日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

エコバッグ考

2008-03-23 23:30:11 | トレンド
産経新聞のWEBサイトを見ていたら、旅行や通勤OK おしゃれなエコバッグと言う記事がUpされていた。
この記事を読んで、フッと思い出したことがあった。
それは昨年の夏話題になった、「アニヤ・ハインドマーチのエコバッグ騒動」だ。

このニュースなどは、記憶の遠い彼方へとなっていたのだが「おしゃれなエコバッグ」と言うので、思い出したのだ。
そして、この「アニヤ・ハインドマーチのエコバッグ」を持ち歩いている人に、出会ったことが無いということにも気づいたのである。
もちろん、エコバッグとして使っている人、というだけではない。
通勤などのサブバッグとして、使っている人も見たことが無いのである。
それは単純に、私がこの数ヶ月偶然にも見かけることが無かっただけなのかもしれないのだが、あれほどの騒動だったのだから一人くらい見かけてもよさそうなのに・・・と、思うのである。
多くの人は、騒動に参加すること(=話題の商品を手に入れるコト)が目的で、目的達成後は、押し入れの中にしまいこんでしまったのだろうか?

先日立ち寄ったファーストフード店で、高校生の女の子たちが、サブバッグ自慢をしていた。
一人の女の子が、ブルー地にバラのプリントのしてあるビニールコーティングのバッグを見せながら「これって、最近流行りのエコバッグらしいんだけど、なかなかでしょう」と話をしている。
確かに、一見エコバッグには見えない。
なかなかオシャレな感じがするし、高校生の女の子が持つサブバッグとしては容量もあり、使い勝手もよさそうだ。
ところが、数日後まったく同じエコバッグを持ったオバサンを見たのである。
このオバサンは、真っ当なエコバッグとして使っていた。

実際使っている現場と言うのは、オシャレなエコバッグと言ってもその使い方は、自由なのではないだろうか?
軟らかなビニールコーティングの風呂敷風エコバッグと言うのも、アリかもしれない。
そして究極のエコバッグというのは、スーパーでもらったレジ袋を繰り返し使うコトなのではないだろうか?
休日の夕方、単身赴任中と思しき男性が、ズボンのポケットからやおらスーパーのレジ袋を取り出し、袋に入れている光景を何度も見たことがある。

「エコバッグだからオシャレじゃないと・・・」と、考える必要は無いのではないだろうか?
その人なりの「エコバッグ・スタイル」があっても良いように思うのだ。