日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

そのネーミングはありか?

2010-04-07 20:52:42 | アラカルト
自民党を飛び出した、与謝野さんと平沼さんが作った新党の名前が決まった。
「たちあがれ日本(党)」だ。
個人的には、「意気込みは分るが、ネーミングとしては???」という感じがする。

昨年渡辺さんが作った「みんなの党」にしても、わかりやすい言葉を使っていながら、イマイチイ「どんな考えをもっているの?」というイメージが湧かない。
「みんなで良い日本を創りたい!」というコトで、付けられたのだと思うのだが「みんなで何をやるの?」というトコロが見えてこない。

ネーミングで政党支持率が左右されるとは思わないが、「どんな考えをもった党なの?」という印象をつけるためには、政党名も大切だと思う。
実際、企業の新商品のネーミングを決める時には、その商品の開発意図や市場となる層の志向、「わかりやすさ、伝わりやすさ」など、喧喧諤諤の検討がされて決まる。
市場の層となる生活志向などは政党政治には、関係ないとは思うし、それに左右されるようでは困ってしまうが、「どんなビジョンを持って、日本をどうしたいの?」というコトが伝わってこなくては、アピール度が低くなってしまう。

最近では「失われた20年」とも言われる、バブル崩壊以降の生活者の閉塞感や疲労感から開放させたい、というよりも「もっと頑張れ!日本」という印象を受ける。
果たして「頑張れる」だけの力を今の生活者が持っているのだろうか?
そんなトコロも気になる。

それにしても、与謝野さん、平沼さんをはじめ「たちあがれ日本(党)」の結党メンバーは、お年を召した方ばかりだ。
もしかしたら、この結党メンバーの皆さんたちこそ、今の日本の「元気度」を現しているのかも知れない。
そんな気もする、新党のネーミングだ。