
「邦楽のひととき」で放送される、地歌
『舟の夢』の録音日が5月21日に決まった。
三絃:梶田昌艶、筝:新井美子、尺八:牧原一路

これで8回目のNHK出演放送となる。梶田
先生には本当に感謝だ。五月の連休も返上して、
今日から500回練習スタート。一日20回吹いて
ようやく達成だ、頑張ろう。


CD「風華」「竹打」

2008-04-22 18:51:06 | 今後の予定
私製CD「風華(FUGA)」と「竹打(CHIKUDA)」が
好評で売れ出した。数年前に制作したものだが、
今聞いてみて、「よくこれだけの演奏ができた
もの」と我ながら感動の出来栄えである。

録音の時は、神がかり的に、指がかってに動き、
何か不思議な力によって音が導きだされた。息も
長く続いた。あれから二度とできない演奏なので
ある。

すばらしい内容だと思うのだが、販路がない。
これをどう宣伝し、売っていくか。これからは
自信もって、営業に務めよう。

原田康子 晩歌・星の岬

2008-04-22 15:10:57 | 社会問題
「教え子にみだらな行為」 中学女性教師、容疑で逮捕(朝日新聞) - goo ニュース

私が中学生の頃、原田康子の『晩歌』が空前の
ベストセラーとなり、映画化され、北海道ブーム
の火付け役ともなった。釧路を舞台にした不倫
小説である。当時、「不倫は罪悪、とんでもない」
という世相の中で、『晩歌』は多くの女性の心を
魅了した。
私はマセていたので、本をむさぼり読み、TVドラマ
も見た。モーテルなども無い時代である。密会の
喫茶店の名は「ダフネ」だったか。最近「ダフネ」と
いう喫茶店を見つけて、なつかしく『晩歌』を思い出
していた。

原田康子は『晩歌』の後、何年ぶりかに出したのが
『星の岬』。音楽の女性教師と教え子の男子生徒の
事件。もう20年くらい前だが、これも衝撃的だった。
それが今現実になってきている。だが、原田康子の
“心の世界”にはほど遠いか。

教師と教え子???

2008-04-22 14:37:05 | 社会問題
「教え子にみだらな行為」 中学女性教師、容疑で逮捕(朝日新聞) - goo ニュース
つい最近もあった。たしか男子生徒が高校を
卒業した後の付き合いなので、「自由恋愛」
として無罪になった。
今度は、在籍中の中学生となると???である。
昔も男性教師が教え子と関係するという話は
いくらでもあったから、世も末と嘆く話では
ないが、女性教師が男子生徒にというのが、
時代を感じる。

原田康子の「星の岬」は、まさに女性教員と
高校生の関係を描いて衝撃的だった。今、
その小説の世界が現実になったか。



アンパンマンのマーチ

2008-04-22 11:00:48 | 虚無僧日記
虚無僧で立ってると、よく若いママが子供に
10円、100円玉を持たせて「これ、あのおじ
ちゃんの箱の中に入れてきなさい」と、
子供に入れさせることがママある。

そんな時は「アンパンマンのマーチ」を吹いたり
する。子供はニッコリ微笑んでくれる。それだけ
すごい歌だ。歌詞が大人でも考えさせられる。

そうだ うれしいんだ 生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも

なんのために 生まれて なにをして 生きるのか
こたえられない なんて そんなのは いやだ!

今を生きることで 熱い心燃える
だから 君は いくんだ ほほえんで

そうだ うれしいんだ 生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも ああ アンパンマン
やさしい 君は いけ! みんなの夢 まもるため

なにが君の しあわせ なにをして よろこぶ
わからないまま おわる そんなのは いやだ!

忘れないで 夢を こぼさないで 涙
だから 君は とぶんだ どこまでも

そうだ おそれないで みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため

時は はやく すぎる 光る 星は 消える
だから 君は いくんだ ほほえんで

そうだ うれしいんだ 生きる よろこび
たとえ どんな敵が あいてでも ああ アンパンマン
やさしい 君は いけ! みんなの夢 まもるため



渡し舟

2008-04-22 10:20:07 | 虚無僧日記
「忘れられたニッポン」という番組で
九州の球磨川上流だったか、80歳になる
渡し舟の船頭さんが紹介された。
渡し舟を利用する常連客は一人。村のただ
一人の高校生が、朝夕、通学で、対岸の駅
との往復に利用する。村の大人は、対岸に
用があれば、車で遠回りしてでも橋を渡れば
よいから、その高校生の他は利用者はいない。

