現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

伊勢神宮・朝熊山参り

2013-01-05 23:07:31 | 虚無僧日記
毎年恒例、伊勢神宮と朝熊山に行って参りました。
早朝4時に出て、6時に「外宮」に参拝。
伊勢志摩スカイラインを通って朝熊山に登り、
「金剛證寺」の奥の院「八大龍王社」で尺八献奏。

山を下りて「内宮」参拝。それから「おかげ
横丁」の入口付近で虚無僧。

伊勢参りは、平成9年から毎年続けています。
15年前は、朝熊山の山頂は寒風吹きすさび、
雪も舞い、池の水は氷り、手指もかじかむ
寒さでした。ここ数年は暖かく、尺八の音も
朗々と響き渡りました。また鹿も見ました。

伊勢神宮は、今年遷宮とあってか、すごい人。
15年前は“お伊勢参り”はお年寄りばかりでしたが、
最近は圧倒的に若い人が多い。子供連れの若い夫婦
が、子供に小銭を持たせて「あそこ(偈箱)に
入れてきなさい」と。私の心も温かくなります。

今年も、伊勢参りでスタートしました。

テレビドラマ『関が原』

2013-01-05 18:46:03 | テレビ・映画・芸能人
最近のテレビは バラエティも歌番組も やたら
やかましいばかり。スカパーの「時代劇専門
チャンネル」だけは見るようにしています。
時代劇には静かな「間(ま)」があります。

先日は『関が原』を見ました。原作は「司馬遼太郎」。
TBA系で 1981年1月2日~4日 3夜連続で放映された
大型時代劇。

家康が「森繁久弥」。石田三成が「加藤剛」。
石田三成と結託した会津の上杉景勝が家康に反旗を
翻した。家康は「上杉征伐」を宣言して、伏見を
離れ、東国に向かう。その伏見城を発つ夜、伏見城を
守る「鳥居彦右衛門」と 杯を酌み交わす。
石田三成が挙兵すれば、まず伏見城は血祭りに
挙げられる。それを覚悟の上の最後の別れの盃。

「鳥居彦右衛門元忠」役は「芦田伸介」。
「家康」役の「森繁久弥」。さすが名優同士。
「芦田」が言う「『死ね』と言ってください」。
それに対して「森繁」。「彦・・・・、ヒコ・・・ヒコォ」と、
しばらく間(ま)を置いて「飲も」と。

この絶妙の間(ま)。二人の目配りだけで、二人の
思いがひしひしと伝わる。「鳥居彦右衛門」は
家康が幼少の頃、今川に人質として預けられた
時から「伝(もり)役」として苦楽を共にしてきた。
口数少なくとも、そうした二人の思いがわかり、
涙がこぼれる。こうした名場面が最近はもう見られない。