日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

時が経てば、また新鮮?それとも使いまわし?

2010-10-26 14:11:21 | CMウォッチ
途中まで書きかけて、なかなか書き進めることができず昨日はお休み。
そんな日もあるのです・・・と、言い訳などをしてみる。

さて、月末になると、少しづつ新しいCMが登場する。
何気なくテレビを見ていたら、懐かしいキャラクターを見た。
そのCMは、サントリー「ボス・シルキーブラック」だ。

このCMに登場するペンギンのキャラクターを見て、「懐かしい・・・」と感じる方は、40代後半以上の方だろう。
当時は、同じサントリーのテレビCMに登場していた。
この時は、確か缶ビールだったと記憶している。
使われている楽曲も同じ、松田聖子さんの「スィートメモリー」。

何故このテレビCMを覚えているのが40代以上なのか?と言えば、このCMが登場したのが1980年代。
缶ビールのテレビCMではあるのだが、登場するペンギンの可愛らしさと松田聖子さんの人気もあり、テレビCMそのものも人気がとても高かった。

そして、20年余りの時代を経て再び登場。
これを「使いまわし」と言うべきなのか?
それとも、「時を経れば新鮮」と言うコトになるのか?
ただ、受け手となる生活者のどれだけの人が、この「缶ビールのCM」を覚えているのか?と言う点で、その印象は違うのかも知れない。
私のように、仕事兼趣味:テレビCM観賞と言う人間にとっては「使いまわしか?」と、思ってしまうが、ある人にとっては「懐かしい・・・」だろうし、まったく知らない世代からすれば「新鮮」というコトになるだろう。

もう一つ言えることは、オリジナルとなった「缶ビール」のテレビCMそのものの出来が、ある意味良かったから、「使いまわし」が出来るのだろうし、「懐かしさ」を感じさせることが出来るのかも知れない。
今作られているテレビCMのうち、20年近くの年月を経て再び登場できるだけのCMは、果たしてどれくらいあるのだろう?
そんなコトも考えさせられるテレビCMだ。