そして、彼が列車を降りて帰ってくるまで、
じっと日長岸辺に佇んで待つのだ。その光景が、
また実に美しかった。

高校生にとっては、なくてはならない渡し守。
でも、彼が高校を卒業して、車の免許をとれば、
渡し守の役目は終えるとか。






扇子

2008-04-22 09:50:04 | 虚無僧日記
「一休さん、どちらへ?」と新右衛門さん。
一休は手にした扇で空を指して、黙って行って
しまった。
「それなら、後で私も行きます」と新右衛門。
それを聞いていたお加代ちゃん。「ねぇ、新右
衛門さん、どうして一休さんの行先がわかったの?」
「なに、“扇”という字は“戸に羽”すなわち
トバ=鳥羽でござるよ」

(ここでの鳥羽は伊勢の鳥羽ではない。京都の南口、
鳥羽伏見の合戦になった鳥羽のこと)

こんなセンス(=扇子)が欲しい。

なんのために虚無僧?

2008-04-22 08:07:15 | 虚無僧日記
「何のためにこんなこと(虚無僧)しているんですか」
「天蓋で顔を隠さなくったっていいでしょう」
「音楽家として、ライブやコンサート活動をしたら」
といろいろご忠告をいただく。

何のために??。原点に戻って自問自答してみる。
尺八に限らず、楽器演奏や声楽は技術だけでは
ないものが求められる。テクニックはすばらしいが、
ただやかましいだけで心に残らない音楽が多い。

ウィーン少年合唱団の歌声を「すばらしい天使の声」
と感動かと思えば、魂の叫びのような、心揺るがす
黒人霊歌やジャズにも感動する。
最期のごぜ、「小林はるさんの96歳の絶唱」は、
音楽としてた聴いたら「なんじゃコレ」だが、あの
“地(血)の叫び”の声は、思い出すたびに涙が止まら
ない。一度聞いただけで、一生その人の心に残る
尺八を目指しての「虚無僧修行」なのだ。

山に籠もって自然と対峙するのも修行。人の波の
中で磨かれるのも修行なのだ。


屋久島の縄文杉

2008-04-22 07:22:43 | 虚無僧日記
もう3年前のことだが、名古屋駅前で虚無僧して
いて、いたずら者に天蓋を奪われた時、取り返して
くれた出口君のことが思い出される。

絵が好きで、諸国を旅している青年だった。今晩
泊まる所を探しているというので、私の家に泊めて
あげた。一晩いろいろ話をして、尺八を習いたいと
いう。翌日一日教えただけで、尺八を貸し手あげる
ことに。彼はそれを持って四国へ旅立って行った。
50号のキャンバスと画財も抱えてでである。
何週間かして、尺八を返しかたがた、報告にみえた。

なんと屋久島まで縄文杉を見に行ってきたという。
ガイド無しでは入れないすごい密林だそうだ。
「大自然の前に、自分がいかにチッポケな人間か、
思い知らされ、打ちのめされた」という。そして
「聞いてください」と、彼は「下がり葉」を吹いて
聞かせてくれた。一日教えただけで、その後は自己
練習のみ。まだ2、3週間しか経っていないのだから、
上手ではないが、吹く気迫に圧倒された。屋久島の
大自然と縄文杉の霊が乗り移ったような雄大さ、
崇高さが、彼の吹く尺八から感じられた。
その響きは今でも耳に残る。尺八は技術ではない、
何か超自然のエネルギーに触発されて吹くものと
悟らされた。

千日回峰

2008-04-22 06:51:07 | 心の問題
4/21中日新聞のコラムに、仙台市慈眼寺の塩沼師
(40)のことが載った。吉野での荒行、片道24km、
高低差1,300mの険しい山道を、毎日16時間かけて
往復する「千日回峰行」を達成した人だ。毎年5月
から9月にかけて行うので、1,000日達成するには、
9年の歳月がかかったという。そこで得たものは、
「大自然の中で自分はちっぽけな存在だ」ということ。
著書『人生生涯小僧の心』に「人間は雨を降らすこと
も、風を吹かすこともできない。ただひとつできること
は、人を思いやること」

私は、今日でようやく40日。1,000日にはほど遠いが、
皆様の「思いやり」で生かされていることに感謝して、
ますます謙虚に、心磨かれていく思いになる。怒りの
心も融け、腹を立てることもなくなった。