日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

紙媒体はネットに勝てないのか・・・

2010-04-11 09:05:07 | トレンド
ここ1ヶ月ほどの間で、雑誌の休刊や刊行回数の減少が伝えられている。
70年代、10代~20代前半の女性のファッションやライフスタイルを牽引し、「アンノン族」という言葉にもなった「nonno」が、月2回から月刊になるというニュースも、つい先日あったばかりだ。
そんな中産経新聞のWEBサイトに、<エルマガ、Hanako…関西で地域情報誌の休刊相次ぐ/a>、という記事が掲載されている。

私自身は、情報誌自体は殆ど読まない。
というよりも、友人と食事をするためのお店をリストアップするために、書店で立読みをする程度だ。
それも最近は、「フリーパーパー」などのクーポンを利用するコトが増えてしまった。
それでも、ネットの登場で随分とイロイロな情報を探すことも多い。
場合によっては、旅行先で利用するバスの時刻までチェックするコトできる。
「グルメ」という点では、「口コミレビュー」という参考情報も役に立つ。
その反面、「超」がつくほどのローカル情報が掲載されている、ポケットサイズの本は時々利用している。

「nonno」のHPを見ると、雑誌掲載の商品をネット通販できるようになっている。
雑誌の生き残りをかけ、既にネットとのコラボをしているのだ。
にも関わらず、刊行数を減らさざるえない状況というのは、「紙媒体の情報を頼っていない」というか「紙媒体の情報に魅力が無い」というコトなのかも知れない。
「ファッション誌が、ファッションのお手本」という時代ではなくなりつつある、というコトなのかも知れない。

一方、話題となっていた「i-Pad」がアメリカで発売された。
ネット接続などの不具合が続出したりして、発売初日の話題よりもそちらの問題を指摘する人も多いようだが、これで「活字はネットを通して見る時代」の本格的な幕開けになったコトには、変わりないのではないだろうか?

雑誌と同じようなカタチでありながら、紙媒体の不振は続いていくだろう。
その違いは、一体何だろうか?
手軽さだろうか?
それとも、情報の量と新鮮さだろうか?
そんなコトを考えてしまう。

ただ、関西の地方情報誌の休刊は「どれも同じような情報」という点があるのでは?という気もしている。
その意味では、「nonno」も同じかも知れない。
今のファッション系の雑誌は、購買層がほぼ同じならどれも似たような表紙、特集が組まれている。

ネットというツールに紙媒体が勝てないのではなく、ネットに無い魅力を見出せていないのでは?というコトなのでは?
そんな気がするのだ。