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弱小球団は、経営のお荷物なのか?

2010-10-27 21:24:23 | スポーツ
横浜ベイスターズの買収話を進めていた、住生活GとTBSとの交渉が破談になった、とスポーツ新聞を含む新聞各社のWEBサイトに、掲載されている。
破談理由は、本拠地を住生活G本社のある新潟に移転させる、させないと言うコトのようだ。

ところが、このニュースを受け住生活Gの株価が急騰したと言う。
住生活株急騰、横浜買収交渉打ち切りを好感(サンスポ)
株式市場では、ベイスターズの買収を良く思っていなかったような、印象だ。
その理由は、やはり「弱小チーム」だからだろう。 
もしくは「プロ野球チームとして、魅力が無い」と、株式市場では判断されていたと言うことだろうか?

ところで、横浜に住んでいらっしゃる、ベイスターズのファンの方には大変申し訳ないのだが、横浜に住んでいらっしゃる方の中で、本気にベイスターズ新潟移転に反対していた人は、どのくらいいらっしゃるのだろう?
その前に、どれ程の方々が、ベイスターズのホームゲームのチケットをお金を出して購入しているのだろう?と、疑問に思ったのだ。

確かにセリーグは、讀賣ジャイアンツと言う球団を中心に成り立っている部分は、大きいと思う。
阪神のように、地域にコアなファンがいるチームも無いわけではないが、パリーグのチームに比べると、地域への密着度という点は遥かに低いように思う。
今回の買収話が報道された時に、横浜の人たちにインタビューしているのをテレビで見たが、
「野球は好きだが、取り立ててベイスターズのファンではない。でも、折角だから残って欲しい」と言う印象の方が強かった。
決して「横浜の野球ファン=ベイスターズのファン」と言う感じではなかったのだ。
例えば、同じセリーグのチームである中日ドラゴンズや阪神タイガースが、経営不振のために買収され、他府県に移ると言うことになれば、反対運動が起きるような気がする。
だが、そんな反対運動が起きたと言うニュースは聞かない。

もちろん、TBSがベイスターズと言うチームを、地域にとって魅力的で強いチームを作る努力を怠ったことで、ベイスターズと言うチームの新たな価値を創り上げることが出来なかったコトが、大きいのだが・・・。