日々是マーケティング

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暫定税率にこだわる理由は?

2008-03-30 21:21:24 | アラカルト
いよいよ暫定税率の対象となっている、ガソリン税分が値下がるコトが決定的になってきた。
まぁ、後1日あるのだから、何があるのか分からないのだが・・・。
と言うのも、自民党の「道路族」と呼ばれる皆さんが、まだまだ諦めていない様だからだ。
昨夜も福田さんが、「暫定税率維持」を表明している。

「道路族」と呼ばれる国会議員さん達が、「暫定税率維持」と言うコトを声高に叫ぶと言うのは分かる。
なぜなら、彼らの大票田は、道路建設に関わる人たちによるものだからだ。
選挙に勝つために道路建設に関わる人たちの支援を受け、その見返りとして道路建設という公共事業を提供しているのだから。
しかし、福田さんは道路族というわけではない。
もちろん、「道路族」と呼ばれる人たちが、政府与党の大物議員さん(と言っても、かつてのような大物と言うイメージはまったく無く、私利私欲にまみれただけの人にしか見えないのだが・・・)の意向を受けてと言うことなのだろうが、それだけのために、福田さんは「暫定税率維持」にこだわっているのだろうか?
とすれば、これまで福田さんが時折言ってきた「環境問題」や「原油高」などの話とは、辻褄が合わなくなってしまう。

もう一つ気になるのは、「暫定税率廃止=道路建設中止」と言うイメージが出来上がってしまっていることだ。
確かに暫定税率分の税収は、道路特定財源となっている。
だが、道路特定財源=暫定税率分ではないはずなのだ。
なぜなら、暫定税率以外の税金が既に、ガソリンなどに課せられているからである。
それをあたかも「暫定税率分の税収がなくなると、地方の道路維持はできませんよ~!!」と、誰かが声高に作為的に言っているような気がするのである。

そして暫定税率について、ググっていると面白いサイトを見つけた。
Tech-Onと言う技術者系のサイトに誰も言わないガソリン税騒動の真因と言う記事があったのだ。
記事そのものが長いため、読むのが大変だとは思うのだが、何とか読みきって欲しい。

暫定税率が廃止されれば、その分の税金は減り=ガソリン代は安くなり、生活者にとっては歓迎すべきことなのだが、それに隠れているイロイロなコトがあるようなのだ。
それらが、暫定税率の期間切れと共に隠れていた諸々のことが表面化した時、「ほら、御覧なさい」とほくそえみ、「ガソリン税や揮発税の暫定税率維持」との引き換え条件を出すような気がするのである。

この記事の最後にあるようなことが、本当の理由(というか、本音)だとしたら、生活者を馬鹿にしきっているような気がするのだ。