日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ギリシャ料理に日本の野菜

2010-12-06 21:47:26 | ビジネス
テレビCMを見るのは、仕事半分・趣味半分。
実は、もう一つ大好きなテレビ番組がある。
それは、料理番組(食いしん坊なもので・・・)。
以前は、海外の料理番組が比較的多くあり、日本の料理番組だけではなく、時折見ていた。
そんな中、現在NHK教育で放送されている「スタイルアップ・毎日がイタリアン」は、昨年の放送以来、チェックを欠かさない番組になっている。

今日はその「スタイルアップ・毎日がイタリアン」の放送があったのだが、番組を見ていてビックリしたことがある。
この番組で紹介される野菜やチーズ、調味料などの基本は、番組のタイトル通り「イタリア産」が中心だ。
イタリアンパセリやルッコラなどのハーブなども、数多く使われている。
ところが、今回紹介されたギリシャ料理で、なんと!日本のナスを使っていたのだ。
おそらく、基本は米ナスを使うのだと思う。
でもこの番組でお料理を紹介しているジャーダさんは、「日本のナスは、皮がやわらかく甘味が強いので、好き!」と、日本のナスを紹介していたのだ。

この秋、日本の農業政策を揺るがした(?)TPP。
「TPPに日本が参加すると、日本の農畜産家は壊滅する」と、一部では言われていた。
ただ、この話題がニュースなどで取り上げられていた頃、野菜農家さんたちは「TPPで大変だ!と言っているのは、米農家さんであって、野菜農家は既に海外からの野菜との競争に晒されている」とあるニュース番組のインタビューが、とても印象深かったのを覚えている。

そんなコトを思っていた時に、海外で製作されている料理番組で「日本のナスは、皮がやわらかくて、甘味が強いので好き!(是非、試してみて!)」といわれると、もっと日本の農作物を海外へ売り込むことを積極的に考えても良いのでは?と言う、気がしたのだ。

海外での「日本料理」が人気は、既に定着しつつある。
何となく、日本の野菜は日本料理にしか使われない・・・と、思いがちだが、それはこちらの思い込みなのかも知れない。
もしかしたら、日本独特の野菜なども案外イタリアンやフレンチに合う食材かも知れない。
そんな「経済戦略」を考えても、良い時代になってきているのでは?
もちろん、お米も。