日々是マーケティング

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ファーストフードにもローカル色?

2010-04-20 21:21:13 | ビジネス
朝日新聞のWEBサイトに、もみじまんじゅう風ドーナツいかが 広島のモスド1号店という記事が掲載されていた。

モスバーガーとミスタードーナッツが、業務提携を行うと発表したのは2008年なので、既に2年が経過している。
発表当時は、テレビCMなどが盛んに流れたので「モスド」そのものは知っていても、実際ミスタードーナッツやモスバーガーの店頭で見かけるというコトは無かった。
というよりも、私自身は見かけたことが無かった。

その「モスド」計画第3弾として、いよいよ店舗展開をするようだ。
その第1号店が、広島にオープンするらしい。
そのメニューの中に「もみじ饅頭」風のドーナッツが、この1号店限定で発売されるというのが、この記事の内容だ。

確かに、モスバーガーはそれぞれの店舗エリアにあわせた、地域ごとの野菜を独自に仕入れるという方法をとっている。
そのことで「安心・安全」を強く打ち出し、ファーストフードといっても「健康志向」の強いイメージがある。
一方、ミスタードーナッツといえば、ドーナッツを上げる油を「トランス脂肪酸」を使わないというコトが話題にはなったが、取り立てて「健康志向」という感じでもなく、まして「地産地消」というイメージはまったく無い。
むしろ、「日本全国どこに行っても同じ味が楽しめる」という、ファーストフードの典型の店舗運営をしている。

そんな、異なる企業文化(というほどでもないが)を持った、2つの企業が「共同で何かをする」というコトに対しては、「???」なところがあったし、今でもあるのではないだろうか?
そこで見出したのがこの「ローカル色豊かな『もみじまんじゅう風』ドーナッツ」というコトなのだろうか?
これをきっかけに「モスド」店舗では、ローカル色豊かな地域限定メニューが、次々と登場するのだろうか?
そんなコトが気になってしまった。

もう一つ気になったのは、1号店が何故広島だったのだろうか?という点だ。
ファーストフードの雄・マックが日本で初めて作った店舗は、銀座だった。
それも銀座三越の一角だった。
それが話題となり、ニュース映像として今でも残っている。
モスバーガーは成増に1号店を、ミスタードーナッツの本社は吹田にある。
もしかしたら、「モスド」をやりたい!といって、手を上げた方が広島の方だった・・・という理由なのかも知れないが・・・。