日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

地域ブランド創りのアイディア

2008-03-17 20:25:16 | ビジネス
夕方見ていたテレビで、面白い地域ブランド創りをしているという企画があった。
それが「三河武士」だ。

愛知県内に住んでいる人以外で、三河と尾張のエリア区別ができると言う人は少ないだろう。
「愛知県=名古屋」と言うイメージを、持っている方もいるのではないだろうか?
本当は、「尾張名古屋は城で持つ」と言われるとおり、名古屋は尾張という地域になる。
天気予報では、「愛知県西部」と言うコトになる。
では三河(「愛知県東部」)の中心はどこか?と言うと、岡崎市が中心となるのだ。
その岡崎を中心とした地域の特産品を、共通ブランド化して全国に売り出そうと言うのが、「三河武士」なのだ。
では、何故「武士」なのか?と言うと、岡崎市は徳川家康の出身地だからだろう。

HPを見ると、テレビの企画ニュースでは紹介されなかったイロイロな商品がある。
だが、どれもが高価な商品ばかりだ。
もちろん高価になるのには、それなりの理由がある。
こだわりの選び抜いた原材料を使っているだけではなく、一品一品を丁寧に手作りで作りあげている。
そのため、生産コストがかかるのに量産ができない。
まして、企業そのものが家族経営などの中小企業、零細企業と言うコトもあり、販路拡大も難しい状況にある。
だからこそ、地域の共通ブランドにすることで、それぞれの力(=商品の魅力)をまとめ、相乗効果をあげる必要があるのだ。

もう一つ目を引くのは、これまでにありがちなHPとは大分違うコトだ。
派手なロック音楽に乗り、切り絵風のアニメーション、武士らしく(?)褌姿(女性1名は別)。
その褌は、背景とは対照的な赤。
YouTubeを使ったコンテンツもある。
このHPを見る限り、地方中小企業が集まった紹介+ショッピングサイトには思えない。
それほど、意外性というか度肝を抜かれるようなHPだ。
通常、企業のHPなどは地味と言うか、就職活動中の学生以外の人が積極的にアクセスしたい!と思えるHPと言うのは、殆どない。
企業トップのメッセージ、プレスリリース、商品紹介、リクルートがズラッと並んでいるのが、普通と言うか一般的だ。
HPだけでも見たくなるような、仕掛けがイロイロ工夫をしてある。

HPを見ていても、参加している企業にしても対象としているマーケットは、日本国内ではない。
海外も視野に入れている。
海外に向けて発信するためには、モノづくりの良さ+メッセージ性が必要だと言うことを考えた上でのHPだともいえそうだ。