現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「トヨタ」に学べ

2013-01-07 11:38:18 | 社会問題
トヨタ単体決算、5年ぶり営業損益黒字へ 円安など追い風(フジサンケイビジネスアイ) - goo ニュース

トヨタ自動車は2013年3月期の単体決算で、営業損益が
5年ぶりに黒字転換する見通しが高まった。

米での欠陥車訴訟、リコール、リーマンショック、中国の
反日不買運動などの荒波に飲まれ、一昨年は 世界販売順位で
3位にとどまったが、昨年は2年ぶりに首位に返り咲いた。
さらに、2013年の世界生産計画を約870万台。グループでは
約990万台となる 過去最高の計画を発表している。

さすが「日本のトップ企業。世界のトヨタ。愛知の誇り」だ。
先日「トヨタの尺八同好会」に招かれて行ってきましたが、
10分前には15人全員、きちんと楽譜、譜面台など準備ばんたん
完了して、私の到着を待っておられた。ピシッとみなぎる
緊張感は、職場で鍛えられ、しみついたものなのでしょう。

講習を終えて「トヨタ館」を見学させてもらった。
「トヨタは、作ったものは必ず売れる。それはそうで
しょう、お客様の必要とするモノを作っているのですから。
欲しいモノを作るのですから、必ず売れるのです」と
案内していただいたWさんも、自信の笑み。オート
メーションで流れてくる車、一台一台が全部、売れ先が
決っている。全部オーダーメイド。車種も大きさも
オプションで部品も細かく再分化されているのを
コンピュータ制御されたロボットが寸分の誤りなく
組み立てていく。これには目を見張らされた。
一切の無駄が無い。部品の在庫も無い、在庫を保管する
倉庫も無いのだ。

「誰のために、何のために、トヨタという会社が存在し、
クルマをつくっているのか」の社是を徹底した結果、
「無駄を徹底的に排し、いいクルマ、いい商品を適性な
価格で提供できるようになった」と、豊田章男社長。
慶応の後輩である。三田会でお会いするが、私とは
えらい違い。側にも寄れない。

ハイブリット車の次は「安全対策」。人や車、物と
接触しそうになると自動的にブレーキがかかって
止まるシステムなど、“絶対に事故を起こさない、
起きない車”の開発に取り組む。

その装備を施した最高級の「レクサス」で、気になる
お値段は 1,600万円。私の中古カローラ 100台分の値段。
命の代償は そりゃ高くて当然か。




「1万円の福袋」には「暮に2万円で買った服が」

2013-01-07 10:30:08 | 社会問題
福袋、「買ったけど中身にがっかり」は3分の2が経験あり(マイナビニュース) - goo ニュース

正月2日、名古屋駅地下の商店街は、朝早くから人の波
でござった。みな大きな紙袋を下げてる。「福袋」でした。

各お店の前には「福袋」が積み上げてある。1万円で
2万円の中身らしい。でも「“要らないモノ”だったら
無駄」と思うのは私だけでしょうか?

こんな「調査結果」がありました。

「福袋を購入したことがあるか?」と聞いたところ、
「毎年欠かさず購入している」は わずか7%。
「購入したことがある」は 60%
「購入したことがない」は 33%

「今年、福袋を購入する予定はあるか?」との質問に対して、
「購入する予定」と答えた人が23%で、残りの77%は
「購入する予定はない」と回答。

「購入したことがある人」がおよそ 7割なのに対し、
「今年も購入する予定」の人が 3割に達しなかった。

その理由は

「福袋を購入し、中身にがっかりしたことはあるか?」という
質問に対し、「がっかりしたことがある」は 64%にも
のぼった。

そうでしょう。 Tさんも「福袋を買ったら、中身は
暮に2万円で買ったのと同じものだった」と、私に
ジャンパーをくださった。

昨日( 1/5 )夕刻、名古屋駅地下街は、まだ売れ残って、
店頭に積まれている「福袋」のクリアランスセール。
売り子たちが「10% Off」、「20% Off」と
声を涸らしていました。

「募金詐欺」と「偽托鉢僧」

2013-01-07 09:20:28 | 心の問題
親族女児の難病「金儲け」に利用する“人でなし” あの街頭募金は詐欺だった(産経新聞) - goo ニュース


「大阪府内で、実在する難病の女児(5)への支援を呼びかける
募金活動を行っていた男5人が大阪府警に逮捕された」とのこと。

募金詐欺に利用された女児は、先天性の難病「骨形成不全症」を
患っていた。医療費が無料となる重症疾患で、募金をしなければ
治療が受けられないような状況にはなかった。その女児の親族の
男と仲間が募金活動で集めた「善意の金」は数百万円。その金は、
女児には渡っていなかった。

こうしたインチキ募金行為は、被害者や被害総額が特定できないので、
立件が難しい。このグループは、見るからに怪しく、疑念の声は
ネットでも上がっていた。そこで、大阪府警はわずか千円の詐取
容疑で5人の逮捕に踏み切ったという。


はて、被害額千円で、被害者の訴えがなければ、刑罰は軽かろう。
グループの中には、以前にも2千万円をだましとった前科者も
いたとか。再発の可能性は高い。

法で処罰できないなら、“影の必殺仕事人”がいると良いのぉ。

世が世なら、そのお役は「虚無僧」にお任せあれ。蛇の道は蛇。
毒をもって毒を制す。同じ穴の狢(むじな)でござる。たっぷり
お灸を据えてしんぜよう。


実は「虚無僧」も「托鉢僧」も法律的には“インチキ”です。
タイやスリランカのような小乗仏教では、托鉢は国家公認ですが、
日本の仏教会では、公式には托鉢の必要を認めていないし、
法律では「乞食、物乞い」は禁止されており、軽犯罪法に触れる
のです。「道路占有許可」も必要ですが、宗教的行為については、
「警察は黙認」というのが慣行になっているとのことです。

要は「募金することで“徳積み”をした」という“満足感”
“幸せ感”にひたっていただければ、それでよいではないか
というのが、民俗学的に見た 日本古来の伝統文化でしょう。

今回逮捕されたグループは、見るからに怪しく、募金した人も
「詐欺では」と疑念に思ったというのですから、犯罪です。


出家得度をせずに、袈裟を付けて喜捨を得ることについて、
以前に明暗寺の平住 住職にお聞きしましたら、「あなたが、
人を騙そうと思って虚無僧をするならばいけませんが、
そうでないなら、御仏はお許しになるでしょう」と。

募金する方、布施する方にも「真偽、真贋」を見極める目と
“偽”を許す“寛大な心”が必要ですね。