日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

イクメン知事登場

2010-10-19 20:51:38 | ライフスタイル
新聞各社のWEBサイトだけではなく、Yahooのトピックスでも取り上げられていた広島県の湯崎知事の「育児休暇の利用」。
拙ブログにこられる男性諸氏は、どのように思われただろうか?

最近のデータでは、「育児に積極的にかかわりたい」と思っている男性は、年々増える傾向にある。
ところが「思っている」だけで、実際行動に移すとなるとそのハードルはとても高い。
その一つが「周囲からの目」だろう。
「育児で休む」と言うと、「奥さんに任せれば良いだろう」とか「男なんだから、育児より仕事だろう」と言う暗黙のプレッシャーだ。
それは上司や同僚男性からだけではなく、女性からもそんなプレッシャーに晒されているのではないだろうか?
もう一つは「休むコトで、復帰した時自分の仕事・職場での場所があるのか?」と言う不安だ。
そのようなコトもあり、男性も育児休暇の取得ができるようになっても、わずかな利用率となっている。

男性の育児休暇取得が認められた背景には、「ワークライフバランス」があるからだ。
とすれば、今回の広島県の湯崎知事の「育休」の取得法は、チョッとしたアイディアかも知れない。
コレまで「育児休暇」と言うと、ある一定期間休職するというのが、前提にあった。
今回の湯崎知事の場合、知事と言う仕事なのだから当然と言えば当然だが、一定期間休む野ではなく、時短と言う方法も含めている。
むしろ基本は「就業時間の短縮」だ。
一部企業で行われている「フレックスタイム」を、拡大したような方法だ。
コレなら暗黙の了解となっている、様々なプレッシャーに晒されるコトは、少ないのではないだろうか?

ここ2、3年で定着しつつある言葉に、「イクメン」と言うコトバがある。
「育児に対して積極的な男性」を指して、このように表現するのだが今回の湯崎さんのような方法の「育児休暇」の取得法が一般的になっていく可能性もある。

「イクメン」の増加は、企業にも大きなプラスの影響を与えるような気がしている。
企業の中で見たり経験したりすることができない、コトを経験し感じることができるからだ。
事実、「イクメンはもてる」といわれている。
それは育児を通して、柔軟な発想や思考を得るだけではなく、気配りができるようになるからだ。

10年後「『イクメン』なんてコトバがあったね・・・」と言う時代になれば、現在の「イクメン」さんたちの功績だろう。
その時、日本の社会だけではなく、企業はどのようになっているのだろうか?