日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

最近、コンビニやドラッグストアーで目立つモノ

2010-09-23 09:27:51 | アラカルト
最近コンビニやドラッグストアーで、目立つ場所に置かれている変わった商品がある。
商品としては「飴・キャンディー」なのだが、その使用目的(と言うべきか?)がチョッと変わっているのだ。
と言うよりも、今だからこそ!と言う商品と言っても良いのかも知れない。
それが「禁煙飴・禁煙キャンディー」だ。

ご存知のように来月の1日から、たばこが値上がる。
それも、1箱あたり110円~140円と言う大幅値上げだ。
「この機会に、禁煙!」と言う人を対象として、このような「禁煙飴・禁煙キャンディー」が目立つような場所に置かれているのだ。

このような商品の効果というのは、非喫煙者である私にはわからないのだが、ソコソコ売れているようだ。
と言うコトは、それなりの人が「この機会に、禁煙」と考えているのだろう。

その反面、同じコンビニには「10月1日より、たばこ値上げ。ただ今カートン予約受け付け中」と言う店内POPや街頭のぼりが目に付く。
「禁煙」と「喫煙」と言う相反するコトが、一つの風景の中に交じり合っているのだ。
ある意味、とてもおかしな光景だと言える。
そんな光景を、何の違和感も無く街中に溶け込んで、当たり前のようにそれを見ている私たちの方が、オカシイ(感覚)なのかも知れない。

そして、この「禁煙」のムードに乗って(?)懐かしいテレビCMも復活した。
マルマンヘルスの「禁煙パイポ」だ。
25年ほど前、流行語ともなった「(小指を立てて)私はコレで、会社を辞めました」と言うキャッチフレーズで一躍注目を浴び、ヒットした「元祖・禁煙グッズ」と言ってもよい商品だ。

ここ10年くらいは、コンビニなどのレジ脇にさり気なく置かれていたような気がするのだが、これほど大々的に宣伝するのは、久しぶりなのではないだろうか?
それも、当時出演していた方も再登場だ。
出演されていた方を見ると、どうやら会社は辞めたがたばこは止められなかったようで・・・、と言う気がするのだが、止めたいけど(なかなか)止められないのがたばこというコトなのだろうか?
そんなコトを考えてしまう、テレビCMだ。

ただ一部で言われているように、1箱千円程度にして、様々な健康リスクを承知でたばこを嗜好品として扱うと言う時代が、そう遠くない時期にやってくるような気がするのだ(と言うよりも、願っている)。