日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

日本を元気にするのは、女性たち?

2010-10-29 20:36:50 | ビジネス
今週、新聞にある雑誌の一面広告が掲載されていた。
「雑誌が売れない」といわれる中で、数少ない「売れる雑誌」を作り、「付録雑誌」の元祖(?)の宝島社の新しい女性雑誌の広告だ。
新聞広告では「アラフォーと呼ばないで 40代女子」と言うコピーがついていた。

「アラフォー」と言うコトバが流行したのは、3年ほど前だろうか?
今ではすっかり、「40代」と言うコトバに取って代わった感がある。
そこへ「アラフォー」と言うコトバを否定(と言うほどではないが)するコトで、逆に印象づけることに成功している。

「アラフォー」と言うコトバの流行で、40代女性の元気さを印象付けたように思う。
それをあえて「40代」と言うコトバで、より具体的な「元気世代」をより強く印象づけているという気がするのだ。

ところで、「巡子(じゅんこ)さん」と呼ばれる女性たちがいることを、ご存知だろうか?
海上保安庁・巡視船の追っかけファン(と言うのだろうか?)をする、女性たちのことだ。
しばらく前「鉄子さん」と呼ばれる、鉄道ファンの女性が話題になったが、「巡子さん」は海上保安庁・巡視船ファンだ。

この「巡子さん」などは、まさに40代が中心。
と言うのは「巡子さん」たちが登場するキッカケとなったのが、海上保安庁を取り上げたテレビドラマや映画のヒットだと言われている。

ここ数年、「○○子さん・○○ガール」と呼ばれる元気な女性たちが、話題になっている。
「山ガール」と呼ばれる女性たちは、登山が趣味と言う女性たち。
もちろん、ファッションも抜かりはない。
「鉄子さん」や「巡子さん」は、デジ一を下げ、鉄道や巡視船を追いかけ(と言うべきか?)全国各地を巡り歩く。

何となく、内向き傾向が見られる日本社会の中で飛び回っているのが、このような「○○子さん」や「○○ガール」たちだ。
「飛び回っている」と言うコトは、当然それなりの経済的効果がある。
交通費だけではなく、カメラやカメラ機材、ファッション、現地での消費活動などなどを考えれば、案外「○○ガール」や「○○子さん」たちがもたらす経済効果は、大きいのではないだろうか?