ケイの読書日記

個人が書く書評

酒井順子「おばさん未満」

2010-03-15 14:15:59 | Weblog
 40歳代前半・酒井順子全開のエッセイ。「若者と中年のあいだに」というサブタイトルがついている。
 しかし…「いやー、あいだじゃなくて、もうしっかし中年のカテゴリーに入ってますよ、酒井さん」と教えてあげたくなっちゃうなぁ。

 中国の古典には「40歳は初老」と書かれてあるらしい。確かにそれは可哀想だろう。
 酒井さんは未婚。まだまだ嫁入り前のお嬢さんなのだ。それに自分の内面にも外側にも十分に手間とお金をかけてきた。一昔前の40歳代と比べると、とんでもなく若い。

 それでも、本当の20代と20代に見える40代では大きな違いがある(と思う)
 よくTVで20歳も若く見られる女性が登場したりするが「うわー、本当に若くてキレイ!とても40代には見えないわぁ」と感心するのは年配者だけであって、正真正銘の20代は誤魔化されないのだ。
 自分達の仲間でないことをすぐに察知する。
 ニオイでわかるらしい。

 「おばさん未満」と考えているのは自分だけ、あるいは自分と同世代の女性だけであって、周りはすっかり「おばさん以上」と判定しているのだ。

 道を間違えないでくれ、酒井さん! あなたのような賢い人が。


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2 コメント

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Unknown (たか@ヒゲ眼鏡)
2010-03-16 02:10:46
確か、初老は日本の言い方じゃなかったかな?
支那では不惑、本邦では初老と言う、と聞いた様な?<四十の異称
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たかさんへ (kei)
2010-03-16 14:35:35
 えええ、そうなんですか? しっかり確認しないで書くからこういう事になる。ま、いいか!誰も私のブログに古典知識の正確さを求めていないだろう…なんちゃて。

 これからもデタラメ書くかもしれませんがご指摘くださいね。
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