日々是マーケティング

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学習ドリルもフリーペーパー?

2010-04-12 08:19:11 | アラカルト
今朝、FMを聞いていたら、フリーペーパーの話題が出ていた。

聞いていてビックリしたのは、学習ドリルが今ではフリーペーパーとして配布されているというのだ。
昨年話題になったのは、川崎フロンターレが川崎市協力して「フロンターレ・算数ドリル」が川崎市の小学校で使われていると話題になり、今年は第2弾が登場する予定だという話を聞いたことがあったが、一般的な学習ドリルがフリーペーパーになっているというのは?と、思ったのだった。
この「フリー学習ドリル」を企画したのは、「JTB九州」(注意:PDFファイル)で、昨年の夏の行楽向けキャンペーンの一環だったようだ。

ところで、フリーペーパーの主な収入源というのをご存知だろうか?
おそらく「そりゃ~、広告収入でしょ!」と思われる方が、多いのではないだろうか?
実は、私もそう思っていた。
最近では、広告収入よりも広告を出している企業との、企画イベントでの収入の方が多いという。

それだけではなく、総花的な生活情報誌的フリーペーパーではなく、ピンポイント的な層を狙ったフリーペーパーが人気になっている傾向があるという。
例えば、「理科系大学を目指す女子高校生のためのフリーペーパー」だとか、「東京にいる広島カープファンのためのフリーペーパー」と言った感じだ。
もちろん、ピンポイントな対象なので街頭で配布というわけにはいかない。
広島カープファンのためのフリーペーパーの場合は、広島お好み焼き屋さんに置く、という感じだ。
おそらく、広島お好み焼き屋さんでこのフリーペーパーを手にとった人同士、カープの話で盛り上がり、その後もファン同士という繋がりでの交流が生まれるのではないだろうか?

このような情報であれば、ネットの方が情報も早く便利な気がするのだが、「ネットのような不特定多数を対象とはしたくない」というコトや、顔が見えるコミュニケーションという点が、これらのフリーペーパーのポイントとなっているような気がするのだ。

雑誌の休刊が続く中、これらの「ピンポイント型フリーペーパー」の存在は、面白い紙媒体となるかもしれない。