日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

社会が大きく変わる?技術

2010-09-13 20:54:01 | ビジネス
夕方、テレビのニュース番組を見ていたら「高性能・小型化ワイヤレス給電システムの開発」があった。
ニュースでは、黒い10c㎡位の薄い箱の上で携帯電話が充電されている映像だったのだが、どうやら広い分野での利用が可能と言うコトらしい。
このシステムを開発したのが「富士通」で、今日付けでプレスリリースも発表されている。

残念なことに、私にはそのシステム内容などがサッパリわからない。
ただ、イメージとしては
「これからは、旅行に行ったりしても携帯電話の充電器を持ち歩く必要が無くなる」
「モバイルパソコンや『i-Pad』のような携帯情報端末が、本当の意味で『携帯情報端末』となる時代がくる」
EV車の開発も、コレまでと違うアプローチでの開発が進むのか?」
と言う程度のコトが頭に浮かんだ。
何となくだが、大きな社会変化を生みそうな気がする新技術の開発のようだ。

Appleの「i-Pad」に搭載されている技術と言うのは、日本の企業が既に持っていた技術が多いといわれている。
しかし、残念ながら「i-Pad」には、日本の企業は使われていないという。
「使われていない」と言っては、語弊があるかも知れない。
「i-Pad」ではないが、「i-Phone」の鏡面仕上げを手がけているのは、新潟県・燕市のステンレス研磨の技術が使われているのだから。

そんな「技術立国・日本」という状況の中で、今回の「ワイヤレス給電システムの開発」というのは、いかにも日本らしい技術開発という気もするのだが、もっと大切なコトは「この技術が必要だった!欲しかった!」と、国内外の多くの企業に言わせることなのではないだろうか?
そのためには「技術がどれだけ人の生活を豊かに・快適にさせるのか」という提案力の様に思うのだ。

現在提案されている「携帯電話やモバイルパソコンを初めとする携帯情報端末へのワイヤレス給電」と「電気自動車への給電」だけではなく、もっと+αが欲しい気がする。
それが例えば、災害の時やソーラーシステムを取り込んで、環境型のモノというコトになれば、もっともっと魅力的なモノになるのではないだろうか?

もちろん、その程度のコトは富士通さんも分っていらっしゃると思う。
そして今回の「高性能・小型ワイヤレス給電システム」が、他社へも大きな刺激となれば良いと思う。

「クールジャパン」は、マンガやアニメだけではなく電子・工業技術も「クール(=カッコ良い)」となれば、違う意味での「モノ作り立国」となるのではないだろうか?