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女性マーケターから見た日々の出来事

野田聖子さんの妊娠

2010-09-03 21:43:36 | 徒然
既に一部の週刊誌などで話題になっている、衆議院議員の野田聖子さんの妊娠。
国会議員である女性が、妊娠⇒出産と言うコトが特別なことではなくなりつつある今、妊娠そのものは、特別なことではないと思う。
ただ、野田さんの場合自然な妊娠ではないと言うコトと、半端な高齢出産ではないと言う点で、様々な話題・問題を提議している。

私個人としては、
1.今妊娠⇒出産と言うコトになれば子どもが成人する頃は、70歳という高齢者である。
2.女性の性的能力が衰えはじめているコトを考えると、妊娠そのものが大きなリスクである。
3.第三者から提供された受精卵による妊娠は、出産後トラブルになるのでは?と言う懸念。
4.養子縁組など、国会議員として問題を提議し、社会に問うコトを考えなかったのか?と言う疑問
などがある。

1についての問題は、あくまでも野田さんのご家庭の問題なので、他人の私がアレコレ言う必要はないと思う。
ただ「子どもの成人と介護」が同時期に発生する可能性があると考えると、子どもの人生を自分の介護に費やすのでは?と言う気がする。
とすれば、余りにも高齢な出産は「当事者である親のエゴでは?」とも思えてくる。

2についてだが、実は私自身が野田さんと同世代であると言うことと、その私が今年大きな体の変化を遂げたと言う点で、「女性としての体の変化を受け入れる」と言う考えがなかったのか?と言う疑問がある。
拙ブログに来られる方の多くが男性なので、余り興味のないことだと思うのだが、女性の49歳~50歳という年齢は、閉経の時期と重なる。
言い換えれば、子どもが欲しくても妊娠ができない年齢と言うコトなのだ。
体力云々ではなく、女性の体の大きな変化と言う点で、相当無理な妊娠と言うコトなのでは?と思うのだ。
そのことは取りも直さず、母体にも胎児にも大きなリスクがあると言うコトなのだ。

3については、「代理出産」などでも問題になった点だ。
「自分の体の中で大きくなってきている胎児が、自分とは血のつながりのない胎児である」と、頭で理解していても、フッ時に思わぬ行動となって子どもを傷つけるのでは?と言う不安が、心の狭い私などはよぎってしまうのだ。

4は、国会議員として「子どもが欲しくても持てないご夫婦」と「虐待される子どもたちの増加」を結びつける重要な活動なのでは?と思うのだ。
確かに、日本の社会では「嫡子」と「養子」とでは、見る目が違うと言う現実がある。
野田さん自身も、養子縁組を考えなかったわけではないようだが、申請時に「高齢」を理由に断られたらしい、と雑誌の記事にあった。
しかし、今の野田さんが妊娠⇒出産⇒育児と言う時間を考えれば、どちらが「高齢」なのだろうか?
野田さんのように、社会的地位が有り、経済的にもシッカリとした基盤がある人が、そのような理由で断られたとすれば、日本での「養子縁組」はますます難しくなってしまうのでは?

そして、このような問題は「女性の問題」ではなく、男性を含めた「社会の問題」だと思うのだ。