日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

地域興しのブランド米より・・・

2010-10-16 14:13:06 | ビジネス
そろそろ、新米が美味しい季節になった。
「米食離れが進んでいる」とはいえ、やはりこの季節ピカピカの新米は、比べ様も無いほど美味しい。
私が「お米好き」なトコロもあるのだが、美味しいご飯とお味噌汁、美味しい漬物があればし幸せ感がある。

最近では、地域興しのために自治体独自の「ブランド米」作りが盛んになってきている。
ここ愛知県では、「あいちのかおり」と言うブランド米がある。
個人的好みから言えば、チョッと・・・(大汗)。
いずれにしても、お米にはこだわりのある人が多いのでは?

そんな夕餉のしたくをしながら、フッと思ったことがある。
最近の健康ブームで、白米よりも玄米などを食べる人が増えてきている。
ただ、玄米そのものはご飯として食べるには、チョッと好き嫌いがある。
私なども玄米は苦手だ。
そんな人たちに人気があるのが、「雑穀ご飯」と呼ばれるモノだ。
白米に、ヒエやアワ、アマランサスといった雑穀だけではなく、黒米や赤米、押し麦やゴマ、発芽玄米や豆などを加えたご飯である。

「雑穀ご飯」の魅力は、白米のような感覚で食べやすく、玄米以上の様々な栄養やミネラルが摂れるコトだ。
オーガニックレストランなどでも、玄米よりも雑穀ご飯の方が人気があるのではないだろうか?
その人気の雑穀だが、その多くは輸入品だ。
アマランサスのように、南米原産の雑穀などはともかく、ヒエやアワなども輸入に頼るようになってきている。
その昔、アワやヒエは米が獲れないトコロで作る、お米の代替品と言う状況ではないようなのだ。
まして「アワ・ヒエ=鳥のえさ」と言う時代でもないようだ。
そんなコレまでのイメージとは裏腹に、「総て国内産雑穀」となると、価格が一気に上がってしまう。
言い換えれば、今や国内でも雑穀が作れるような状態ではなくなってきているのだ。
 
そんな雑穀米のパッケージを見ながら、「減反で大変な農家さんたちは、何故、美味しいご飯のための、雑穀を作らないのだろう?」と、疑問の思ったのだった。
少なくとも黒米や赤米などは、減反政策の対象とはならないはずだし、ある程度生産者が自由に価格設定ができるのでは?と、考えたのだ。

流行りのチョッと洒落たつくりのお米屋さんに行くと、「お米屋さんが勧めるお味噌や、醤油」などが販売されている。
もちろん雑穀も、一緒に置かれている。
ならば人気の無いブランド米をつくるより、お米のプロである米農家とお米屋さんが協同して「雑穀米」を作っても良いのではないだろうか?
それを、「産地限定オリジナル雑穀」として、販売するのも悪くないのでは?

美味しいご飯を頂きながら、そんなコトを考えてしまった。