現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

宗教の勧誘?

2008-04-13 21:54:51 | 心の問題
名古屋駅前で「アンケートお願いします」と、
跳び周っている若い男女が10人位いる。夜
9時まで、土日も休みなし。もう3年も毎日
続けている娘もいる。感心する。英会話か
エステのバイトかと思っていたが、どうやら
自己啓発のセミナーと称して、宗教団体の
勧誘が目的らしい。無償の働きだ。あの
バイタリティを仕事に向けたら、何でも成功
すると思うのだが。

新興宗教のいくつかは、「このままでは
日本は滅びる」という危機感で、若者を
煽っているようだ。オームもそうだった。
顕正会もそうだ。

私など、この年になると「滅びるものは滅び
ればいい」の“悟り?の心境”になってきて
いる。
仏教は、命尽きることがあろうと、悩まず、
苦しまずの“悟り”を得ることが目的の
はずだが。


ベンチが無い

2008-04-13 21:46:21 | 虚無僧日記
「会社のために手となり足となり、
そして首となり、昔はベンツ、今
ベンチ」。綾小路公麿のネタだ。

リストラされても妻には云えず、毎日
妻がこしらえてくれた弁当を持って、
いつもの時間に家を出たものの、行く
先もなく公園のベンチで弁当を食べる
中高年の姿。ひと頃よく見かけたもので
ある。
ところが今、ホームレス対策か、べンチ
というものが町から姿を消した。駅の
ホームにも無い。昨日今日。6時間立ち
どうし、歩きづくめ。疲れても腰を降
ろす場所が無いのだ。これも修行か。

NHK6/2放送予定

2008-04-13 21:29:56 | 今後の予定
筝の梶田昌艶先生から連絡があった。
NHK・FMラジオ「邦楽のひとときで
『舟の夢』の録音放送が本決まりだ
そうだ。これで8回目のラジオ放送
出演となる。名古屋に住んでいれば
こそである。東京でも過去2回出演
しているが、競合が多くて今ではNHK
出演は至難だ。梶田先生に感謝。

モスクワからの来客

2008-04-13 21:16:42 | 虚無僧日記
過去3回モスクワに行った。彼の地では
尺八家が数人いる。内3人は女性。女性
の方が上手い。

サーシャ君は長身で気の優しい男の子だ。
私がモスクワに行った時、さんざん世話
になった。
その彼が、19日(土)名古屋に来るという。
私に会いにわざわざ来るのだ。日本から
何人も尺八家がモスクワに行って指導して
いるのだが、彼はなぜか私を慕ってくれて
いる。言葉の壁もあって、メールでのやり
取りはサッパリ要領を得ない。無事に名古
屋まで辿り着けるか心配だが、19日、再会
が楽しみ。

虚無僧爺の棒剣

2008-04-13 20:47:03 | 虚無僧日記
「虚無僧爺(こむそーや)の棒剣(ぼうけん)」。

普化尺八界の怪物こと「海童(わだづみ)道祖」
は「普化道は棒術」と、日夜、太い木の棒を
振り回していた。私も木刀を振り回すのが好き
で、喧嘩早い性格だった。それが虚無僧やって
だいぶ自制できるようになった。

今日、いきなり天蓋をポカッと叩かれた。私
より大きい体格の子だ。どうやら精神を病んで
いるようだ。幸い天蓋は叩かれても、ユラユラ
するだけで、暖簾に腕押し、糠に釘である。

尺八で払いのけなくて良かった。何をされても
無言を貫き通せた。満足。

コムソーヤの冒険

2008-04-13 20:03:57 | 虚無僧日記
「虚無僧爺の冒険」どこかで見たギャグだ。
私も齢60、ひと昔前なら立派な?“爺(じいや)”。
名古屋の中心地、栄の地下街を虚無僧姿で
周ってみた。すごい人出である。人の波に押し
流されるように、ひたすら歩く。防犯カメラが
監視している。立ち止まると警備員がやって
くる。

歩いているだけでも、私を見るなり、小銭を
出しながら近づいてくる方が、一人二人いる
のだ。せっかく喜捨いただいても、ここでは、
尺八を吹くことができない。その旨お侘びし、
「皆様の幸せ、祈らせていただきます」と告げ
て、布施をいただく。

いいんだろうか?自問自答である。せっかくの
志を断っては却って失礼になる。素直に有難く
いただき、そしてすぐ移動。
先日は、突然管内放送が流れた。「この地下街
では、ビラ配り、アンケート調査、勧誘、宗教
活動は禁止されています。そのような行為を
みかけたら、中警察署〇〇110番へ通報してく
ださい」と。好意をいただくことも犯罪行為
なのだ。



“笛吹き”さん

2008-04-13 08:19:48 | 虚無僧日記
土曜日、名古屋ドームの後、栄を回って、
夜7時から名古屋駅前に立つ。9時まで
2時間吹いて全く0。9時過ぎてようやく
一人、先日声を掛けてくれた“笛吹きさん”が
みえた。雅楽の“龍笛”を吹かれる方だ。
今日も土曜なのに仕事の帰りだという。
花冷えの頃は白川公園で龍笛を吹いていた
とか、ひとしきり話がはずんだ。
そこへまた若い男性が、一人二人とチャリン。
30前後の男性が一番、関心をもってくれる。
昼に会った作務衣の男性といい、笛吹きさんも
皆いい笑顔をしている。仕事も大変な世代。
何かを求めているようだ。尺八にその“何か”
を求めてくれていることに、有り難さと責任の
重さを感じる。感謝。


阿字観

2008-04-13 08:01:55 | 虚無僧日記
名古屋ドーム前で、作務衣姿の男性に
「阿字観」を所望された。「阿字観」を
リクエストされたのは、これが三度目。
最初は、もう30年も前、ハワイ大学の
サマースクールに講師として招かれた
時のことだ。「アジカン」をリクエストされ
驚いた。司会のアメリカ人は、滔々と
英語で「アジカン」の解説をしていた。
「“Aji”とは真言で・・・」あとはサッパリ
チンプンカンプン。とにかく、外国人のマニア
は尺八のことをよく研究している。私など
タジタジだった。

「阿字観」は、私が“心の師”と仰ぐ昭和
最後の虚無僧「谷狂竹」が好んで吹いた
曲だ。それだけに、「阿字観」には手が出せ
ないでいた。昨日、加藤護氏が「阿字観」を
習いたいと言ってこられたところだった。
私も、今年こそは「阿字観」を修得しよう。

今週の成果

2008-04-13 07:29:57 | 虚無僧日記
4/7(月)~11(金)は、昼中に名古屋駅で
虚無僧をした。結果、昼は全くダメだった。
五日間0。地下鉄代だけでも2,300円の赤字。
冷蔵庫の中も空っぽになった。しかし憂えず。

12(土)は名古屋ドーム前に行ってみた。昭和
レトロを集めたイベントがあるという。人通りは
思ったよりは少なかったが、中高年の方々が、
次々と100円入れてくださった。

黒の作務衣姿の男性が近づいて来られた。
「阿字観(アジカン)!」と力強く一声。「阿字観」
は、私も好きな曲だが、如何せん全曲は覚えて
いない。途中からアドリブになってしまった。
それでも、くだんの男性は拍手をしてくれ、
「上手いですねぇ」と。「尺八を吹かれるの
ですか?」と問うと、民謡系の尺八を習って
いたが、『阿字観』だけは吹けるようになり
たいと思っている」とのこと。しばらく会話が
はずんだ。こうした出会いがあることが一番
うれしい。