現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

30日間の総括

2008-04-08 20:56:40 | 虚無僧日記
名古屋駅前で30日虚無僧してみて、概算だが、
トータル60時間、延べ通過人員3万人中、喜捨
していただいた方90人。金額9,000円。名古屋
駅往復交通費12,000円だから3,000円の赤字。

一日平均、2時間で1,000人が私の前を通過し、
内3人が布施され、1人100円として、一日の
収入は300円。交通費400円だから、100円の
赤字となる。

虚無僧ではとても食べていけない。道楽だ。
考えを変えた。毎日人前で吹くことで「尺八を
習いたい」という人が一人でも現れてくれれば
いいと。

私の周りを飛び跳ねているキャッチセールスの
お姐さんと同じだ。なんでも営業の世界。そう
思って、明日も名古屋駅前で尺八のデモンスト
レーションだ。


30日間の総括 つづき

2008-04-08 20:56:28 | 虚無僧日記
30日で3万人の人が私を見てくれたかな?
コンサート開くより、より多くの人に認知して
もらえた。

ブログで検索してみると、3件ヒットした。
「名鉄駅前で虚無僧を見た。おそろしく
尺八が上手い」
「地下道で虚無僧に出くわした。映画では
見るが、まさか本物がいるとは、40年生き
てきて初めて」
「名古屋って虚無僧多いよね」
という書き込みがあった。

道行く人の会話にも「虚無僧?」「よく見る
よ、最近ね」と聞こえてきた。
よしよし「名古屋といえば虚無僧」と噂が
たつまで、1000日目標に頑張るぞ!

天蓋、かご?

2008-04-08 11:04:31 | 虚無僧日記
30日虚無僧を続けてみて、3人の方から
「天蓋(テンガイ)が欲しい」と言われた。

一人目は、千葉から来られたという年配
の方。「最近尺八を始めた。近くに老人
ホームがあり、そこで虚無僧姿で尺八を
聞いてもらうのが将来の夢」と、いろいろ
話しをされ、氏名、住所をメモに丁寧に
書いて渡された。2,3日して、購入先をFAXで
お知らせすると、1週間ほどして、「手に
いれることができました」とお礼の電話が
あった。

二人目は若い外人。「オー、アレ、ホシイ!」
と連れの日本人の女の子に言っていたが、
彼女は知らんふりして、彼の袖をつかんで
行ってしまった。

三人目は中年男性。いきなり「そのカゴ
どこで買えるの?」と聞いてきた。
「はぁ?」一瞬躊躇したら「そ、無視ですか」
と行ってしまった。去りながら、同僚に
「8,000円くらいだな」などと言っている。

本当に欲しかったら、頼み方があるでしょう。

「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。



殺気

2008-04-08 10:09:07 | 虚無僧日記
時代劇などで「ムッ殺気を感じる!」と、闇から
突き出された槍の穂先をかわすシーンがある。
これは外国人には理解できないそうだ。影が見え
ている、ガラスに人影が映っているなど、合理的な
説明がないと納得されないという。

ある老人ホームで、気功の講習会が開かれたが、
参加したくないというお年寄りがいた。聞くと
「エホバを信じているから、“気”の話はダメです」
という。

私の母は、医者の娘で科学的に証明できないものは
すべて否定していたが、40代の時、乳がんに罹り、
医者からも見放されたのが奇跡的に快復し、以来40年、
一度も医者にかかっていない。以来、自分に“気”の
力があることに目覚め、病気も怪我も自分の“気”で
治している。私も、医者になっている従兄弟も、五十
肩が母の手当で治った。

私にも“気”の力があったらと思う。虚無僧修行は
“気”の力を得るためでもある。
中日新聞に連載された『山伏』に、「厳しい修行を
積めば空中浮遊もできると信じて、崖から身を投げて
死んだ」という山伏の話があった。ここまでくると、
人は“バカ、アホ”と言うのだろうが、本人は大真面目。
何ができて、何ができないのか、それを見極める目も
必要か。