日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

もっと柔軟な発想で-クールジャパン-

2010-04-05 21:28:10 | ビジネス
毎日新聞のWEBサイトに、クール・ジャパン:アニメ輸出増へ 経産省が文化戦略という記事が掲載されていた。
実は、今日書店へ行った時「ハリウッドではみんな日本人のマネをしている」というタイトルの本を見つけた。
「なんと言う、タイミング!」とも思ったのだが、昨年秋の既刊新書のようで、チェックしていなかった(恥)。

時々感じるコトの一つに「そんなに自国の文化を卑下しなくても・・・」というコトがある。
「卑下」というのは極端だが、もっと自分たちが創ってきた文化に対して、自信を持ってよいのでは?と、思うコトがある。
それは政府が力を入れている、アニメに限らず様々な分野だ。

「アニメ」の輸出というコトに関しては、現在の鳩山さんというよりもその前の麻生さんの頃から盛んに言われ始めたような記憶があるのだが、その象徴(?)としての「国立マンガ喫茶(確か、こう呼んだのは鳩山さんか菅さんだったような・・・???)」構想が出てきた。
それは、民主党の「仕分け作業」でバッサリと切り捨てられたが、今度は「アニメ文化の輸出」というコトらしい。

そこで気になるのは、このアニメ産業に関わる人たちに対しての方策があるのか?という点だ。
拙ブログでも取り上げてきたが、アニメ産業に関わる人たちの労働環境は決して安定的なモノではなく、労働条件なども厳しい。
その労働環境を法的に整え、著作権などの「知的財産」についてもシッカリ守られるようにしなくてはならないのでは?と、考えるのだ。

もう一つは新書の目次にもあるように、海外では私たち日本人が思ってもいない日本文化への興味・関心が高い。
「禅」などもその一つだろうし、優雅な立ち居振舞いを見せる能、最近では「日本家屋の佇まい」などにも関心が持たれるようになってきている様なのだ。
とすれば、「クールジャパン」と言うのは、私たち日本人の生活全般であったり、古くから伝えられてきた物事、その中から育まれた「思考・発想」なのではないだろうか?

であれば、なにも「アニメ」に限るコトではない。
もっと、柔軟な発想で「クールジャパン」を捉え、応援すれば良いのでは?
そんな気がするのだ。