日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

金曜日は「自分にご褒美」-週末商品-

2010-10-15 12:49:25 | CMウォッチ
夏ごろから、始まったテレビCMに気になるモノがある。
それが、サントリーの「プレミアムモルツ」の「プレモルの日」だ。
テレビCMでは「1週間お疲れ様でした。金曜日はプレモルの日」という、ナレーションが入る。
普段は、発泡酒や第3のビールで晩酌をしているお父さんも、週末前の金曜日の晩酌は。「1週間、一生懸命仕事をした自分に、ご褒美ビールはいかがですか?」と言う提案だ。

現実には、「1週間の自分ご褒美ビール」と言う方は余り多くないかも知れない。
ただその「ご褒美ビール」と言う、提案はどこかホッとする。
テレビCMそのものは売るためのモノだが、「そうだ、今日は自分にご褒美」と言う気持ちの余裕が持てる時間があるとすれば、明日への力が湧くだろうし、その余裕がクリエイティブな発想の原動力となるだろう。
むしろ、大切なコトはその気持ちの余裕なのではないだろうか?

「1週間、一生懸命仕事をした方へご褒美」と言う点では、今月になってから新しく始まった花王の「マイクロバブ」のCMも「1週間の疲れを、いつもの入浴剤よりもチョッと違う入浴剤で癒しませんか?」と言うアプローチをしている。
どちらかと言えば、こちらは女性向けに作られたCMのようだ。

実は最近、「お風呂で(スキン)ケア」と言う商品が増えている。
例えば、お風呂のお湯で美容マスクを温め、入浴しながら美容パックをすると言う商品や、ゲルシートの美容マスクをお風呂でした後、湯船で溶かして体もふっくら・ピカピカ!と言う商品もある。

コレまであったお風呂で使うスキンケア商品というのは、お風呂でメイク落としという、時短(?)商品だった。
お風呂でゆっくり自分のために体と心を癒す、と言うアプローチは少なかったように思う。

世知辛い世の中だからこそ、週末くらいはチョッと贅沢に自分の体を癒し、ご褒美ビールくらいは必要なのではないだろうか?
そんな「週末商品」が、人気を呼びそうな気がする。