日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

地方も変わらないと・・・

2010-09-12 06:28:47 | アラカルト
民主党の代表選の地方票が締め切られた。
そんな中、菅さんも小沢さんも一生懸命に支持をお願いするため、各地で演説会を繰り広げていたようだ。
昨日の暑さが、半端ではなかったことを考えれば「演説するほうも、SPも、聞く人も大変だった」のではないだろうか?

今回の代表選だけではなく、小沢さんは一貫して「地方のことは、地方でする」というコトを言っている。
そうするコトで、「予算を組替え、地方活性化を図り、日本経済を地方から活性化する」と言うお考えのようだ。
その考えは、コレまでの民主党の選挙戦略の中心となってきた様に思う。

確かに、地方へ行くと「元気がない」と感じることが多い。
特に私の実家がある、鳥取・島根などは「疲弊しきっている」と感じることさえある。
お盆休みだと言うのに、百貨店はガラ~ンとしお客さんが入っていない。
駅前商店街などは、もっと酷い状況だ。
駅を降りると目に入るのは「消費者金融」の看板ばかりだ。
そんな現実を見ていると、小沢さんの言う「地方のことは地方に任せ、活性化をさせる」という意味の大切さを感じる部分も大きい。

だが、その「小沢ビジョン」を実現させるために必要なことは、「地方独自の活性化案を作りだす」というコトなのではないだろうか?
これまでのように、首長さんは選挙で選ばれるのに、それをサポートする人たちの多くは中央官庁からの出向者と言うのでは、「地方のことは、地方で」という考えは出てこないのでは?

それだけではなく、そのような「構図」が長い間続いてしまったコトで、地方自体が「高速道路や新幹線ができれば、活性化できる」と、安直な発想しかないような気がするのだ。
本来であれば「明確な活性化ビジョンがあった上で、高速道路や新幹線の誘致」だと思うのだが、「とりあえず、あれば・・・」的なビジョンのなさが、地方を疲弊させてしまっている一因でもあるのではないだろうか?
それも「地方から都市部へ」という発想が基に誘致しているような気がしてならない。

もちろん、そのような地方自治体だけではないし、一生懸命アイディアを出し、自力で活性化するために孤軍奮闘している地域も少なくない。
だが、本当に「小沢ビジョン」を実現させるために必要なコトは、地方もそれなりの覚悟を決め、中央官庁頼み体質からの脱却なのではないだろうか?

小沢さんの演説をテレビのニュースで見ながら、そんな思いがしたのだった。