以前読んだ第2章ではない、最初の『下流社会』が面白かった印象があるので、図書館でこの『第2章』を見つけた時、すぐさま借りたけど…。やっぱり、こういったデータを解析する社会科学系の本って、タイムリーに読まなきゃダメだね。すぐに古くなってしまう。
なんといっても、リーマンショック前の2007年に出版された本なので、「正社員にあまりなりたくないという人が多い」という意味の記述があり、ビックリ!!
思い出してみるに、リーマンショックの直前って、景気が良くて、例えば派遣会社が社宅としてアパートを借り上げ、派遣社員を住まわせて、そこから自動車製造工場に通わせていた。残業もあったので、皆さんのフトコロは暖かで、飲みにも行けた。
それがリーマンショックで状況が一変。仕事は蒸発したみたいに無くなり、契約は打ち切られ、にっちもさっちもいかなくなった人たちは、東京の派遣村に流れていく…。
そういう行く末を知らず、浮かれていた2007年に出版された本なので、今読むとピンとこない事も多いが、それでも面白い記事はある。
「男性仕事・生活調査」という2006年に行った調査の中の一つに、好きな作家・評論家を選択肢で尋ねる調査がある。①小林よしのり ②村上龍 ③村上春樹 ④重松清 ⑤宮藤官九郎 ⑥落合信彦 ⑦西部遭 ⑧宮台真司 ⑨森永卓郎 ⑩大前研一 ⑪田原総一郎 ⑫金子勝 ⑬宮崎哲弥
自分の階層が「下」だと思っている人が好きな知識人は、森永卓郎と小林よしのり、これは納得できる。森永卓郎は年収300万円でも幸せになれるよ!という本を出したし、小林よしのりはナショナリズムを煽って、手っ取り早く愛国心を満足させてくれるから。
村上龍の読者は、年収が高くなるほど増える。「自己責任」「新自由主義」の考えが支持されるのだろう。
毎年ノーベル文学賞候補になる村上春樹は、低年収でも高年収でも支持はあまり変わらない。これにはビックリ! なぜって、高収入の知的エリートが読む本と思い込んでいたから。厭世的な雰囲気が低収入の人に好まれるのかな?
よくTVに出てくる田原総一郎は、支持層に特徴が無い。当たり障りない事、言ってるもんね。
ところで⑫金子勝って、初めて知った。こういう名前の評論家がいるんだね。不勉強でスミマセン。
なんといっても、リーマンショック前の2007年に出版された本なので、「正社員にあまりなりたくないという人が多い」という意味の記述があり、ビックリ!!
思い出してみるに、リーマンショックの直前って、景気が良くて、例えば派遣会社が社宅としてアパートを借り上げ、派遣社員を住まわせて、そこから自動車製造工場に通わせていた。残業もあったので、皆さんのフトコロは暖かで、飲みにも行けた。
それがリーマンショックで状況が一変。仕事は蒸発したみたいに無くなり、契約は打ち切られ、にっちもさっちもいかなくなった人たちは、東京の派遣村に流れていく…。
そういう行く末を知らず、浮かれていた2007年に出版された本なので、今読むとピンとこない事も多いが、それでも面白い記事はある。
「男性仕事・生活調査」という2006年に行った調査の中の一つに、好きな作家・評論家を選択肢で尋ねる調査がある。①小林よしのり ②村上龍 ③村上春樹 ④重松清 ⑤宮藤官九郎 ⑥落合信彦 ⑦西部遭 ⑧宮台真司 ⑨森永卓郎 ⑩大前研一 ⑪田原総一郎 ⑫金子勝 ⑬宮崎哲弥
自分の階層が「下」だと思っている人が好きな知識人は、森永卓郎と小林よしのり、これは納得できる。森永卓郎は年収300万円でも幸せになれるよ!という本を出したし、小林よしのりはナショナリズムを煽って、手っ取り早く愛国心を満足させてくれるから。
村上龍の読者は、年収が高くなるほど増える。「自己責任」「新自由主義」の考えが支持されるのだろう。
毎年ノーベル文学賞候補になる村上春樹は、低年収でも高年収でも支持はあまり変わらない。これにはビックリ! なぜって、高収入の知的エリートが読む本と思い込んでいたから。厭世的な雰囲気が低収入の人に好まれるのかな?
よくTVに出てくる田原総一郎は、支持層に特徴が無い。当たり障りない事、言ってるもんね。
ところで⑫金子勝って、初めて知った。こういう名前の評論家がいるんだね。不勉強でスミマセン。
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